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建方工事-外装中間精度検査

5月31日、外装中間精度検査。現場担当の中部ハウスと建築工事を総括する積水ハウスにおける、施工者自身による管理上の検査。僕等が訪れたのは昼前の20分程、1階で中部ハウスの2名が検査を行なっていた。柱の上部に磁石を取り付け、そこから垂らした糸と柱との開き幅を上下で計測。上下共に幅5cm、それにいくらか誤差が許されている。窓枠や玄関枠をテ-プでクロスして計測する検査、これは何の為・・。2名の作業員は忙しそうに作業をし、訊くに訊けない状況を作り出している。目障りな邪魔者かもしれないが一応僕は施主、それを察し説明してくれるくらいのゆとりを持ってほしかった。外壁パネルの通りを測る検査。これまた柱に磁石を取り付け、今度は水平方向に糸を張っている。そして開き幅を計測し、外壁パネルの通り、すなわち倒れを確認している。磁石はくっ付きが悪いらしく、何度か土間コンの上に激しく落ちていた。もう少し商品(基礎)を丁寧に扱ってほしかった。
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柱の垂直検査
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クロス計測
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クロス計測

ところでいつも検査の時に思うのだが、もし許容誤差を超えていた場合、どう対処するのだろう。少しくらいなら知らぬ振りして雲に流すのか、僅かなオ-バ-でもやり直すのか。基礎にしろ、躯体にしろ、やり直す事は不可能なように思える。という事は補修して対処するのか。いずれにせよこの施工者自身による自己検査には、今一信頼が持てない。おそらく何か問題が生じた場合に実証する為の意味合いが強いことは確かだ。だとすれば、何かがあってからでは遅い、実際そこに暮らすのは僕等家族なのだ。施工者が要所で撮っている工事写真、検査記録・・。これは引渡しの対象にはなっていないのだろうが、本当にそれでいいのかな。高い買い物をする訳だし、”全て業者を信用せよ・・”、という仕組みはどうも心に引っ掛かる。
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パネルの通り検査
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建方工事-屋根材ウッドピ-ス

5月25日~5月26日、2階大屋根ウッドピ-ス取り付け。知らぬ間に本来の場所に居座っていたこの屋根材、5月27日に現場を訪れた際は全く気付かなかった。それ程、存在感は薄い。建築長の知らせを受け5月29日現場にて確認、確かに取り付けは終わっていた。このウッドピ-ス、以前は緑色をよく見かけたが最近では生産していないようだ。設計士との支店打合せにて色を選ぶ際、白の外壁に合うようク-ルブラックなる黒系を選んでいた、らしい。家を建てるという事、その前段階である設計過程では、選ぶ事の連続であった。ここでしっかり商品名、色、決めた経緯等をカタログや図面に控えておかないと、後々非常に困る。『あれ、こんな色だっけ・・』、『こんなもの頼んだっけ・・』、こういった後腐れに滅入っている。同席した設計士を信頼するしかないが、聞き違いや書き間違いだって充分有り得る。だって人間だもの。
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取り付け前のウッドピ-ス(5/24)
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けらば妻側
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ウッドピ-ス グランデ15ク-ルGL
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木目模様の金属系素材

”耐候性、耐久性に優れた金属系素材の屋根材。美しい木目模様のデザインが、やさしくあたたかみのある表情を醸し出します・・”、これが売り文句のようだ。しかしこの模様を見る機会はまず有り得ないだろう。下から余程凝視したって、まず模様は見えない。屋根に上ったとしても、せいぜい冬の雪下ろしくらい。双眼鏡で眺めるという派手なアクションでも起こさなければ、醸し出される自慢のあたたかみは感じ取る事は出来ないだろう。ちなみに登記上の屋根の種類は、”合金メッキ鋼板葺”。この地方で建つ積水ハウスの邸宅は、まずこればかりだ。足場がある今しか出来ない事は、今やっておかないと絶対に悔いが残る。杭を残して、悔いを残さず・・。土地家屋調査士の有名なキャッチフレ-ズではないが、悔いは残さない方がいい。写真を沢山撮り、屋根板の音も動画に残し、僕は一人高所で満足していた。
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雪止め金具
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高級感は今ひとつ
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あれ、今は何年だっけ。足場を覆っている安全対策の目隠しは、5年落ちの商品だった。外装工事に並行して、内部電気配線、内部給排水工事も行なわれている。各階の天井を見上げると、複雑すぎて頭が痛い。専門業者の方はこれが分かるのだから、さすが餅は餅屋である。しかし良く眺めて見るとコ-ドは色分けされ、コ-ドには文字が記されている。よって驚くほど難しい仕組みではないのかも知れない。天井を見上げる度に立ち眩みしているようでは、僕には到底勤まらないが・・。
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青幕2007
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1階電気配線
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2階電気配線
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蛸足

