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建物表題登記

『建物表題登記』
こう言われてパッとくる人は稀であろう。
よく『なんですか、それ?』と訊かれる。

不動産登記法というマイナ-な法律では、
『建物を新築増築した場合等、1ヵ月以内にその登記を行わなければ、
10万円以下の過料に処す』
という僕等調査士にとっては非常に有難く、
国民にとっては非常に厳しい内容の条文がある。

建物表題登記とは、
管轄する法務局に対し、調査士が代理申請するもので、
建物の所在地番、種類、構造、床面積、名義人を登記する手続きだ。
調査士がそれら表題部の登記をした後に、
司法書士が権利(所有権、抵当権等)の登記を行なう。

しかし、車のスピ-ド違反は誰もが犯すように、
この法律もあまり守られていない。
誰もこの条文を知らないのだから仕方がない。
たぶん管轄する法務省の役人ですら、
守っていない人は絶対いる筈だ。

まあ、いい。
僕が言いたいのはこれから。

以前僕はこの資格で生きていく事を夢みて、
3年程厳しい親方の下で修行させてもらっていた。
それはとてもとても厳しい親方で、
辛くて何度も辞めようと・・
は思わなかった。
修行している身なので厳しく当たられるのは当然で、
既に子供が2人いた僕は必死だった。
昼間は現場で親方に鍛えられ、
帰宅すると疲れ果て、夜10時に就寝。
翌朝5時に起床して出勤まで資格取得の勉学に励む。
この生活が3年間毎日続いた。
もう後戻りは出来ない。
しかしこれくらいではネタにしない。

ある日現場へ向う移動中、
緊張して運転していた僕に親方がこう言った。
僕が山好きな事を知っての発言だろう。

『昔な、穂高岳山荘を登記したゾ。』
オォ~、すげェ!
話によると、ヘリで穂高岳山荘まで行き、
巻尺で建物を測ってきたそうである。

数秒の短い会話だったが、
今でもよく覚えている。

僕にもこんな羨ましい依頼がこないかな。
ヘリでの送迎無しでも、
テントと巻尺を担いで行きますよ。

こないだろうな・・・

P1000929_convert_20091030124521.jpg
奥穂高岳と穂高岳山荘

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| 土地家屋調査士 | 08:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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