シゲ島山
【山域】シゲ島山(878m)
【日時】平成23年10月23日
【天候】曇り
【岳人】ナナ(年少)、嶺花(小2)、穂乃花(小4)、僕
久々野発電所踏切(14:02) 日ノ観ヶ岳からの下山後に向かったのは、高山市久々野町船渡にあるシゲ島山。何とも渋い山名だが、初耳となる。国土地理院の電子国土基本図(地形図)で偶然目にした三角点のある山で、林道が山頂近くまで延びているようだ。藪山を好むマニアックな登山者でも、この山の存在を知る人は極稀であろう。情報は当然なく、WEBで仕入れた地形図が唯一山頂への道標となる。国道41号線対岸の久々野発電所が起点となり、JR踏切手前の空地に駐車し歩き出す。発電所を右に従え林道へ入る。林道は最初こそ凸凹の悪路だったが、その後は程度も良く車での通行も問題なさそうだ。未舗装の幅広の林道を大きく屈曲すること3回、峠に出た。林道はこの先下りにかかるが、地形図によるとやがてこの先は行き止まり。右手は鉄塔巡視路で、かなりの急降下。ここは地形図通り屈曲方向を選び、形相の変わった幅狭の通路へと入って行く。

久々野発電所とJR踏切

林道入口

何度か大きく屈曲

峠 ※林道はこの先下り、右手は巡視路の急降下

上写真二つは選ばず峠でも屈曲、幅狭の歩行通路に入る
峠以降道幅はかなり狭くなり地盤も不安定、轍はあるが車での通行は無理だろう。今回歩いているこの林道、至る所に林道分岐や近道のショ-トカット、整備された巡視路が広がっている。下手に入り込んでロストしてもいけないので、無難に地形図に従った方がいい。林道入口から計5回の屈曲を経て、光差す稜線に出た。ここは鉄塔No.39、40、41への分岐となっており、登りが続くNo.39方面へと進んでみる。やがて手入れの効いた巡視路は下りとなってきた。これは違うと巡視路の最高点まで戻り、気合を入れて藪林に突入。穂乃花とナナを出口付近に待機させ、嶺花と二人藪を掻き分け山頂を探る。眺めていたピ-クに着き付近をくまなく探すが、藪は深く三角点は見つからない。腕時計の高度計は山頂標高を充分満たしているのにおかしいな。所詮登山とは無縁の山、これも仕方ないのか・・。藪に包まれたこのピ-クの先は下りとなっているが、その奥に何かあるようにも見える。嶺花をピ-クに残し、一人偵察に行く。心配していた下りは直ぐに終わり、先程のピ-クよりも高度感のある頂が見えた。直下は刈り払われており、山頂を確信し急いで登り切る。すると期待通りそこが山頂だった。

歩行通路でも屈曲 ※次第に屈曲区間が短くなってきた、山頂も近いか

稜線の明かりが見えてきた

稜線鉄塔分岐は、No.39方向へと右折

山頂目指し、適当に藪尾根に入る

藪は弱冠手強い

山頂直下は刈り払われていた
シゲ島山(15:28、15:35) 執拗に三角点を追い求めて良かった。危うく偽ピ-クに満足して下山するところだった。嶺花とその奥の穂乃花達を呼び寄せ、皆で山頂に立つ。年少のナナは初めての藪漕ぎに心身共疲れ果てたようである。山頂には三角点とそれを示す表示杭のみがあり、山名を記したものは何もない。道は別方向に一箇所延びており、道はそちらの方が分かり易そうだ。錆果てた缶からや古びたペットボトルが木に吊るされ、山頂を虚しく飾っていた。こんな無名の山でも丁寧に刈り払われた跡や残された人工物から察するに、僅かながら人の出入りもあるようだ。だがそれは登山者ではなく、明らかに山関係の方のものだろう。記憶の残るうちに再度藪を抜け、安全圏の巡視路まで戻るとする。幼子のナナには度重なる藪漕ぎはあまりにも過酷だ。ここまで一人で歩いて来たのだから、帰りくらい背負子でゆっくり楽しんでいきな。

シゲ島山の三等三角点

ひっそりとした山頂部

藪を戻る
巡視路展望地(15:45、16:05) 何とか無事巡視路まで戻り、少し先へ下った展望地で再度昼食とする。眼下にはまずまずの眺望が広がって見えた。食事を終え、再びナナを担ぎNo.40鉄塔まで足を延ばす。ここからも別のアングルの眺望が広がって見えた。僕達は鉄塔から眺望を楽しんだり、山頂の三角点で写真を撮って喜んでいるだけだから呑気なものだが、仕事とは言え道無き山奥に鉄塔や三角点を作った人達は本当に凄い・・。つくづく、そう思った。

展望地で再度昼食

展望地からの眺め ※中央に久々野消防署、高台には久々野中学校

No.40鉄塔

No.40鉄塔からの眺め ※国道41号線とJR高山線、広がる久々野の中心地
久々野発電所踏切(16:44) 下山は足の遅いナナを背中に担いでいる為、スイスイと歩が進む。気が付けば次の屈曲カ-ブが代わる代わる登場。危険を冒して近道を選ぶまでもなく、あっさりと発電所へと戻って来た。嶺花は初めて大きなザックを背負い、穂乃花は終始ゴミ拾いに徹した。何とか明るい内に下山。着替えを済まし車内へ入ると、丁度小粒の雨が振り出してきた。

