針ノ木岳縦走
【山域】岩小屋沢岳(2630m)、鳴沢岳(2641m)、赤沢岳(2677m)、スバリ岳(2752m)、針ノ木岳(2820m)
【日時】平成21年7月11日
【天候】曇り、晴れ
【岳人】岳登(小4)、僕
扇沢(2:55) 前夜現地へ向う。緊急事態発生!扇沢手前にて夜間道路工事の為、全面通行止(20:00~5:00)。工事看板を出していると説明されるが、そんな言い訳聞きたくない。0:00~0:30に一時解放するとの事。睡眠もおろそかに全てを一時解放にかける。
翌朝ヘッドライトを着けて予定通り登山開始。睡眠は一時解放前の1時間と解放後の1時間の計2時間。これで今日の長丁場に耐えられるか心配。

工事規制看板

暗闇の道路
登山口(3:10) 先週の乗鞍偽林道と違い、何度も通ったル-トなので迷わず高度を稼ぐ。
ケルン(4:08) 道中、扇沢や山荘の明かりが頻繁に見え励みになる。石畳を過ぎると種池山荘も近い。

柏原新道
種池山荘(5:55、6:10) 山荘の女性は行きずりの僕等にも親切に接してくれた。有難う。この先、今日のル-ト全貌を望みながらの山歩きとなる。遥か先に針ノ木雪渓が雪を構え待っている。

種池
岩小屋沢岳(7:26、7:36) 稜線上には所々残雪が残っているが特に問題ない。まず1つ目の山頂に到着。いつも思うが、長野県は至る所に本当に立派な標識が立っている。日本一の山岳県の自負なのか?頑張れ我が岐阜県。
新越山荘(8:02、8:12) 先日針ノ木岳から峠に下山中、滑落してヘリで救助された人がいる・・と山荘の男性に脅される。僕も今回の山行の最重要課題に挙げていた箇所だ。
鳴沢岳(9:00、9:10) 残雪のせいでル-トを誤り少し危ない思いをするが、なんとかル-トに取り付く。2つ目の山頂に到着。次の山までは簡単そうだ。

ル-トに戻れ
赤沢岳(9:53、10:05) なんなく3つ目の山頂に到着。針ノ木岳が段々と迫ってくる。この感じがたまらない。稜線歩きはとても楽しく、前方に針ノ木へと続く縦走路、左に扇沢、右に黒部湖を常に眺める事となる。ただし、浮かれてばかりもいられない。針ノ木岳から峠まで無事通過出来るかが常に頭から離れない。この先残雪はなくなり、岩場が多くなる。スバリ岳は随分遠くに感じる。この区間で縦走路で唯一登山者に出会う。僕等と反対ル-トで1周しているらしい。互いに通ってきたル-トの情報を交換し合うも、心配が余計につのる。

針ノ木へと続く縦走路

扇沢

黒部湖
スバリ岳(11:38、11:55) ようやく4つ目の山頂に到着、長い行程だった。稜線歩きは風が出て寒いのだが、特にこの辺りは寒さが増している。肌を露出したならば、凍りつく程だ。毛糸帽子、スキ-手袋は重宝した。次はいよいよ最後5つ目の山、針ノ木岳だ。
針ノ木岳(12:37、12:48) 岩場を歩き、最後にガラ場をよじ登ると針ノ木岳に到着。登山者も多く、年配女性の団体もいる。非常に心が落ち着く。これなら、なんとか行けそうだな。最悪逆戻りも考えていただけに少し安心。いよいよ峠に向け下山。雪道ル-トには小屋の方達によって、直登斜面にはステップ、トラバ-ス斜面には歩行巾が造られ、アイゼンの出番もなく、雪質も良好で心配には至らなかった。ただ、逆ル-トを辿っていたら、早朝通過となり、昨日までの大雨で崩れたままの斜面を通過する事になっていただろう。

針ノ木岳

ステップを慎重に降りると

再びステップが現れる
針ノ木峠(13:28、13:42) あとは雪渓を走って下るだけ。それにしてもすごい斜度だな・・と少し身震い。名札を付けた大人数の団体が雪渓を登ってくる。83歳という男性は長靴でこの急斜面に挑んでいる。すごい・・・。雪質は固く厳しく、昨年かかと作戦で走り降りた印象とは程遠い。滑り落ちたら、一気に下まで滑落してしまう。かかとをぎっしり雪に押し込み慎重に下る。それにしてもすごい人数だな。こんなにも小屋に泊まれるのだろうか?

