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100-100への軌跡

100名山、100名城、100名水・・。日本人はどうやら100という区切りが好きなようだ。確かに大変分かり易いし、目標とするにも丁度いいのかもしれない。2015年3月から走り始めた僕、どうせならウルトラ(100㌔以上)を100回完走してみたい。長男岳登(当時小学生)と100高山を目指したのも、そんな分かり易さに魅了されたからだった。この先年間4本を25年続ければ、充分達成は見込めると思う。それに何年か走ればさすがに慣れてくるだろうし、その頃には250㌔の練習程度にしか思っていないだろう。25年後、僕は67歳。初めて走った能登では70代のランナ-が何人かいたし、最高齢(ゼッケン1番)の男性は77歳だった。いっそのこと、日本最高齢完走、最多完走・・なんて目指してみようかな。


以下、100-100(100㌔-100回)達成までの軌跡を随時更新していきます。


1第4回能登半島すずウルトラマラソン 2015.10.18(42歳) 102㌔ 13時間42分完走    235位/403人 完走率68.9%  ※初めての100km挑戦で見事完走
2第26回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2016.4.24(43歳) 100㌔ 12時間21分完走       498位/1363人 完走率74.1%  ※目標の13時間切りを大幅にクリア
3第5回飛騨高山ウルトラマラソン 2016.6.12(43歳) 100㌔ 12時間39分完走       582位/1708人 完走率71.6%  ※第2組最前列に並んだ末に自滅
4第4回白山白川郷ウルトラマラソン 2016.9.11(43歳) 100㌔ 12時間44分完走       215位/711人 完走率78.1%  ※復路の上り返しに完敗、この借りはもう返せない
5第5回能登半島すずウルトラマラソン 2016.10.16(43歳) 102㌔ 12時間53分完走       109位/289人 完走率70.2%  ※目標11時間半、最低11時間台と挑むも撃沈


走り始めて2年目のシ-ズンが終わった。100㌔という距離にも少しは慣れ、年4本完走の当初目標はクリアした。しかし後味が悪過ぎる。100㌔くらい屁でもない・・。富士五湖の快走で僅かに感じたこの感覚は、今年最後の能登すずで見失ってしまった。この先100㌔程度なら間違いなく完走は出来るだろう。しかしそれでは次へと進めない。何せタイムが遅過ぎる。来年は最低6本と決めた。タイム狙いは4月の富士五湖のみ。後は連戦を重ね、『中何週間』というこの情けない表現を早く取り除きたい。走れば走る程、さくら道ランナ-の凄さが身に染みて分かってくる。
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ウルトラ初完走(能登すず102㌔)  ※全てを出し切った


6第27回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2017.4.23(44歳) 100㌔ 11時間48分完走     408位/1508人 完走率72.4%  ※一応12時間は切ったけど何か物足りず
7第23回八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン 2017.5.21(44歳) 100㌔ 13時間12分完走     532位/1953人 完走率50.6%  ※膝痛を抱えながらも猛暑の野辺山を走り切った
8第6回飛騨高山ウルトラマラソン 2017.6.11(44歳) 100㌔ 12時間9分完走        548位/1831人 完走率75.2%  ※風邪、膝痛とコンディションは最悪だった
9第12回佐渡島一周エコ・ジャ-ニ-ウルトラ遠足 2017.9.16(44歳) 208㌔ 38時間19分完走              42位/156人 完走率80.7%  ※超ウルトラ初挑戦、無事完走するも1週間病院送り
10第6回能登半島すずウルトラマラソン 2017.10.15(44歳) 102㌔ 13時間14分完走              194位/432人 完走率70.6%  ※佐渡以降瀕死状態だったので完走だけで満足
  

3年目のシ-ズンが終わった。これまでは100㌔サブ11くらい(まだ達成していないが・・)でのさくら道エントリ-を目指していた。しかし今年さくら道に100㌔実績で選ばれたのは、たった2名。それもサブ9(1人はサブ8に迫る)。これでは俺には一生無理だ!一瞬、目標を見失ってしまった。しかし参加者名簿を見ていて、同時に目に付いたのが、『佐渡一周208㌔』の文字。スピ-ドのない僕は、実績作りの目標を100㌔から佐渡へと切り替えた。人生初となる月400㌔を走り込み、台風に合わせるかのように佐渡へと海を渡る。そして迎えた、初めての超ウルトラ。意外にも190㌔までは脚は動いてくれた。しかし超ウルトラの世界はやはり厳しかった。無事ゴ-ル出来たのはいいが、その後1週間瀕死状態が続く。来年何とかリベンジ(目標32時間、かつ大会後の打上参加)を果たした暁には、是非とも翌春のさくら道にエントリ-したいと思っている。
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超ウルトラ初完走(佐渡一周208㌔)  ※南さん、又どこかで会いたいな


