| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

十二ヶ岳でBBQ

快晴の休日、展望の良い十二ヶ岳へと向かった。今日一番の目的は、山頂で行うBBQ。やる気満々の年少大志を筆頭に、毎週嫌でも付き合わされる小3ナナ、それに今回は珍しく、山の嫌いな嶺花もついてきた。国府方面から丹生川へ入り、恵比須之湯にて右折。大規模林道をしばらく走ると、右手に空地が現れた。ここが折敷地登山口となるが、ここに至るまでにも幾つか登山口らしき看板が存在した。山側に延びる急な林道が、十二ヶ岳の山頂へと繫がっている。空地に駐車し、歩行開始。何の変哲もないただの林道歩きがしばらく続く。ラジオを流して気を紛らわせながら、大志にも何かと気を払う。今日は標高を稼ぐと言うよりも、時間を稼ぐことを念頭に置いた。
002_convert_20161114140328.jpg
折敷地登山口  ※登山口は他にも多くある
003_convert_20161114140342.jpg
今日はほぼ林道歩き

以前何度か歩いたル-トは沢沿いのワイルドなコ-スだったが、今日は最も無難な林道使用の単純往復とした。瓜田を登山口とすれば山頂近くまで車で入れるようだが、それでは楽しみはない。まずは目指した山道分岐に到着。折敷地沢ル-トの場合、ここで林道ル-トに合流する。少し休憩し、大志の英気を養う。今日は歩行時間も短いし山頂でのBBQがメインなので、道中は飴とガムくらいで我慢してもらう。ここから山道に入ったが斜面は結構な急尾根で、幼児の大志にはかなり辛かったようだ。我慢の一登りで林道に合流するが、先程の林道の延長なのかは定かではない。突如左の視界が開け、樹木越しに北アの白い峰々が輝いて見えた。
010_convert_20161114140400.jpg
小休止  ※朴葉の葉がたくさん落ちていた
012_convert_20161114140412.jpg
一度山道に入る
017_convert_20161114140450.jpg
あれが山頂か

ふわふわの落葉の絨毯が秋を彩り、落葉した大きな朴葉の葉が食欲をすすってくれる。飛騨と言えば今も昔の、朴葉味噌。飛騨の代表的な家庭料理で、赤かぶ、漬物ステ-キと並ぶ郷土料理の代表格だ。瓜田方面への分岐道標を過ぎ、鳥居をくぐる。そして急な階段を上った先が、目的地終点十二ヶ岳の山頂となる。鳥居の右手には幅広の道も続いており、ナナはそちらの方を通っていた。快晴の山頂はさぞかし賑わうだろうと思っていたが、運よく貸し切りのようだ。まずは展望台に上り、周囲一帯を見渡す。今日は眺望用に双眼鏡を持参したが、この展望台にも立派な望遠鏡が備え付けてあった。快晴ではあるが大気が霞んでいるせいか、先週のような完璧な眺望とまではいかなかった。それには位置的、標高的な要素も関係しており、やはり眺望は天蓋山の方が一枚上手だろう。
018_convert_20161114140502.jpg
瓜田方面分岐
螯ケ繧定レ雋縺・convert_20161116091918
ふと思い浮かぶ懐かしき光景  ※2011.4.17 嶺花(小2)、ナナ(年少)、岳登(小6)
020_convert_20161114140513.jpg
みんな大きくなったな  ※2016.11.12 ナナ(小3)、大志(年少)、嶺花(中1)
021_convert_20161114140540.jpg
山頂直下の鳥居  ※ナナ、ここで何故か転倒
022_convert_20161114140725.jpg
急階段を上った先が
023_convert_20161114140735.jpg
展望台のある十二ヶ岳山頂
039_convert_20161115190038.jpg
展望台
024_convert_20161114140747.jpg
乗鞍連峰
027_convert_20161114140759.jpg
焼岳(左)
030_convert_20161114140820.jpg
穂高連峰
068_convert_20161114141341.jpg
槍ヶ岳(左)
033_convert_20161114140834.jpg
笠ヶ岳
035_convert_20161114140846.jpg
黒部五郎岳
058_convert_20161114141206.jpg
薬師岳
037_convert_20161114140944.jpg
白山
061_convert_20161114141221.jpg
御嶽山
043_convert_20161114141009.jpg
京都大学飛騨天文台大雨見山

