今年3度目の出陣は、3月28日(月)。新月は4/1(金)だが、週末は混み合いそうなので、たとえ徹夜になっても出来れば平日に通いたい。予定では翌日行くつもりだったが、条件は今日の方が良さそうだと、急遽17時過ぎ出陣を決める。ホタルイカの出陣だけは計画が立てられない。自分の都合なんかは二の次で、日中の条件が全ての鍵を握る。次の新月は行けないので、何としても今回の新月で2度出向いておきたかった。
富山市内の
つけ麺屋で腹ごしらえし、22時前、八重津浜に到着。到着後浜を偵察するが、まだ出ている気配はない。一旦車に戻り、1時間半アラ-ムをかけて仮眠。本日の満潮時刻は23:05。アラ-ムの音で目覚めるも、周囲の状況は寝る前と変わらない。更に30分、仮眠延長。周りは皆、車内待機で停戦モ-ド。浜に出なくても、大概状況は察し出来る。深夜0時、再度目を覚ますも、周りに変化なし。エンジンをかけたままテレビを観たり、スマホを眺めている。再び30分、仮眠延長。眠さが勝り、だんだんどうでもよくなってきた。0時半ようやく本腰を入れ、浜に偵察に出る。海に入る人こそ多かれど、ホタルイカの姿は皆無だった。
八重津(0:44) ※イカの気配なし1時前、八重津を諦め四方へと移動。前回ゼロを防いでくれた縁起の良いスポットではあるが、埠頭の張り師達ですらバケツの中は空っぽだった。浜は波が高く、全く捕れる気がしない。直ぐに諦め、打出浜へと移動。しかしここも駄目。ならばと海老江へと車を走らせる。初めて訪れるスポットだったが、人は多かれど、ほとんどが車内待機。ここも全く駄目だった。
四方(1:00) ※イカの気配なし
海老江(1:34) ※イカの気配なし3時前、再び八重津へ戻ってくるも、状況は変わらず。掲示板を見るに、おそらくこの夜はどこも捕れていなかった。望んでいたのは、ホタルイカの神秘的な青光。しかしこの夜目にしたのは、闇の中を彷徨う捕り師達のヘッドライトの明かり。それと、深夜の道路を徘徊する捕り師達の車の明かりだけだった。今日は完全なるボ-ズで、ウェ-ダ-すら履いていない。闘わずして負けた感は半端なく、5時、敗北の途に就く。今日は終始待機で終わったので、道具の手入れは必要ない。それに仮眠ばかりだったので眠くもない。
八重津(3:48) ※イカの気配なしせめて富山らしい朝食を食べて帰ろうと、スマホで調べ、リストアップする。しかし本命のホテル朝食バイキング(ホタルイカの沖漬けなど、富山名物が味わえる)はコロナの為、宿泊客以外は利用出来ないとのこと。ならばと、市場の食堂で刺身定食でもと訪れるが、建て替え工事の最中らしく、店は解体されて存在しなかった。最近尽くついてないなと、運命を受け入れるしかなかった。
富山市公設地方卸売市場(5:45)
そして3月30日(水)、またも懲りずにやって来た。正直少し懲りているのだが、どうもこのままでは終われない。平日の中1日での徹夜出陣。超ウルトラの(寝ない)練習にはなるが、あまり賢い行動ではない。前回もそうだが、こうして高山から遥々訪れるからには、今日こそは絶対に捕れると信じている。貴重な睡眠時間を削り、高額な燃料代をかけるからには、それなりの収穫がないと割に合わない。皮肉にも昨日はそこそこ捕れたようで、一昨日ではなく、予定通り昨夜出陣していれば僕もここまでムキになることもなかった。今夜も条件は悪くない。今日こそは絶対に捕れる。
信次郎でメガ盛を食べ、気合十分で八重津浜到着。満潮時刻は翌1:22。勝負は1時過ぎだろうと、早速仮眠体勢に入る。21時半、アラ-ムをセットし2時間の眠りに就く。しかし最近感じている対人ストレスで全く寝付けない。数年に一度そういう嫌な人種に出くわすが、皆共通点があり、大概僕と衝突する。一隻の漁船がホタルイカの出入口を塞いできた。どこかの客が船をチャ-タ-し、八重津のホタルイカをごっそり捕ってやろうという目論みのようだ。浜辺でホタルイカの浮遊を待つ僕らからすれば、そんな所でライトを照らし、この辺りのイカを一箇所に集めようとするなんて、随分ズルくてセコイやり方だなと思った。しかし結局大金を叩いても、結局ボ-ズだったようだから、清々して気分はいい。
八重津(0:16)
捕獲船が目の前に停滞(1:14) ※群がる人の前に立ち塞がるのも如何なものか3時、全く捕れる気配のない八重津を諦め、四方へと移動。最近この流れがパタ-ン化しているが、何とか今日も四方に救われた。3:17、待望の1匹目をゲット。周りを含め、今日もホタルイカは1匹も見ていないだけに、1匹捕れただけでも奇跡に近い。そしてその後、2匹目もゲット。出来ればもう1匹捕って、せめて3人分確保したかったが、それ以上は望めなかった。八重津後半辺りから、予報通り小雨がぱらついている。もう諦めろということなのか。
待望の1匹目(3:17)四方を離れ、打出浜に移るも全然駄目。明け方八重津に戻り、最後の入水。あれだけ居た捕り師達は既に引き上げ、海には僕しかいない。残念ながらホタルイカはいなかったが、海底を歩く蟹を発見。到着時も砂浜で1匹見つけていたが、今思えばあの蟹も頂いておけばよかった。5:10、帰宅の途に発つ。途中少しの仮眠を挟み無事帰宅し、実家で待つ大志らに結果を報告。1日挟んで2夜通い、捕れたのはホタルイカ2匹と蟹1匹。蟹の種類は調べたけど分からなかった。唐揚げにして食べようと思ったが、沢蟹のようにそんな食べ方は出来なかった。しかしこの蟹、期待はしていなかったが意外といけた。サイズこそ小さいものの普通の蟹を食べているようで、大概の部位に身が詰まっている。蟹味噌も美味しかったし、2匹のホタルイカより確実に存在感はあった。
ラスト八重津で蟹ゲット
隔日徹夜の2日間で、ホタルイカ2匹と
蟹1匹 ※小ぶりだが意外と食べるとこはあった
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