2009年07月のINDEX

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2009.07.27 Mon

悪評高きカオサンバス～アンコ－ルワット編（3）

2009年4月29日
タイ・バンコク～カンボジア・シェムリアップ


早々とチェックアウトを済ませ、宿の軒先で迎えを待つ。
予定の7時半を少し過ぎ、ピックアップの男がやって来る。
男の原付に便乗し、大通りへ。
大通りには豪華な2階建バスが停車している。
チケットを係員に渡し、バスに乗り込む。
まだ、客は誰もいないようだ。
2階部分の一番前の席を陣取る。
足も伸ばせ、荷物も前に置け、正面は大きなガラスのナイスビュ－。
この2階建バスの特別席といっても過言ではない。
もしや貸切？
と思いきや、だんだんと乗客が集まり出す。

8時15分バスはカオサン近くの大通りを出発。
王宮を横切り、やがて高速道路へ。
エアコンも程良く効いている。
1回の休憩を挟み、バスは昼12時半にタイ側国境の町に到着。
アランヤプラテ－ト。
ここまでは予想通り順調、さてここからだ。

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食堂兼旅行代理店にバスは停車。
下車すると、食堂へ導かれる。
メニュ－を見ると、それ程高くないので、焼きそばを1皿注文。
バスの乗客は半分以上が日本人のバックパッカ－。
カンボジアビザを取得済の人は1組だけ。
他の乗客は皆1200バ－ツ支払い、ここでビザ取得代行を任せている。
料金の安いカオサンバスは、こういう所で儲けるのだ。
思ったよりは安いな。
国境で自力で取得すれば1000バ－ツで済む。
しかし、適当なこの国で定額で取得出来る保障は無く、
運が悪ければ、倍の金額を要求される事もある。
その上、自分だけ別行動になると、置いていかれる可能性もある。
考えた結果、僕も代理店に任せる事にし、パスポ－トを預ける。
子供はビザ取得代金が安いらしく、2人で1800バ－ツで済んだ。
食事をしている最中に、代理店の人が国境にビザの取得に走る。
うまい段取りとなっている。

食堂兼旅行代理店

昼1時20分、再びバスで出発。
ゴミの山を通り抜け、賑やかな市場が見えてくると、その先がボ－ダ－。
すなわち、タイ、カンボジアの国境である。

国境付近のゴミの山

国境マ-ケット

窓口に並び、タイの出国カ－ドとパスポ－トを渡し、スタンプをポン。
無事、タイ出国。
トボトボ歩いて、橋を渡る。
この橋こそが本当の国境らしい。
カンボジア側の立派なカジノホテルを通り抜ける。
その先に、カンボジアのイミグレ－ションがある。
入国手続を済ませ、無事カンボジア入国に成功。
これで、今日の一つ目の心配事、国境越えを無事にクリア。
たいしてボラれる事もなかった。
出入国に要した時間は1時間程。

タイ側イミグレ－ション

ピックアップの車に乗り、バス会社の待合所へ。
ここは、カオサンからのツア－客が全て集まる所。
定員が集まり、昼3時にシェムリアップに向けて出発。
古びたミニバスはエアコンは効かない為、窓を開け風を浴びる。
座席は狭く、足は全く伸ばせない。
2時間走りやっと休憩となった。

この辺からが、悪評高きカオサンバスの真髄。
わざと、何時間も休憩を繰り返し、時間稼ぎをする。
そして、シェムリアップ到着が夜遅く、あるいは深夜となる。
バスは提携している宿に到着させ、乗客はその宿に泊まる事になる。
夜遅い事と、皆完全に疲れ切っている為、渋々宿にチェックイン。
提携宿は中心地から離れている人気のない宿だ。

意外にも休憩は程々に終わり、ミニバスに乗り込む。
そうか、又どこかで停まるつもりだな。

やがて、大きなホテルが続々と現れてくる。
もう、シェムリアップに着いた気配だ。
その後しばらく走ると、細い路地に入り停車。
問題の提携宿だ。

受付でダブルル－ムの値段を聞くと、5ドルと意外に安い。
ここカンボジアでは自国の通貨リエルの他、USドルが流通している。
部屋も広く、TVもある。
その上、部屋の中にトイレシャワ－がある。
即、チェックイン。
ヒルトン・アンコ－ル・ゲストハウス。
時刻は夜7時。
早くて夜9時、遅ければ深夜到着も覚悟していただけに逆に驚き。
カンボジア側の道路は、昨年舗装が完了したらしく、
以前はガタゴトの道を埃まみれになって走っていたのが、
今では改良されたようである。
バスも無駄な時間稼ぎをする事なく、真面目に走ってくれた。

国境越え、到着宿。
この二点が当初から抱いていた悩みの種であった。
だが、今、こうして無事シェムリアップの宿にいる。
カオサンバスの悪評は見事に改善されていた。

今一番の悩みの種は、現地通貨のない事。
その為、夕食も取らず、早々と眠る事とする。


シェムリアップ・ヒルトンアンコ－ルGH泊-5ドル



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