展望を楽しんだ後は、お待ちかねのBBQの始まりだ。ミニコンロを組み立て、早速ヤシガラ炭に点火。しかしマッチでは上手く火が移らず、ライタ-は今一燃料がない。落葉や紙を燃やして一応工夫はしてみたが、一向に炭の色は黒いまま。万事休す!僕一人焦っているが、ソ-セ-ジは生だって食べれるよ・・。子供のそんなポジィティブな発想に慰められた。こういう時こそ、まずは落ち着いて・・。1点集中で狙いを定め、火が手に到達するまで意地でマッチを持ち続けた。その執念が勝り、何とか無事着火成功。こういう場面で男の力量が試されるんだなと痛感。牛肉、豚肉、地鶏レバ-、味付けして持ってきた鶏肉、バイエルンの高級ソ-セ-ジ・・。それに自家製のシシトウ、カボチャ、ニンニク。燃焼時間は限られているので、狭い網に目一杯広げ、隙間を作らず忙しなく焼き続けた。固形燃料はもう一つ持っていたが、一つを使い切りBBQは終了とする。具材もノンアルビ-ルもまだ残っているが、これでも充分楽しめた。
044_convert_20161114141139.jpg
中々火が点かず焦ったが
057_convert_20161114141153.jpg
何とか無事、BBQ開始
070_convert_20161114141356.jpg
肉(牛、豚、鶏)やソ-セ-ジ、
072_convert_20161114141410.jpg
それに、自家製野菜(カボチャ、シシトウ、ニンニク)
073_convert_20161114144658.jpg
ノンアルビ-ルも最高!
064_convert_20161114141323.jpg
広い山頂部は本日貸し切り
087_convert_20161114142140.jpg
十二ヶ岳(標高1327m)
085_convert_20161114141648.jpg
山名看板  ※画像クリックで拡大
086_convert_20161114141610.jpg
日時計  ※実際その山の石が埋め込まれている

BBQを終え、もう一つの展望所に行ってみる。こちらの方は前に遮るものがない分、乗鞍から槍穂高方面に関しては眺めが一段と良かった。その上テ-ブルもあり一瞬後悔したが、日当たりは悪く、やはりあちらでBBQして正解だった。帰路は来た道を引き返す。年少の大志は午後になると、かなりの確率で睡魔に襲われる。保育園では昼寝の時間があるくらいだからそれも仕方ない話だ。しかしここは山、眠かろうが自分の脚で歩いてもらわなければならない。弟に同情した嶺花はおんぶしたいようだったが、絶対にそうはさせない厳しい父。姉の嶺花と手を繋ぎ、何度も眠り転げながらも、しぶとく進み続けた。そして毎度の如く終盤復活し、元気な表情でゴ~ル!!今日は結局、終始登山者は皆無だった。それにしても山頂での焚火跡、その始末の悪さが印象に残った。
083_convert_20161114141556.jpg
近く(別ピ-ク)にある展望所  ※右は乗鞍岳
091_convert_20161114142159.jpg
午後は睡魔との闘い  ※大志大泣き、これを可哀そうととるか試練ととるか
094_convert_20161114142334.jpg
登山口駐車場(空地)