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建方工事-外壁コ-キング

5月27日、快晴の日曜日。家族でピクニック登山に出かける前に、建築現場に立ち寄った。ここまで外装が出来てくると、日を開けても見た目にそれ程変化はない。鍵のかかった玄関ドア、中が見れないのは残念だったが、それも管理が行き届いている証拠。玄関周辺の外回りをウロウロしていたら、ダイン外壁の継目が目に留まった。どうなるんだろう・・と気になっていたパネルとパネルの繋ぎ目は綺麗に同色材でコ-キングされ、抜群な具合に別物のパネル同士が見事に一体化。そしてこんな些細な箇所にまで、積水ハウスのこだわりを発見。普通同色で済ませがちなこの繋ぎ目を隠すコ-キングでさえ、外壁と同じジュエルグレイン塗装を採用。ジュエルグレイン塗装とは、粒度の大きい雲母を吹付け、自然石のような深みを出す塗装工法。すなわちセラミックホワイト色に混ざり合ったツブツブがそれである。覗き込まないと、あるいは特別に意識しないと何とも思わないだろうこんな小さな事にまで、こだわりを持っている積水ハウス・・。やはり、アンタは凄い。
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コ-キング施工前後
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継目までジュエルグレイン塗装
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パイプ穴もしかり
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玄関部右袖壁
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継目の違和感が消えた

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建方工事-バルコニ-防水シ-ト、とウンチク3つ

5月23日、2階バルコニ-の防水シ-ト設置。現場はその翌日の昼、妻と末子を連れて訪れた。溶連菌感染症にかかってしまった末子のナナ、今朝から熱が上がり保育園は休んでいる。赤痢にかかったり、オ-イチ何とか、にかかったり彼女も中々忙しい。今日は屋根工事2日目、という事でその進捗を楽しみにやって来た。屋根の仕上げに用いるウッドピ-スは、積水ハウス独自の屋根材となる。しかし現場はまだ屋根工事に入っておらず、仙台から運ばれてきた屋根材が建物の脇に積まれていた。それにしても今度は仙台か・・、さすがは全国にネットワ-クを持つ大企業だけの事はある。

バルコニ-とベランダ。僕も知らなかったが、それは言い方が異なるだけではないようだ。どちらも建物の外に張り出した部分ではあるが、簡単に言って屋根があるのがベランダ、ないのがバルコニ-。ベランダは縁側や廊下という意味も持ち、和風建築でいう下屋、洋風建築においてベランダと呼ぶ。それに対しバルコニ-は屋根のない床縁、露台と言う意味を持ち、ベランダより面積の広い場合が多く鉢植えなどを置く人も多い。従って我が家はベランダ部分がほとんどで、バルコニ-部分は主寝室前で突き出た部分のみとなる。そのベランダバルコニ-の床には、既に青い防水シ-トが施されていた。よくみるとダインの内壁も取り付けられている。だんだん、それらしくなってきた。それにしてもダインは実にいい。ここなら誰の干渉も受けず、じっくり眺めていても不審者とも阿呆とも思われる事はないだろう。僕の些細な夢がダインを眺めながら酒を飲む事なら、妻の夢はバルコニ-にリクライニングチェアを置き、寝そべって本を読む事のようだ。
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バルコニ-防水シ-ト
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排水口シ-ル

前回の訪問時から気になっている件、屋根の骨組みにも目を向ける。まず西側から3本目のトラスだけ、片方がない疑問。確かに現場で注意して見てみると、設計士の言っていた事がよく分かる。本来2mピッチで設けるトラスを構造計算上、屋根形状の面から補強する必要がある場合、追加で補強用として入れる。西側端1本目から2本目までの距離は歩測で2m、2本目から3本目までは歩測1m、3本目から4本目までは歩測1m・・。なるほどな、確かに3本目はピッチの中間、2本目と4本目の中間補強としてのものだった。

