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ミズトクサ~大自然の縮図

毎年この時期になると、自宅玄関へのアプロ-チに大きな水鉢を置いている。昨年はホテイソウとメダカとタニシを入れていたが、いつしかメダカはいなくなり、ホテイソウの成長も全然ダメだった。メダカがいなくなったことでボウフラ(蚊の幼虫)が大量発生し、何の楽しみもない最低最悪のビオト-プだった。ちなみに『ビオト-プ』とはギリシャ語の『Bio(生命)』と『Topos(場所)』を組み合わせた造語で、”多様な動植物が共生できる場所”のことを言う。ホ-ムセンタ-では睡蓮もよく見かけるが、実際育てて花が咲いた試しがない。そんな折、シマヤで水生植物のミズトクサ(水砥草)を見つけた。値段も410円と安く、多年草というお得感も僕の気を引き、迷わず購入。他の店でメダカとホテイソウも併せて買い込み、今年のビオト-プを完成させた。ミズトクサはスギナの仲間らしく、確かに見た目はスギナそっくりだ。耐寒性もあるらしいが、飛騨の冬は極寒なので、冬期は鉢毎家の中に入れ、玄関先で越冬させようと思う。以前同じようにメダカも玄関先で越冬させたことがあるが、餌はたまにパンの切れ端くらいしか与えていなかったが、翌春まで生き抜いた生命力にはかなり驚いた。
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今年のビオト-プ

ホテイソウの根はメダカの産卵床ともなるが、卵を確認したら別の鉢に移さないとメダカに食べられてしまうらしい。自分で産んでおいて食べるとは何とも意味不明だが、この知識がなかった為、以前は産卵を確認したがそこまでだった。今年買ったメダカは3匹(計97円)。そもそも雄と雌なのか確認しなかったので、無事産卵に至るのかさえも分からない。ただ、毎朝出勤前に水鉢を覘き、メダカが涼しげに泳ぐ姿を見るのは本当に気持ちいい。それに子供と眺めていると、心底癒されている気がする。ホテイソウがメダカに酸素と産卵床を提供し、メダカはボウフラなど水面に来た虫を食べ、糞は植物の栄養にもなる。後はどこかでタニシを獲ってきて入れるだけだ。タニシはメダカの食べ残しを片付けてくれ、ビオト-プを綺麗に保つとされている。そんな大自然の縮図が、こんな小さな水鉢の中で営まれている。僕はこういうのに浪漫を感じ、何時間でも眺めていられる。


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| ビオト-プ | 21:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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青い悪魔~恐るべしホテイ草

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ホテイ草に支配された水面

ホテイ草。又の名を、ホテイアオイ、スイギョク(水玉)とも呼ぶ。ポッコリ膨らんだ株元が布袋のお腹に似ていることから、このような名が付いたそうだ。そして特記すべきはその繁殖力、尋常でない程、恐ろしい程凄まじい。だてに”青い悪魔” と恐れられているだけのことはあり、放っておくと知らぬ間に増えている。最初からそうと知っていれば、4株も買うんじゃなかった。水鉢が幾つあろうと、春先に1株買えば充分全てを賄える。

これはビクトリア湖で実際にあった、少し怖いお話(※参照)。1980年アフリカのビクトリア湖にホテイアオイが流れ着き、たった7年でビクトリア湖(68000k㎡)の8割をホテイアオイが覆い尽くした。ホテイアオイが繁殖すると、船が通れなくなり、漁業が立ち行かなくなり、湖近隣の貧困化が進んだ。又、繁殖すると水の流れがよどみ、蚊が繁殖、マラリアが流行した。
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脇に追いやられる主役の睡蓮
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どこまで貪欲なんだ

睡蓮の為にも、この脇役のホテイ草をどうにかしなければならない。捨てるのは勿体ないし、かといってこのまま鉢に留めていたのでは大変なことになる。取りあえず一株は事務所の花瓶で育ててみるとし、水鉢の追加購入、バケツでの代用も考えている。睡蓮もホテイ草もまだ開花していないが、早く花が咲かないかな・・と楽しみに待ち望んでいる。

今ではタニシ(各鉢に10匹以上 ※側溝で採取)、メダカ(4匹と3匹 ※コメリで35円/匹)も水鉢に入れ、正にビオト-ブ(自然の生態系)を実践している。水草には水を浄化する作用があり、水中に酸素を供給する役割も担う。ホテイ草の密集した根は水中の余分な栄養分を吸収し、メダカの産卵場所、隠れ場所ともなっている。水鉢という一つの空間で暮らす生物と植物が、糞や酸素を上手く循環させ、餌や肥料など人の手によらずとも各々の知恵だけで生きていく。そんなビオト-ブを今楽しんでいる。
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水鉢の住人 タニシとメダカ

| ビオト-プ | 10:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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睡蓮とアメンボ~初めてのビオト-プ

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温帯性スイレン(アトラクション:赤)   ※花はまだ咲いていない

ビオト-プとは、多様な動植物が共生できる場所(環境)のこと。ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルが提唱したのが始まりと言われ、ギリシャ語の「Bio(生命)」と「Topos(場所)」との造語とされている。水田や池沼など様々な場所で、水草などの水生植物が、アメンボ、オタマジャクシといった生物と共存する形態。これが、ビオト-プである。ベランダや庭に水鉢を置けば、自分だけのビオト-プを楽しむことが出来る。

ん~、実に奥が深い。初めてこの造語を耳にした時は、暖を取るスト-ブの親戚か何かと真剣に思っていた。きっかけは、妻の実家で貰ってきた陶製の鉢2つ。しかしそこには、本来あるべきはずの穴がなかった。俗にこれを睡蓮鉢といい、水を溜めて浮葉植物や浮遊植物を育てて楽しむ。早速、僕も睡蓮(1個1009円)とホテイ草(1個102円)を入れてみた。

お~、なかなか絵になるぞ。一人ニヤけて、自己満足の世界。本当はここにメダカやタニシを入れたいところなのだが、何度か川で探してはみたが未だ見つけられないでいる。仕方なく田んぼでアメンボを捕まえ、数匹泳がしてみた。ん~、実にいい感じ。しかしアメンボは元気が良過ぎ、一度目を離すと直ぐに消息を絶ってしまった。まるで、我が家の長男のようだ。
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水面を自在に這うアメンボ
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プカプカ浮かぶホテイ草
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温帯性スイレン(白花大輪:白)

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| ビオト-プ | 18:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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