折敷地登山口 9:42
山道分岐 10:39、10:48
十二ヶ岳 11:27、14:11
折敷地登山口 15:10


平成28年11月12日 天候晴れ 大志(年少)、ナナ(小3)、僕

≫ Read More

スポンサーサイト

| '16山行記録 | 18:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

木曽駒ヶ岳(3)~信濃路と岩茸料理


・・前回の続き


『中央アルプス』と言えば、僕は『木曽駒』よりも『信濃路』をまず先に思いつく。あの現物を見たら、誰だって一生忘れないだろう。僕は岳登と何度か来たことがあるが、ナナは今回が初。夜の部は18時開店ということで、まだ時間は3時間以上もある。みはらしの湯で南アルプスを眺めながら時間を潰し、駐車場で少し仮眠。そして頃合いを見て、開店10分前には店に着いた。値段は100円上がっていたが、その量は健在だった。初めて現物を見たナナ。これくらいなら・・と一瞬甘く見たそうだが、それが馬鹿な勘違いだと気付いたのは直ぐだった。信濃路の神髄は断面にあり。カツの下にテンコ盛りされたご飯はどこまでも深く、カツ1列(カツ1枚とその下のご飯)を食べるだけでも結構腹は満たされる。2つの丼を交互に食べ、何とか半分は平らげた。半分で既に限界は超えていたが、あまりにも美味しいので、箸(スプ-ン)は止まらなかった。  
119_convert_20161031144540.jpg
ジャンボカツ丼(1200円)  ※味も良し、これをスプ-ンで豪快に喰らい付く
124_convert_20161031164637.jpg
ジャンボソ-スカツ丼(1200円)  ※ナナ、信濃路初挑戦
115_convert_20161031144453_20161031163521f05.jpg
普通サイズに比べご飯3倍(3合)、カツ2倍(150gが2枚)  ※画像クリックで拡大
125_convert_20161031164650.jpg
信濃路の神髄は断面にあり  ※中々底に到達しない
130_convert_20161031165003.jpg 129_convert_20161031164953.jpg
今回は結構喰ったな  ※妻がこの味(残りもの)の大ファン
132_convert_20161031144744.jpg
嬉し、苦しい敗北  ※カツ丼(1パック超)、チキンカツ丼(2パック)の持ち帰り

≫ Read More

| '16山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

田部井さんを偲び、天蓋山へ

今週末はどこに行こうかな・・。快晴が約束された残り少ない秋の休日、山に行かないのは絶対に勿体ない。僕的にはナナと蝶ヶ岳にでも行きたかった。あの山頂から対面に見る穂高連峰は、正に”絶景”と呼ぶに相応しい。しかしナナ的には3週連続の辛い山行は絶対に嫌らしく、弟の大志レベルなら・・ということで仕方なく折り合いをつけた。第一級の展望を誇る飛騨の里山、天蓋山(てんがいさん)。先日の新聞朝刊が目に留まっていたこともあり、大好きな田部井さんを偲び、早速山之村へと車を走らせた。
005_convert_20161107180828.jpg
誰もに愛された田部井淳子さん  ※中日新聞朝刊(2016.10.24)より

自宅から大規模林道経由で1時間。夕顔の駅向かいにある天蓋山登山者駐車場に駐車し、歩行を開始。今日の主役は第6子(次男)の大志。何週間も前からやる気満々で、今日の日を一人楽しみに待ちわびていた。しばらく山之村キャンプ場の中を通り、最奥の炊事場に”頂上まで約2時間”という看板が掲げてあることに気付く。このすぐ脇に登山ポストがあり、ここが天蓋山登山口となっている。愛着のある手作り看板に見送られ、いざ山へ。
012_convert_20161107173304.jpg
夕顔の駅
013_convert_20161107173317.jpg
山之村キャンプ場入口にある登山者駐車場
015_convert_20161107173330.jpg
看板  ※画像クリックで拡大
017_convert_20161107173343.jpg
秋満開
019_convert_20161107173359.jpg
登山口(標高1000mくらい)

この山には以前岳登と登ったことがあるが、田部井さんが揮毫した標柱のことくらいしか覚えていない。心地良い沢沿いの道ではあるが、雪解けのせいか登山道はぬかるみ、足元はすっきりとしなかった。今日の天候には全くの疑いを持っていない。朝方の放射冷却(冷え込み)から見ても、快晴はまず間違いないだろう。天候にさえ恵まれれば、山頂からの眺望が素晴らしいことは知っている。だから今日不運があるとすれば、突如ガスが上がってくることくらいかな。そういう訳で、空の急変に気を付けながら、やや急ぎ足で進んでいく。
023_convert_20161107173412.jpg
絶好の登山日和
025_convert_20161107173429.jpg
小滝
030_convert_20161107173454.jpg
ここから急坂(標高およそ1150m)