切妻屋根(きりづまやね)。屋根形状のひとつで、屋根の最頂部の棟から地上に向かって二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした屋根を言う。長辺側、あるいは屋根の棟と平行な面を平(ひら)と言い、短辺側、あるいは屋根の棟と直角な面を妻(つま)と言う。町屋建築等における「平入り」、「妻入り」とは、正面出入口がいずれの面にあるかによっての分類となる。そうならば我が家の屋根構造は、”平入りの切妻造り”という事になる。妻とは建物の中央や中心に対して他端を意味する端(つま)を語源とし、配偶者の呼び名で用いる妻はここら辺りが始まりのようだ。料理の添え物として用いられる”つま”、例えば「刺身のつま」も同じ意味を持つ。

では、切妻屋根の軒とケラバ。ケラバとは切妻屋根の棟の両端部(妻側)の端部を言い、軒側の先の方を軒先と呼んでいる。屋根のしくみを中からじっくり眺めてみたら、その屋根材や配置の違いは一目瞭然。屋根の勾配に対して垂直なラインには銀色の鋼材が狭い間隔で配置され、その裾は建物の外にもはみ出し、ケラバ側(妻側)庇の支えとなり屋根下地の木材を補っている。それに対し、屋根の勾配に沿い三角トラスの上辺を兼ねている黒色の鋼材。これが軒先の支えとなり、平部分(南北側)の庇を支えている。しかしその鋼材の間隔はケラバ側に比べ広く、耐加重について心配が残る。ここは雪国豪雪地帯、冬になれば雪が毎年1mから2mは、間違いなく屋根に乗る。雪下ろしが出来ない危険な勾配につき、したくても出来ないのが現実のようだ。しかし設計士曰く、心配は無用。この地域では積雪量150cmを基準として設計されており、実際はそれ以上の積雪においても充分耐え得る、との事。
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屋根の仕組みは、素人にはかなり複雑だ
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切妻軒先(平部分の庇)の強度について

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建方工事-屋根下地防水シ-ト

5月22日、屋根下地防水シ-ト工事。先週末1階2階部の外装組立が完了し、週明けの昨日正式足場の組立が行なわれた。工具や資材等の落下防止の為、足場は全て積水の青幕で覆い包まれている。外観が出来るのは早かったが、ここからはまだ暫く時間がかかる。妻は昨日の産婦人科検診で、穴が数cm開いている・・と先生に言われたらしい。そんな臨月の妻を連れ、本日現場に駆けつけた。『すみません、これだけが楽しみなもんで・・』、頭をかき職人に挨拶。職人は丁度昼休みの時間帯、各車に乗り、運転席で昼食をとっていた。先週までいた助っ人の職人はこの現場を離れ、現場管理者はこの先そう現場には来ない。これからは泊り込みの、この二人の職人だけでの作業となる。持参のマイヘルメットを被り、足場を上る。ヘルメットがなければ、絶対に足場内に入ってはいけない。それは建前上の為でなく、現実からしてそうである。毎度上る度に幾度となく頭を強打、何度ヘルメットに助けられた事だろう。
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正式足場

足場中段まで上り、体を外に寄せ、慎重に屋根の上を覗き込む。防水シ-トの敷設作業は既に終了したようで、屋根一面に防水シ-トが張られていた。気になる箇所の写真を撮りながら、反時計回りに中段足場を徘徊。2階の居住空間を見下ろすこの高さは、それなりに緊張が走る。しかし高所恐怖症は僕だけで、妻は高いのは何ともないと言い出した。見ているこちらに寒ボロが出る、『おい、油断するなよ!』。足場は広かったり、狭くなったり、段差を上ったり、下りたり。足下ばかりに気を取られていると、頭上の足場材や屋根の突き出しに頭を強くやられてしまう。時折1枚足場の狭い箇所では、妻はお腹が引っ掛かり難儀する。腹を引っ込め、何とか難所をクリア。おいおい、腹の赤ん坊は大丈夫なのかい・・。この大切な時期に、こんな危ない所を散歩している妊婦もまずいないだろう。今日もちゃっかり疑問発見。北面と西面、軒裏下地の鋼材が違うのは何故だろう。何はともあれ積水ハウスの屋根構造はかなりご立派、雪下ろしとは何ぞや。冬に軽く1m以上積もるここ豪雪地帯、どんな丈夫な家でも、大抵庇くらいの雪は払っている。積水ではそれさえも不用、雪とは何ぞや。第一今日こうして屋根を上から眺めたら、この勾配では恐ろしくて屋根には上れない。従って、雪下ろしは不用だし、出来ない。信頼するしか道はない。
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軒裏下地(北面)
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足場中段を徘徊
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軒裏下地(西面)
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屋根下地防水シ-ト
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覗き見
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屋根トラス、小屋梁
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”シズレキ”とは静岡にある会社の商標  ※足場上段より
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腹がギリ

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