11第28回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2018.4.22(45歳) 100㌔ 12時間4分完走                          394位/1689人 完走率61.2%  ※初めて50㌔5時間を切るも終盤大失速  
12第24回八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン 2018.5.20(45歳) 100㌔ 12時間43分完走                        558位/1986人 完走率71.2%  ※『要はハ-ト』の応援メッセ-ジが心に響き復活
13第7回飛騨高山ウルトラマラソン 2018.6.10(45歳) 100㌔ 12時間27分完走                  580位/1887人 完走率74.2%  ※予期せぬ応援幕の期待に応えられず無念   
14第13回佐渡島一周エコ・ジャ-ニ-ウルトラ遠足 2018.9.22(45歳) 208㌔ 36時間54分完走          23位/164人 完走率75.6%  ※ゴ-ル後の宴会まで楽しめたが目標の32時間は程遠く 
15第7回能登半島すずウルトラマラソン 2018.10.21(45歳) 102㌔ 12時間54分完走              132位/333人 完走率73.8%  ※佐渡で痛めた右膝の激痛に耐え無事完走


4年目のシ-ズンが終わったが、あまり進歩がないような、収穫の少ない1年だった。昨年の自分に対して辛うじて勝ち越したのがせめてもの救いとなるが、100㌔の記録は更新出来なかった。仮眠なしで挑んだ佐渡も目標の32時間とは程遠く、辛うじて36時間台をキ-プするので精一杯。目指すさくら道には40㌔及ばず、この差はかなり大きいものと痛感した。今の僕にはさくら道を走るイメ-ジが全くつかない。来年は是が非でも練習で名古屋~高山(160㌔)の24時間走をやり、何とか佐渡へとつなげたい。今の僕の一番の目標は、取りあえず24時間で最低160㌔。これくらい楽に出来ないと、間違いなく僕に未来はないだろう。


16第29回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2019.4.21(46歳) 100㌔ 11時間40分完走                          377位/1667人 完走率71.1%  ※最後5㌔だけは納得の走りだった
17第25回八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン 2019.5.19(46歳) 100㌔ 13時間12分完走                              799位/1956人 完走率70.7%  ※肉離れした状態で残り91㌔を走り切った
18第2回南砺100㌔マラニック 2019.6.2(46歳) 100㌔ 12時間56分完走           105位/337人 完走率81.3%  ※肉離れ再発にも負けず、エイドのグルメを堪能
19第8回飛騨高山ウルトラマラソン 2019.6.9(46歳) 100㌔ 12時間58分完走              1038位/2115人 完走率77.0%  ※肉離れと膝痛で両脚を失うも、救世主現れる
20第14回佐渡島一周エコ・ジャ-ニ-ウルトラ遠足 2019.9.21(46歳) 208㌔ 36時間54分完走    35位/166人 完走率68.6%  ※転倒し左膝を負傷するも、驚きの昨年と同タイム


5年目のシ-ズンはとにかく試練に見舞われた。野辺山1週間前に右ふくらはぎ肉離れを発症。欠場も考えたが、肉離れした状態で野辺山、南砺、飛騨高山の4週間3連戦に挑み、何とか全て完走。二度と走れなくなっても構わない・・、そんな強い覚悟だけは終始貫けた。しかし代償は重く、肉離れ完治に長引き、走り込み不足で挑んだ佐渡。ふいに72㌔で転倒し左膝負傷。又も危機に見舞われるがその後奇跡の復活を遂げる。予定していた能登珠洲は肉離れの完治に自信がなかった為、初めてエントリ-を見送った。西田さん、佐藤さん、今年は自分一人ではどうにもならない場面で仲間に助けられた。僕が目指すは、さくら道。しかし来年から制限時間が1時間短縮され35時間に。ただでさえ厳しいのに、更に遠い存在になった。現実的に考えると佐渡を28時間台(今年で言えば上位6位以内)で走らないと、さくら道での完走は難しい。
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奇跡の完走劇(飛騨高山100㌔)  ※トイレの神様、本当に有難う!