久々野発電所

下山は背負子でご機嫌です

ゴミの収穫 ※誰かが拾わないと永遠とそのまま
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【日時】平成23年10月23日
【天候】曇り
【岳人】ナナ(年少)、嶺花(小2)、穂乃花(小4)、僕
久々野発電所踏切(14:02) 日ノ観ヶ岳からの下山後に向かったのは、高山市久々野町船渡にあるシゲ島山。何とも渋い山名だが、初耳となる。国土地理院の電子国土基本図(地形図)で偶然目にした三角点のある山で、林道が山頂近くまで延びているようだ。藪山を好むマニアックな登山者でも、この山の存在を知る人は極稀であろう。情報は当然なく、WEBで仕入れた地形図が唯一山頂への道標となる。国道41号線対岸の久々野発電所が起点となり、JR踏切手前の空地に駐車し歩き出す。発電所を右に従え林道へ入る。林道は最初こそ凸凹の悪路だったが、その後は程度も良く車での通行も問題なさそうだ。未舗装の幅広の林道を大きく屈曲すること3回、峠に出た。林道はこの先下りにかかるが、地形図によるとやがてこの先は行き止まり。右手は鉄塔巡視路で、かなりの急降下。ここは地形図通り屈曲方向を選び、形相の変わった幅狭の通路へと入って行く。

久々野発電所とJR踏切

林道入口

何度か大きく屈曲

峠 ※林道はこの先下り、右手は巡視路の急降下

上写真二つは選ばず峠でも屈曲、幅狭の歩行通路に入る
峠以降道幅はかなり狭くなり地盤も不安定、轍はあるが車での通行は無理だろう。今回歩いているこの林道、至る所に林道分岐や近道のショ-トカット、整備された巡視路が広がっている。下手に入り込んでロストしてもいけないので、無難に地形図に従った方がいい。林道入口から計5回の屈曲を経て、光差す稜線に出た。ここは鉄塔No.39、40、41への分岐となっており、登りが続くNo.39方面へと進んでみる。やがて手入れの効いた巡視路は下りとなってきた。これは違うと巡視路の最高点まで戻り、気合を入れて藪林に突入。穂乃花とナナを出口付近に待機させ、嶺花と二人藪を掻き分け山頂を探る。眺めていたピ-クに着き付近をくまなく探すが、藪は深く三角点は見つからない。腕時計の高度計は山頂標高を充分満たしているのにおかしいな。所詮登山とは無縁の山、これも仕方ないのか・・。藪に包まれたこのピ-クの先は下りとなっているが、その奥に何かあるようにも見える。嶺花をピ-クに残し、一人偵察に行く。心配していた下りは直ぐに終わり、先程のピ-クよりも高度感のある頂が見えた。直下は刈り払われており、山頂を確信し急いで登り切る。すると期待通りそこが山頂だった。

歩行通路でも屈曲 ※次第に屈曲区間が短くなってきた、山頂も近いか

稜線の明かりが見えてきた

稜線鉄塔分岐は、No.39方向へと右折

山頂目指し、適当に藪尾根に入る

藪は弱冠手強い

山頂直下は刈り払われていた
シゲ島山(15:28、15:35) 執拗に三角点を追い求めて良かった。危うく偽ピ-クに満足して下山するところだった。嶺花とその奥の穂乃花達を呼び寄せ、皆で山頂に立つ。年少のナナは初めての藪漕ぎに心身共疲れ果てたようである。山頂には三角点とそれを示す表示杭のみがあり、山名を記したものは何もない。道は別方向に一箇所延びており、道はそちらの方が分かり易そうだ。錆果てた缶からや古びたペットボトルが木に吊るされ、山頂を虚しく飾っていた。こんな無名の山でも丁寧に刈り払われた跡や残された人工物から察するに、僅かながら人の出入りもあるようだ。だがそれは登山者ではなく、明らかに山関係の方のものだろう。記憶の残るうちに再度藪を抜け、安全圏の巡視路まで戻るとする。幼子のナナには度重なる藪漕ぎはあまりにも過酷だ。ここまで一人で歩いて来たのだから、帰りくらい背負子でゆっくり楽しんでいきな。

シゲ島山の三等三角点

ひっそりとした山頂部

藪を戻る
巡視路展望地(15:45、16:05) 何とか無事巡視路まで戻り、少し先へ下った展望地で再度昼食とする。眼下にはまずまずの眺望が広がって見えた。食事を終え、再びナナを担ぎNo.40鉄塔まで足を延ばす。ここからも別のアングルの眺望が広がって見えた。僕達は鉄塔から眺望を楽しんだり、山頂の三角点で写真を撮って喜んでいるだけだから呑気なものだが、仕事とは言え道無き山奥に鉄塔や三角点を作った人達は本当に凄い・・。つくづく、そう思った。

展望地で再度昼食

展望地からの眺め ※中央に久々野消防署、高台には久々野中学校

No.40鉄塔

No.40鉄塔からの眺め ※国道41号線とJR高山線、広がる久々野の中心地
久々野発電所踏切(16:44) 下山は足の遅いナナを背中に担いでいる為、スイスイと歩が進む。気が付けば次の屈曲カ-ブが代わる代わる登場。危険を冒して近道を選ぶまでもなく、あっさりと発電所へと戻って来た。嶺花は初めて大きなザックを背負い、穂乃花は終始ゴミ拾いに徹した。何とか明るい内に下山。着替えを済まし車内へ入ると、丁度小粒の雨が振り出してきた。

久々野発電所

下山は背負子でご機嫌です

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| '11山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