”ここから急坂”というだけはあり、確かに傾斜は中々のものだった。幼子には間違いなくきつい部類に入る。急坂手前で沢は終わり、ここからは尾根主体の登山道となってきた。次第に疲れてきた大志を騙しだまし、時に励ましながら登ってゆく。笠ヶ岳を日帰りしたナナにしてみれば、今日は軽い散歩程度のものだろう。”急坂ここまで”の看板に一瞬安堵したが、看板に書かれた現在地を見てショックを受ける。次第に雪が出てきたが、いつしかの雪が少し日陰に残っている程度。すずめ平手前から背後に北アの気配を感じていたが、すずめ平まで来るとその眺望が完全に樹間から抜けた。そして偽ピ-クに騙されながらも、最後のアップダウンを経て、ようやく天蓋山の山頂へと辿り着いた。
032_convert_20161107173506.jpg
確かに急だな
033_convert_20161107173518.jpg
急坂ここまで(今ココ)
039_convert_20161107173537.jpg
土塁跡(昔はここまで放牧場)
040_convert_20161107173549.jpg
すずめ平(1370m)  ※眺望が一気に広がる
049_convert_20161107173728.jpg
最後の踏ん張り

雲一つない青空。これだけの天気なら、今日は日中遅くても雲は上がってこないだろう。少し肌寒くなってきたので上着を羽織る。おにぎり、鶏の唐揚げ、魚肉ソ-セ-ジの昼食を食べ、お菓子やコ-ラ、コ-ヒ-で登頂を祝った。絶対快晴の休日。そして、これだけの山。山頂は自ずと多くの登山者で溢れていた。誰かが奏でたオカリナの音色が、ゆらりゆらりと山頂を包んでいた。ハ-モニカを持ってこなかったことを一瞬悔んだが、さすがにこんな人前で吹く勇気はない。ざっと見回しただけでも、日本百名山を10座までは容易に特定出来た。他にも恵那山、木曽駒なんかは見えていただろうし、おそらくその個数はまだまだ伸びるはずだ。確かに凄いぞ、天蓋山。
077_convert_20161107180956.jpg
天蓋山(標高1527m)  ※簡単に特定出来ただけでも日本百名山を軽く10座
062_convert_20161107174712.jpg
左から、剣岳(日本百名山)、立山連峰(日本百名山)
067_convert_20161107174728.jpg
薬師岳(日本百名山)
070_convert_20161107175253.jpg
黒部五郎岳(日本百名山)
071_convert_20161107175335.jpg
笠ヶ岳(日本百名山)
092_convert_20161107175730.jpg
左から双六岳、槍ヶ岳(日本百名山)
053_convert_20161107174508.jpg
焼岳(日本百名山)
055_convert_20161107174522.jpg
乗鞍岳(日本百名山)
056_convert_20161107174536.jpg
御嶽山(日本百名山)
058_convert_20161107174548.jpg
白山(日本百名山)
076_convert_20161107175353.jpg
多くの登山者が眺望を楽しんでいた
082_convert_20161107175429.jpg
田部井さん自身初揮毫となった山頂標柱

楽しかった山頂に別れを告げ、帰路に発つ。かなりの斜度を持つ急坂は、大人でも下りには少し緊張感を強いられる。当然大志を一人で歩かせる訳にはいかず、息子の手を取り、倒れまくる大志を引っ張り起こすように豪快に下って行った。ところで僕の脚、夏に畑で痛めた左足首捻挫が未だ治っておらず、不安定な足場は余計に患部を悪くした。大志に合わせるかのように僕も何度か尻をつき、ザックやズボンは既に土まみれ。大志は下山後間もなく睡魔に襲われたが、何とか無事最後まで持ってくれたから良かった。予想以上に素晴らしい眺望に恵まれ、想像以上に楽しい山行となった。田部井さん、こんな素敵な山に僕等を導いてくれて本当に有難うございました。田部井さんの意志はこんなとこでも、確実に受け継がれているのだとしみじみ思った。
098_convert_20161107175745.jpg
急坂の下山はちびっ子には堪えた
105_convert_20161107175758.jpg
手作り看板が最後まで心地良い


夕顔の駅 8:31
登山口 8:42
看板(ここから急坂) 9:25、9:40
看板(急坂ここまで) 10:07、10:18
すずめ平 10:41
天蓋山 11:17、12:30
夕顔の駅 14:15