針ノ木峠-中央が針ノ木雪渓

針ノ木雪渓-結構やばい
雪渓終点(15:05、15:19) ここでもアイゼンを着ける事はなかったが、終始緊張した大雪渓だった。一気に疲れた。こんな所を夜明け前にヘッドライトの明かりだけで登らなくて本当に良かった。今回はル-ト選びで随分助けられた。
大沢小屋(15:45)

遠くに針ノ木雪渓を望む
扇沢(16:44) 無事帰還。1ヶ月先なら、もう少し簡単に一周出来たと思う。この縦走路は以前から気になっていたが、決して期待を裏切る事はなかった。

扇沢駅
ブログランキングに参加中。1日1クリックのご協力をお願い致します。→
にほんブログ村
【日時】平成21年7月11日
【天候】曇り、晴れ
【岳人】岳登(小4)、僕
扇沢(2:55) 前夜現地へ向う。緊急事態発生!扇沢手前にて夜間道路工事の為、全面通行止(20:00~5:00)。工事看板を出していると説明されるが、そんな言い訳聞きたくない。0:00~0:30に一時解放するとの事。睡眠もおろそかに全てを一時解放にかける。
翌朝ヘッドライトを着けて予定通り登山開始。睡眠は一時解放前の1時間と解放後の1時間の計2時間。これで今日の長丁場に耐えられるか心配。

工事規制看板

暗闇の道路
登山口(3:10) 先週の乗鞍偽林道と違い、何度も通ったル-トなので迷わず高度を稼ぐ。
ケルン(4:08) 道中、扇沢や山荘の明かりが頻繁に見え励みになる。石畳を過ぎると種池山荘も近い。

柏原新道
種池山荘(5:55、6:10) 山荘の女性は行きずりの僕等にも親切に接してくれた。有難う。この先、今日のル-ト全貌を望みながらの山歩きとなる。遥か先に針ノ木雪渓が雪を構え待っている。

種池
岩小屋沢岳(7:26、7:36) 稜線上には所々残雪が残っているが特に問題ない。まず1つ目の山頂に到着。いつも思うが、長野県は至る所に本当に立派な標識が立っている。日本一の山岳県の自負なのか?頑張れ我が岐阜県。
新越山荘(8:02、8:12) 先日針ノ木岳から峠に下山中、滑落してヘリで救助された人がいる・・と山荘の男性に脅される。僕も今回の山行の最重要課題に挙げていた箇所だ。
鳴沢岳(9:00、9:10) 残雪のせいでル-トを誤り少し危ない思いをするが、なんとかル-トに取り付く。2つ目の山頂に到着。次の山までは簡単そうだ。

ル-トに戻れ
赤沢岳(9:53、10:05) なんなく3つ目の山頂に到着。針ノ木岳が段々と迫ってくる。この感じがたまらない。稜線歩きはとても楽しく、前方に針ノ木へと続く縦走路、左に扇沢、右に黒部湖を常に眺める事となる。ただし、浮かれてばかりもいられない。針ノ木岳から峠まで無事通過出来るかが常に頭から離れない。この先残雪はなくなり、岩場が多くなる。スバリ岳は随分遠くに感じる。この区間で縦走路で唯一登山者に出会う。僕等と反対ル-トで1周しているらしい。互いに通ってきたル-トの情報を交換し合うも、心配が余計につのる。

針ノ木へと続く縦走路

扇沢

黒部湖
スバリ岳(11:38、11:55) ようやく4つ目の山頂に到着、長い行程だった。稜線歩きは風が出て寒いのだが、特にこの辺りは寒さが増している。肌を露出したならば、凍りつく程だ。毛糸帽子、スキ-手袋は重宝した。次はいよいよ最後5つ目の山、針ノ木岳だ。
針ノ木岳(12:37、12:48) 岩場を歩き、最後にガラ場をよじ登ると針ノ木岳に到着。登山者も多く、年配女性の団体もいる。非常に心が落ち着く。これなら、なんとか行けそうだな。最悪逆戻りも考えていただけに少し安心。いよいよ峠に向け下山。雪道ル-トには小屋の方達によって、直登斜面にはステップ、トラバ-ス斜面には歩行巾が造られ、アイゼンの出番もなく、雪質も良好で心配には至らなかった。ただ、逆ル-トを辿っていたら、早朝通過となり、昨日までの大雨で崩れたままの斜面を通過する事になっていただろう。

針ノ木岳

ステップを慎重に降りると

再びステップが現れる
針ノ木峠(13:28、13:42) あとは雪渓を走って下るだけ。それにしてもすごい斜度だな・・と少し身震い。名札を付けた大人数の団体が雪渓を登ってくる。83歳という男性は長靴でこの急斜面に挑んでいる。すごい・・・。雪質は固く厳しく、昨年かかと作戦で走り降りた印象とは程遠い。滑り落ちたら、一気に下まで滑落してしまう。かかとをぎっしり雪に押し込み慎重に下る。それにしてもすごい人数だな。こんなにも小屋に泊まれるのだろうか?

針ノ木峠-中央が針ノ木雪渓

針ノ木雪渓-結構やばい
雪渓終点(15:05、15:19) ここでもアイゼンを着ける事はなかったが、終始緊張した大雪渓だった。一気に疲れた。こんな所を夜明け前にヘッドライトの明かりだけで登らなくて本当に良かった。今回はル-ト選びで随分助けられた。
大沢小屋(15:45)

遠くに針ノ木雪渓を望む
扇沢(16:44) 無事帰還。1ヶ月先なら、もう少し簡単に一周出来たと思う。この縦走路は以前から気になっていたが、決して期待を裏切る事はなかった。

扇沢駅
ブログランキングに参加中。1日1クリックのご協力をお願い致します。→

にほんブログ村
スポンサーサイト
| '09山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