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基礎工事-完了検査

平成24年5月11日、基礎完了検査。

ようやく新居の基礎が完成した。早かったような、長かったような。ただ一概に”基礎”と言っても非常に奥が深い事を、何度か現場に通って初めて知った。ボ-リングによる地盤調査から始まり、表層路盤の改良工事、基礎配筋、型枠組立、基礎コンクリ-ト打設、脱枠、水道配管工事、防蟻処理、防湿コンクリ-ト打設・・。幾つもの作業過程を経て、僕の知り得るだけでも9つの業者が中に入り、一つの基礎が仕上がった。これだけ基礎の工程を観察し、大変いい勉強になった。

今日は積和建設、積水ハウスによる基礎工事完了検査の日。積和の検査担当の方と積和主任、積水建築長との計3名により、厳粛に検査は実施された。各々が設計図面を持ち、それぞれに分配された箇所の点検をこなす。鋼巻尺やコンベックス、水平器やレベルを駆使し、次々と図面にチェックの印がされていく。検査は1時間かからず終了。巻尺による距離寸法、レベルによる基礎高さ、共に誤差の範囲内だったと言う。当事者による内部検査(自己検査)というのに一抹の不安があるが、通常の業者なら行なわない厳格を帰する為の予備的な検査なのだと僕は理解した。最後に僕は、先日から気になっていた事を思い切って建築長に尋ねてみた。基礎壁に開いているあの窪みの意味するもの・・。それは、建物内部1階に設けられた床下点検口から土間コンクリ-トに出られるが、各区画の行き来をする為に入り口を設けてある、と言うのだ。当然立つ程の高さはないので、這って潜り抜ける事になる。ちなみに外周の通気口は網で塞がれ、土間コンクリ-トへの出入りは出来ない。謎が解けて何だかすっきり、心の中のモヤモヤが一つ消えた。
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基礎完了
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積和、積水による厳格な完了検査
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鋼巻尺0位置の使用例
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基礎高さ測定
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内部基礎壁に開いたこの窪みの正体は・・
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基礎工事-防蟻、防湿コンクリ-ト

5月10日、防蟻施工、防湿コンクリ-ト打設。昨日がこの予定だったが雨天につき一日延期、都合が悪かったので丁度良い。今日は午前中時折雨がちらつく冴えない天候だったが、何とか昼前から天候も回復。天気予報を信じ遠路の現場まで足を運んでくれた、工事関係者の強い願いが届いたのだろう。

まずは、防蟻(ぼうぎ)。これはシロアリ対策に施す処理で、防湿コンクリ-ト打設前に行なう。有効成分ビフェントリン(家庭用殺虫剤や蚊取り線香などに使用される、殺虫成分を合成した薬剤)を含んでいるが、人体には悪影響を及ぼさないという。今回のように土壌に薬剤を散布する土壌散布工法の他、構造材に直接塗布する工法、床下の地盤面に防蟻シ-トを張る工法等、工法も様々となる。是非この防蟻とやらは、実際に見ておきたかった。液状の薬剤を地面に全面散布するのだろうと思っていたが、そうではない。現場に着くなり既に処理は完了し、コンクリ-ト打設箇所の全部、一部分に何やら大粒の砂のような粉末がまかれていた。これが粒状の防蟻剤、コシペレットB10という土壌処理用防蟻粒剤となる。防湿コンクリ-トの各区画の際、水回りの配管及び際への繋がりに処理がされていた。玄関から土間収納にかけての土間部分は、コンクリ-ト打設後その上にタイルを張るが、一応仕上がり高さとなる。その為じかに床面となる事から、際だけでなく全体に粉末を均しているようだ。

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土間部分の防蟻施工
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粒状防蟻剤コシペレットB10
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粒子
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エコキュ-ト設置箇所の配筋
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防蟻施工完了

