本州縦断コラム(3)~空想の町
※スペシャル2023大会中、眠気対策の一環としてFacebookに日々投稿を挙げていた。幸い時間だけは余る程有るので、普段思っていることを文章にまとめてみた。以下、Facebookより抜粋
1550kmにも及ぶ、気の遠くなるような道のりを辿る本州縦断ランナー。
幾多の試練を乗り越え辿り着く下関のゴールは勿論嬉しいが、それ以上に嬉しい場所がある。
下関・・、果たしてそんな町が本当に存在するのだろうか。
それはきっと主催者の思い込みによる、空想の町ではないのだろうか。
そう思えるほど、遠い存在に感じた下関。
そんな時、ふいに目の前に現れるのが、『下関286km』の道路標識。
前回初めて目にした時、全身鳥肌が立った。
ここまで来れば、もう終わったも同然だ。
後はその距離を詰めていくだけの単純作業となる。
そしてこの頃から、同時に湧き上がってくる不思議な感情がある。
死ぬ程辛かった、本州縦断の長い道のり。
寝ても覚めても、容赦ない地獄の日々が待っていた。
いっそのこと、ここでやめてしまおうか・・。
ギリギリの精神状態の中、選手は皆、絶望の淵に立たされている。
それなのに、これまで抱いていた感情とは全く異なる思いが心の奥底から湧き上がってくる。
もう終わってしまうのか・・。
大変だったけど、充実していた日々。
ともに闘ってきた仲間との別れ。
下関へのカウントダウンが始まり、僕は今その寂しさの中にいる。

出雲市中心部に入り、初めて現れる下関の文字
1550kmにも及ぶ、気の遠くなるような道のりを辿る本州縦断ランナー。
幾多の試練を乗り越え辿り着く下関のゴールは勿論嬉しいが、それ以上に嬉しい場所がある。
下関・・、果たしてそんな町が本当に存在するのだろうか。
それはきっと主催者の思い込みによる、空想の町ではないのだろうか。
そう思えるほど、遠い存在に感じた下関。
そんな時、ふいに目の前に現れるのが、『下関286km』の道路標識。
前回初めて目にした時、全身鳥肌が立った。
ここまで来れば、もう終わったも同然だ。
後はその距離を詰めていくだけの単純作業となる。
そしてこの頃から、同時に湧き上がってくる不思議な感情がある。
死ぬ程辛かった、本州縦断の長い道のり。
寝ても覚めても、容赦ない地獄の日々が待っていた。
いっそのこと、ここでやめてしまおうか・・。
ギリギリの精神状態の中、選手は皆、絶望の淵に立たされている。
それなのに、これまで抱いていた感情とは全く異なる思いが心の奥底から湧き上がってくる。
もう終わってしまうのか・・。
大変だったけど、充実していた日々。
ともに闘ってきた仲間との別れ。
下関へのカウントダウンが始まり、僕は今その寂しさの中にいる。

出雲市中心部に入り、初めて現れる下関の文字
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| 本州縦断レ-ス2023 | 09:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