21第30回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2020.4.19(47歳) 100㌔ 中止
22第26回八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン 2020.5.17(47歳) 100㌔ 中止
23第9回東尋坊愛のマラニック 2020.5.23(47歳) 103㌔ 中止
24第3回南砺100㌔マラニック 2020.6.7(47歳) 100㌔ 中止
25第9回飛騨高山ウルトラマラソン 2020.6.14(47歳) 100㌔ 中止
26第15回佐渡島一周エコ・ジャ-ニ-ウルトラ遠足 2020.9.20(47歳) 208㌔ 辞退
27本州縦断フットレ-ス2020・R8ステ-ジ 2020.9.19(47歳) 521㌔ 203時間52分完走  ※不甲斐無い結果も、多くのことを学ぶ実りある試走となった


6年目のシ-ズンは全世界がコロナウィルスに翻弄された。申し込んでいた大会はことごとく中止に。今年は少しでもステップアップしようと5週間で4本の100㌔を入れたものの、その気合いも空回りに終わり、高いエントリ-費ばかりが飛んでいく。返金する主催者、しない主催者、おそらくこのコロナ禍で後者のファンは確実に減ったことだろう。そんな中、たまたま知った『本州縦断スペシャル』の存在。本州縦断の通常版はいつか出たいと思っていたが、東京五輪を記念して最初で最後の一斉レ-スが行われるという。このレ-スも1年延期されたことで僕にもチャンスが巡り、ほぼ勢いだけで出場を決める。今年唯一残っていた佐渡だったが、参加人数を減らす為との辞退要請を受け潔く辞退。代わりに本番の試走を兼ね、本州縦断の一部分(R8)を走ってみる。コロナに振り回された1年となったが、もしコロナがなかったらおそらく僕は一生脱皮出来ないまま終わっていたように思う。少なくても来春本州縦断に挑戦するなんて絶対に有り得なかった。逆境をチャンスに・・。コロナがもたらしてくれたこのチャンスに僕は全てを懸ける。


28本州縦断フットレ-ス2021〈SPECIAL〉 2021.4.24(48歳) 1550㌔ 624時間29分完走              11位/14人 完走率85.7%  ※逃げ場のない生き地獄も生涯最高の旅となった


7年目のシ-ズンは僕の一つの集大成となった。コロナ禍前頻繁に出ていた100㌔の大会は、今ではあまり出たいとは思わない。増してやそれ以下の距離には元々興味がないし、おそらく一生出ることもないだろう。これまで僕がずっと目指し続けてきた”さくら道”でさえ、今では意欲すら湧いてこない。これが『本州縦断ロス』とでも言うのだろうか。取り敢えず来年は、九州と北海道だけはさっさと片付けておきたい。より遠くへ・・と言う僕の欲望を満たすには、もはや日本には”本州縦断往復3100㌔”くらいしか残っていない。インド横断、台湾一周・・。冬の1ヶ月で、何か出来そうなことはないかな。今ではそんなことばかり考えている。
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本州縦断初完走(1550㌔)  ※是非もう一度チャレンジしたい


29九州縦断(to佐多岬) 2022.5.1(49歳) 431㌔ 7日間完走(セルフイベント)  ※佐多岬にて薩摩揚げと薩摩焼酎に酔いしれる
30本州横断ゼロフジゼロ2022 2022.7.25(49歳) 317㌔ 105時間44分完走        26位/45人 完走率75.5%  ※血尿や幻覚に苦しむも、浪漫溢れる良い大会だった    
31北海道縦断(to宗谷岬) 2022.9.19(49歳) 581㌔ 9日間完走(セルフイベント)  ※北海道はどこまでも雄大だった。日本縦断完結
32沖縄縦断(to喜屋武岬) 2022.11.18(49歳) 131㌔ 2日間完走(セルフイベント)  ※血気盛んな渡り鳥達が島中を彷徨っていた


九州、北海道、沖縄と今年の目標は全て片付け、僕の日本縦断の旅は一先ず完結した。傍から見れば好きで走っているように思われているのかもしれない。しかし余程駆けっこが好きな人は別にして、こんな辛いだけのことを好き好んでしている人はあまりいないように思う。日々様々な悩みや葛藤、ストレスを抱え、今にも潰れてしまいそうなギリギリの精神状態。走ることだけが心の拠り所であり、走ることで僕の心は辛うじて正常に保たれている。健康増進や記録や順位には全く興味がない。達成感も別に求めてはいない。増してや人に凄いと言ってもらいたい訳でもなく、ただ生きる為に、与えられたこの人生を全うする為だけに僕は歯を食いしばって毎日走り続けている。
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北海道縦断完走(581㌔)  ※日本縦断完結!


33本州縦断フットレ-ス2023〈SPECIAL〉 2023.4.22(50歳) 1550㌔  ※エントリ-済!
34本州横断ゼロフジゼロ2023 2023.7.23(50歳) 317㌔  ※エントリ-済!
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