現場を歩いていて、ふと感じた。先日水道業者の監督曰く『砕石は土間コンの下に敷く』だったが、実際にはそうではなく建物の周囲に敷かれ転圧されていた。同じ建築現場に入る業者と言えど、担当が違うと当てにはならないようだ。特異な僕の性分柄、何でも深く知りたがり、気になった事は遠慮なく質問する。そんな僕が悪い。さて、この土間コンクリ-ト・・、防湿対策すなわち湿気止めが一番の目的となる。1階の床荷重しか受けない為、無筋で耐えうるとされている。ポンプ車は既にスタンバイ完了、後は生コンの到着を待つだけだ。

そして生コンを積んだミキサ-車が現場に到着。玄関ポ-チ部分、裏のエコキュ-ト設置箇所と有筋の基礎部分を一つずつ仕上げ、続けて土間コンクリ-トと呼ばれる無筋の防湿コンクリ-トの打設に入る。ポンプ車作業員1名、基礎親方。慣れた手つきで墨ラインぴったりでコンクリ-トは均されていく。鎮め物、齋鎮の最期もこの目で無事見送り、前回抱いた後悔を払拭する。今思えば、せめて両手を合せて祈願もしておけば良かった。これまで毎回遠路通ってくれた基礎業者の親方とは今日でお別れとなる。彼の顔を忘れないようにする為、帰り際、妻と親方、積和主任の3人に並んでもらい記念写真を撮らせてもらう。自信に満ち溢れた笑顔の中にも優しさがにじみ出た、そんな素敵な親方だった。
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コンクリ-ト打設開始
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ポンプ車とミキサ-車
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均す親方
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無事に齋鎮を見送る

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基礎工事-コンクリ-トブロック施工、齋鎮埋設

5月8日、コンクリ-トブロック施工。日々進化する我が家の建築現場。水道業者による配管工事の他、今日は基礎業者によるコンクリ-トブロック工事も行なわれている。僕等が昼過ぎに覘いた時には、既にブロック工事は完了。玄関、通路、土間収納から成る土間部分と、一段高いリビング等各居室部分、これらはコンクリ-トブロックでの仕切りとなる。このコンクリ-トブロック(通称CB)は3段積まれ、継目はモルタルで補強されている。敷地の隅にストックされていた残土は重機で土間部分に戻され、土間収納の箇所には表層から出た大きな石が敷き詰められていた。現場で出たものは現場で処理・・、のようだ。水道業者の監督によると、各居室の土間コンクリ-トの部分には砕石が敷かれ、基礎天端から40cm下がりで均すのだと言う。

今日は水道業者3名、基礎業者3名での大工事。おそらくその中には孫請けもいるようだ。水道工事をする御夫婦は、その形態からしてもまずそうだろう。いずれにせよ皆非常に慣れた手つきで作業をこなし、現場はこの短い時間にも確実に変化を遂げていた。それにしても一杯写真を撮る施主だな・・。きっと基礎の親方あたりには、間違いなくそう思われているだろう。しかし現場を見るのは、中々楽しいものだ。そして何より、今目にしている光景は今しか見れないのである。建築現場の成長は早い。その盛りは子供のそれとは比べ物にならない程、凄まじ勢いなのだ。
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掘削された表層路盤  ※灰色がセメント系固化材
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土間コンクリ-トに敷き詰められる砕石  ←そうではなかった
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玄関ポ-チのコンクリ-トブロック
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ランマによる転圧
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土間部分と各居室部分とを仕切るコンクリ-トブロック
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雨水配管

帰り際、ふと重要なものが目に入った。確か地鎮祭を終えた直後、建築長から説明されていた大切なアレだ。それは神職から頂いた、齋鎮(いみしずめ)。これを基礎の下部に納め、工事の安全と家族の繁栄を祈願する。『これは明日の何時頃に埋めるのですか、是非写真を撮っておきたいので・・』、重機のエンジンを止めた基礎の親方に尋ねてみた。『じゃ、今やりますか!』、意外なその返答に内心踊る。『どこに埋めたいですか?』と訊かれたが、急に言われても答えは持ってない。大体この辺りですよ・・、と建物の中央辺りにスコップで穴を二掘り。