平成28年11月5日 天候晴れ 大志(年少)、ナナ(小3)、僕

≫ Read More

| '16山行記録 | 21:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

木曽駒ヶ岳(2)~今日もう一つの目的は


・・前回の続き


将棊頭山への登頂後、一抹の不安を感じながらも僕等は縦走を続けた。相変わらず風は冷たいが、先程よりは若干治まっているような気がする。そう考えると、出だしの分水嶺から将棊頭山への区間が、この寒さのピ-クだったのかも知れない。奥穂からジャンダルムへと向かう際の馬の背のように、山の神が先へと進める者の選別をしていたのだろう。目指す木曽駒は、残念ながら雲の中。気温さえ上がってこれば、さぞかし爽快な縦走路だろう。岳登との因縁の場所も無事通過。僕等の目の前には稜線の果て、木曽駒しか残っていない。
048_convert_20161031142337.jpg
縦走開始  ※この時期の稜線は余程覚悟して向かわないと
049_convert_20161031142352.jpg
雲ばかり
050_convert_20161031142405.jpg
遭難記念碑

ナナ、初めての岩茸採りに挑戦。これまでは僕や岳登が採ってきたものを食べる側だったが、こうして実際採ってみると大変さが分かるだろう。今日の稜線は乾燥したものが大半で、大きいものを見付けても、パリパリ壊れて上手くもぎ取れない。それでも何とか踏ん張り、晩飯分くらいの量は確保した。採り出したら切がない、それに時間も予定より押している。8時から9時にかけての木曽駒到着予定だったのが、到着は10時過ぎになりそうだ。
053_convert_20161031142432.jpg
ナナ初めての岩茸採り
051_convert_20161031142419.jpg
乾燥したものは採れない
057_convert_20161031142450.jpg
濃ヶ池分岐
059_convert_20161031142505.jpg
穂高連峰
060_convert_20161031142522.jpg
乗鞍岳

再び寒空の稜線歩きは登り基調に入った。ナナはこの寒さにやられたのか、後ろでシクシクとすすり泣いている。先週の笠ヶ岳では超人的な馬力で驚かせてくれたが、やはり子供には木曽駒でも充分辛いのだろう。進む稜線の最奥に、カメラのズ-ムアップで木曽駒の頂を確認。標高2800m前後の縦走路。ハイマツは凍り、道標も凍り付いて判別がつかない。もう直ぐそこだぞ、頑張れ・・。何度も娘を励ますが、返答がない。山頂が近付くにつれ、にわかに活気付いてきた。これまでの誰もいなかった縦走路とはうって変わり、木曽駒の山頂は子供を含め多くの登山客で溢れていた。この山はロ-プウェイを利用すれば、誰でも気軽に来られるのだ。
062_convert_20161031142540.jpg
進む稜線の先  ※右端が木曽駒ヶ岳
064_convert_20161031142612.jpg
凍りつくハイマツ
067_convert_20161031142627.jpg
道標もしかり
068_convert_20161031142639.jpg
最後の登り
069_convert_20161031142651.jpg
木曽駒ヶ岳(標高2956m)
072_convert_20161031142704.jpg
苦労して辿り着くも人の多さに愕然

泣きながら苦労して辿り着いた山頂であったが、若干調子抜けしたナナ。更に時間も押しており、山頂での長居は出来ない。人込みから逃げるように早々と帰路に向かう。時間が経つにつれ気温が上がってきたせいか、寒さへの不安はなくなってきた。それにしても折り返し後の同じ道、何故にこんなに登山者が多いのだろうか。桂小場を発着とする登山者は、木曽駒直下で抜かれた5時発の若者2人しか出会っていない。前を行くパ-ティ-を追い越しざま、その一人に訊ねてみた。どうやら、濃ヶ池の周遊が目的のようだ。なるほど、そういうことか・・と妙に納得。
073_convert_20161031142718.jpg
逃げるように山頂を発つ
075_convert_20161031142738.jpg
濃ヶ池を周遊するロ-プウェイ利用者も多い
076_convert_20161031142750.jpg
桂小場5時発の若者2人
079_convert_20161031142828.jpg
ハイマツに埋まる
081_convert_20161031142846.jpg
今日唯一の眺望は
082_convert_20161031142900.jpg
乗鞍岳  ※どうせ中央、南アは見えても特定出来ないが
083_convert_20161031142922.jpg
幾分風は和らいできた  ※茶臼山(左)、将棊頭山(右)