神棚の位置が決まっていればその下、そうでなければ建物の中心が多いようで、水回りの下だけは避けた方がよい事を後に知る。いずれも無事クリア。念願の写真をパチリ、かなり意味のある時に偶然立ち会えて本当に良かった。写真を撮る事だけで精一杯だった僕に対し、妻は両手を合わせ意味深に祈願。妻とてきっとこの家に想う事はあるのだろう、僕も祈願すべきだったと後で悔やむ。差し入れを渡し労をねぎらい、妻と僕は現場を後にした。ところで、あの齋鎮。自分で埋めさせてもらうか、せめて完全に地中に納まるその瞬間を自分の目で見届けるべきだったかな・・。又一つ、後悔が増えた。
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齋鎮(いみしずめ)

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基礎工事-水道配管

コンクリ-ト打設後3日間の養生期間を経て、型枠の取り外し、脱枠(だつわく)となる。続けて水道工事業者が入り、配管工事が始まった。現場を訪れたのは脱枠の翌日、5月2日。丁度昼休みの時間帯だった為、ワゴン車の中で作業員の二方は弁当を食べていた。おそらくその様子から察し、お二人は御夫婦だろう。僕等もそうだが、何事も夫婦でやるのが一番いい(・・妻は嫌がっているが)。日々基礎を見ているであろうその男性は、最後に少し興奮気味な口調で嬉しい事を言ってくれた。『これだけの基礎はまずないですよ。さすが積水、高いだけはある。この基礎は絶対自慢出来ます!』。地盤改良したガチガチの表層にかなり手こずっているようで、その評価は絶大なものに膨れ上がっていた。気持ちは良く分かる。僕も境界杭の埋設の際、造成されたガチガチの地盤に手こずった時など、家を建てるお客さんに同じような事を言っている。
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脱枠完了
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何気なく水平
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水道配管
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アンカ-ボルト

建築現場は5月3日から6日までの4連休、近隣への配慮から完全休業となっている。今日は快晴の5月5日、子供の日。連休で遊びに来ている妻の両親等と行楽に出かける前に、現場に立ち寄った。日々進化する建築現場。配管は既に完了したのか際は根巻きが打たれ、立ち上がりはきちんと整列、地盤は整地されていた。そして見慣れぬ新参者の標識が、先程からゲ-ト入口で誇らしげにアピ-ルをしている。何々、家の鑑定書・・。まだ現場を一度も訪れた事がない我が家の長男坊主、岳登。テレビで積水ハウスのCMが流れてくる度に誰よりも興奮している息子に、早くこの現場を見せてあげたいと思う。
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ジジとババ
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配管立ち上がり
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根巻き
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台所と洗面所、浴室、トイレの水回り
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家の鑑定書

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基礎工事-コンクリ-ト養生

コンクリ-トの打設が終わり、現在3日間の養生中。

養生(ようじょう)とは、コンクリ-ト打設後に行なう温度や防水等の品質管理のことを言う。コンクリ-トの施工に際し充分に硬化するまでの間は、コンクリ-トを常に一定以上の温度、規定の水分含有量で維持する必要がある。打設後にコンクリ-トの表面が乾燥し内部の水分が失われると、セメントの水和反応が充分に行われない。又、表面が急激に乾燥するとひび割れの原因となり、雨で一定量以上の水分が加われば表面の水分は増しボロボロに崩れてしまう。それらを防ぐ為、産まれたばかりのコンクリ-トは養生シ-トで保護し、直射日光や雨、風や霜等の様々な外敵から、成長過程のコンクリ-トをそっと見守るのである。
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コンクリ-ト養生中
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嶺花も興奮

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