濃ヶ池分岐道標を過ぎると、確かに登山者はいなくなった。先程も採った同じ岩場で、復路初めての休憩を兼ね、再度岩茸採りに励む。ナナの手際も随分と良くなってきた。多少満足したところで、いい加減に歩き出す。いつも岩茸を見付けると寄り道ばかりで、予定は遅れる一方となっている。遭難碑辺りの奇跡の岩。偶然か必然かは分からないが、宝剣岳、中岳(三角錐)、木曽駒の位置、角度がそっくりなことに、後で写真を見て驚いた。さすがにこの格好では暑過ぎるし、逆に辛いだけだ。しかしこの時期に暑いなんて、何と贅沢なことか。西駒山荘に到着。もう寒さの心配はないだろうと、雪だるま状態から脱皮した。
084_convert_20161031142935.jpg
濃ヶ池(カ-ル下)
085_convert_20161031143139.jpg
左から、宝剣岳、宝剣山荘、天狗荘
086_convert_20161031143211.jpg
この岩、偶然か必然か  ※宝剣岳、中岳(三角錐)、木曽駒の位置、角度がそっくり
090_convert_20161031143231.jpg
西駒山荘
092_convert_20161031143244.jpg
黄金色が美しい
093_convert_20161031143255.jpg
伊那谷

先週もそうだったけど、ナナは山行中、おにぎりをほとんど食べない。一番のお気に入りは柿ピ-でベビスタ-も喜んで食べる。それでよく力が出るなと感心するが、元々食は細いらしい。最近山ではそれに魚肉のロングソ-セ-ジが2人とも大のお気に入りである。先週の笠新道にはかなり参ったが、今日の下りは足腰に易しかった。見覚えのある幾つかのポイントを順調に通過し、2つの水場を経て、桂小場にて無事ゴ-ル。車は僕等の他に4台。昨夜からの2台は既にいなかった。傾いた地面を持つ桂小場。その斜度は明るい時間帯に見ると、思った以上に傾いていた。
095_convert_20161031143311.jpg
胸突ノ頭
102_convert_20161031143403.jpg
野田場
103_convert_20161031143416.jpg
爽快トレイル
106_convert_20161031143535.jpg
ゴ-ル
114_convert_20161031143711.jpg
桂小場


桂小場 3:03
道標(頂上まで7.5km) 4:05、4:17
馬返し 4:54
大樽避難小屋 5:24、5:34
胸突ノ頭 6:50
行者岩分岐 6:54、7:10
将棊頭山 7:52
濃ヶ池分岐 8:45
木曽駒ヶ岳 10:04、10:20
稜線上(岩茸採り) 11:17、11:31
西駒山荘 11:58、12:08
胸突ノ頭 12:33
大樽避難小屋 13:16、13:27
野田場 14:01、14:08
桂小場 14:45


平成28年10月30日 天候晴れ ナナ(小3)、僕


つづく・・

| '16山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

木曽駒ヶ岳(1)~強風吹き荒れて

先週登った笠ヶ岳の余韻冷め止まぬまま、今週は少し足を延ばして、遠路中央アルプスまでやって来た。登山口となる桂小場までは自宅から2時間半と意外と近い。この木曽駒、桂小場には何かと因縁めいた思い入れがある。ナナはここの山の神にすんなり受け入れてもらえるだろうか。不安を抱えたまま、前夜、傾いた駐車場で浅い眠りについた。・・そして翌朝、予定通り3時に桂小場をスタ-ト。駐車場には昨夜からの車が2台、他にも夜中1台来ていたがその車の姿はなかった。
001_convert_20161031130248.jpg
桂小場  ※東屋にある登山ポスト
004_convert_20161031130302.jpg
登山口  ※伊那谷では木曽駒ヶ岳を西駒、甲斐駒ヶ岳を東駒と呼ぶ
010_convert_20161031130323.jpg
ぶどうの泉

暗闇の登山は不安要素が多い。周りが一切見えないことで、進むべき方角に迷うことがある。しかし歴史あるこの桂小場発西駒登山道は、丁寧に刈払われた幅広の登山道がそんな不安を払拭してくれた。時折見かける古い道標で安心を得て、更に闇の行軍を続ける。今日はラジオ(勿論AMのみ)の入りがいつもよりいい。さすが人気の木曽駒だな・・。なんて思いながら、珍しく流れてきた洋楽に耳を傾け、意外と楽しい闇歩きに満足しきりだった。ぶどうの泉、野田場とも水量は充分。この先稜線で日の出を拝めれば理想だが、それが無理でも最低標高2000mまでは上がっておきたい。木曽山脈(中央ア)を代表する名峰だけあり、山頂に至るコ-スは幾つも用意されている。登りは誰しも目指すものが同じなので心配ないが、問題は下山時。下ばかり向いていると、別の登山口に下りかねないので注意が必要となる。
011_convert_20161031130335.jpg
一寸先は闇
013_convert_20161031130347.jpg
道標を見て安心
015_convert_20161031130403.jpg
野田場
020_convert_20161031130435.jpg
馬返し  ※『桂小場→』の向きが微妙に違うので下山時要注意

大樽小屋に到着。標高は既に2000mを越えているが、北アと違い森林限界は高く、まだ森は抜けていない。小屋の中で少し休ませてもらう。この小屋は備品が充実し、何故か紙パックの日本酒が置かれていた。外にはトイレもあり、近くには水場もあるらしい。景色がないのが残念だけど、万が一の場合には最高の避難小屋である。次第に朝の到来を感じながら、黙々と高度を稼ぐことだけに集中。胸突八丁の道標で、信州大ル-トと合流。先程までの歩き易かった土基調の道は、次第に岩が現れ、傾斜も幾分増してきた。六合目、津島神社(跡)、七合目と順に通過。今日の行程はナナにとっては少しイ-ジ-。休憩は最低限に留め、1時間で400mのアップを目標に登っている。
022_convert_20161031130451.jpg
大樽小屋  ※トイレ、水場(未確認)あり
023_convert_20161031130502.jpg
小屋内には寝袋や銀マット、水や日本酒、利用者ノ-トがあった
026_convert_20161031130518.jpg
朝の予感
028_convert_20161031130530.jpg
胸突八丁  ※ここで信大ル-トと合流
030_convert_20161031130548.jpg
六合目
032_convert_20161031130600.jpg
津島神社
033_convert_20161031130616.jpg
七合目
035_convert_20161031130635.jpg
雲海

胸突ノ頭で稜線に出て、その先で行者岩分岐。凍える寒さを感じ始めたので、早めに防寒対策を施す。この時期の山は既に初冬を迎えており、氷点下の冷え込みは覚悟しておいた方がいい。稜線の寒さは想定内のことで、対策は十分にしてきたつもりである。下半身はスパッツの上に山ズボン、更にカッパを着用。上半身は長袖タイツにネルシャツ、その上に厚手のフリ-スを着て、更にダウンジャケットを羽織り、カッパを着込む。手は毛糸手袋の上にスキ-手袋、頭は毛糸帽子で覆い、首や口元にはネックウォ-マ-。これでもかという井出達に変身し、稜線へと繰り出した。
036_convert_20161031130646.jpg
行者岩分岐  ※ここで完全防寒

しかし稜線の寒さは想像をも上回っていた。この先進むことを躊躇うくらい、冷たい風が容赦なく吹き荒れる。将棊頭山で終わりにしようか・・。一瞬そうも思ったけど、装備を信じそのまま進むことに。西駒山荘へと回り込むトラバ-ス道と、将棊頭山へと直接登る稜線コ-スとの分岐点。この先の苦行を案じ、登れるうちに登っておいた方がいいと稜線コ-スへと進む。東の伊那谷方面は、深い雲に覆われ眺望はない。対して西の眺望は僅かに残り、乗鞍の雄姿のみ容易に判別出来た。この辺りに岩茸が多いことは過去の山行から知っていた。寒くて岩茸どころではなかったが、手袋を外し、僕は貪欲に手を動かしていた。将棊頭山(しょうぎがしらやま)、標高2730m。伊那谷(伊那盆地)から見上げると、山容が将棋の駒の頭に見えるところから命名されたという。この山は日本海と太平洋の分水嶺でもある。西駒山荘でテン泊したというパ-ティ-が山頂にいた。昨夜雪が降ったそうである。
037_convert_20161031130704.jpg
分水嶺  ※奥のピ-クが茶臼山
039_convert_20161031130725.jpg
岩茸  ※寒くて死にそうだが、手が勝手に
040_convert_20161031130738.jpg
天気はいいんだけど
041_convert_20161031130750.jpg
あれが山頂か
044_convert_20161031130900.jpg
稜線は木曽駒へと続く
045_convert_20161031130912.jpg
将棊頭山(標高2730m)


つづく・・

| '16山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT