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士の端くれとして

≪世間で『8士業』、『10士業』などという呼称で呼ばれる専門職がある。一般に『8士業』とは士業のうち、戸籍や住民票などを職務上必要な場合に独自に請求できる立場にあるものを指し、『10士業』とは士業合同相談会が行われることが多い代表的な士業を指すものとして理解されている。いずれにも該当するのは7士業で、弁護士、司法書士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、そして土地家屋調査士である。・・何れにせよ、現代では専門的な職能を有する独立した、責任のある人物という意味としても理解され、『士業』にいう『士』はこの意味、言い換えれば『プロフェッショナル』として用いられることに疑いない。同じような意味を有する言葉に『師』があるが、色々調べると、古来(平城京、平安京時代)より、一定の技能を有する専門職には『師』の言葉が用いられ、明治以降、資格を伴う高度専門職に『士』の言葉が当てはめられたとの解説を見たことがある。≫

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| 土地家屋調査士 | 20:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハンマ-の最期

土地家屋調査士となって以来、日々激務に耐えてきた小ハンマ-(開業~H27.6.24)。これまで十数年の長きに亘り、2000本以上もの杭や鋲を頑強な地面に打ち込んできた。一つの境界標(金属鋲、プレ-ト、プラスチック杭、木杭)や測量鋲(多角点、引照点)を完全に打ち終えるのに10回以上の打数が必要であることを考えると、軽く2万回以上もの打設に耐えていたことになる。

これまで、『壊れる』という発想はなかった。今度買い替えるとすればそれは紛失した時だろう・・と思っていたが、何の前触れもなくその時は突然やって来た。昨日無事境界立会を終え、協議の上分筆位置に杭を入れていた矢先、突然頭部が柄から離れた。立会参加者が僕の周囲で作業の一部始終を見守っていたが、ケガ人が出なくて幸いだった。考えてみれば、頭部の鉄部分は永久に壊れないだろうが、弱点はどう見ても繋ぎ目部分にある。ここまでよく持ち応えていたものだ。今更ながら感心した。

こうして新旧のハンマ-を並べてみると、柄は歴年の汗が染み込み、色が随分黒ずんでいることが分かる。鉄の部分にせよ、元はこんなにも色鮮やかだったんだ。握る部分は角が取れ、自分の手の形に変形しているようにも見える。共に調査士の道を歩んできたことで今では妙な愛着が湧き、捨てるには大変心苦しい。鉄の部分は何か軽く打つのに使えそうだし、柄の部分は畑で野菜の添え木にでもしようと思う。今まで本当に有難う。そしてこれからもヨロシク!
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新ハンマ-(1650円)、役目を終えた旧ハンマ-(写真右)

| 土地家屋調査士 | 18:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ありがとう、240CP

平成14年の事務所開設以来、長らく僕の業務を支えてくれたゼロックスのフルカラ-複合機 DCC240CP。5年のリ-ス期間をとうに終え、1年契約の再リ-スは既に7回目を終えようとしている。そんな折、機種の製造終了から多年経過したことによる部品の打ち止め・・との案内文がメ-カ-から僕の元に送られてきた。まだまだ使うつもりでいたのだが、保守がなくなるとなれば仕方がない。この手の大型機械は5年で原価償却し、その後は元を取ろうとしぶとく使い続けることになる(実際には再リ-ス料金が新たに発生しており、元を取るどころか、取られていた)。しかし部品の在庫の関係もあり、せいぜい10年が寿命のようだ。リ-ス期間中は付帯されていた動産保険は、再リ-スになると付保されなくなってしまう(今頃知ったが・・)。
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XEROX フルカラ-複合機 DCC240CP  ※開業~H26.9.12

この240CPという従来の機種、内蔵メモリ-が標準64MBとかなり小さく(今思えばよく使っていたな・・)、重いデ-タの印刷には適さなかった。冬になる度に用紙にシワが発生し、紙詰まりも多く、うまくロ-ラ-が回らないこともあった。何より、本体のリ-ス料金(毎月18900円の60回)とは別にかかる、ゼロックスとの保守契約が高かった。カラ-1枚45円、白黒1枚8.5円の保守代金が別途発生し、これには交換トナ-代や回収ボトル代、何より修理の際の技術者の高額な代金が含まれている。このカラ-印刷には特に気を払っていたもので、失敗だけはしまいと常に心掛けていたのが今では懐かしい。

そして本日搬入された、自身2台目の複合機。リ-スにするか買い取りにするか、少しばかり悩んでいた。難しい経費のことはさておき、買い取りだと63万(+税)、それがリ-スだと60回分で計69万(+税)となる。その上、リ-スだと所有権はリ-ス会社にあり、満額を支払っても自分の物にはならない。更に6年目以降は年ごとに再リ-ス料金を払うか、規定の料金を払って買い取ることになる。リ-スは何やら大損こいている気分になってきた。なんだ、これじゃリ-ス会社の思うツボじゃん。しかしリ-スの一番のメリットはやはり動産保険が付いていることだろうか。それにこの手の物は大概皆リ-スだし、考えるのも面倒になってきたので潔くリ-スとした。

こうして僕の手元に届いた、DC-IV C2263Nというゼロックスの最新機種。何せ以前の240CPとは比べ物にならないほど進化している。内蔵メモリ-は標準でなんと2GB。桁が違う。たぶんどんな容量のデ-タでも印刷に支障はなく、ストレスは間違いなく軽減するだろう。内蔵のスキャナ-で読み取ったデ-タは、何もしなくてもパソコンにPDFとして取り込まれ、今までのようにパソコンから複合機に読み込みにいかなくても済む。もっとも、勝手にPDFになっては困るデ-タも職業柄多いので、今までのような機能も付けてもらった。パソコンから複合機を読み込みにいき、CADにラスタデ-タとして貼り付けることも可能だ。

下取りが92万程あったからかもしれないが(何故自分に所有権がないのに下取りが出来るのかも謎だが・・)、リ-ス料金も以前と比べて随分安くなった(毎月12420円の60回)。そしてもっとも特記すべきは保守代金。白黒1枚3円、カラ-1枚17円。粘った甲斐も多少あるが、粘らなくても驚くほど安い。この安さは、故障が滅多に起きないことも表している。本体にはFAX機能もついているが、回線が2つない為現状では使えないという予期せぬ事態に直面。それくらい事前に説明して欲しかった。
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XEROX フルカラ-複合機 DC-IV C2263N  ※H26.9.12~

| 土地家屋調査士 | 19:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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じめんのボタンのナゾ いちばんえらいボタンをさがせ

「じめんのボタンのナゾ いちばんえらいボタンをさがせ」(デジタルブック)

富山市の小学2年の少女が作った研究作品が、全国の土地家屋調査士会の間で密かな話題となっている。
通学路に数多く点在する境界標や基準点等に疑問を抱き、自ら正体を突き止めるという作品。
作品の構成力や表現力だけでなく、好奇心、行動力はとても小学生とは思えない。
我が家のチビッ子達にも是非見せたいところだが、おそらく興味すら示してくれないだろう。
大人、いや土地家屋調査士以上に貪欲な探究心に、僕も大アッパレを送りたい。

なでしこ調査士誕生・・。
各調査士会はかなり広報に利用しているが、幼い子供を利用するのも大人としてどうかと思う。
だけどそんな事は当然了承の上だろうし、知名度の低い土地家屋調査士業界にとっては願ってもないチャンスな事は確か。
少女にもすがりたい我が業界に、明るい未来はあるのだろうか。

以下参照HP
第30回全国小・中学生作品コンク-ル
兵庫県土地家屋調査士会

| 土地家屋調査士 | 20:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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数河村五郎兵衛の墓

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数河村五郎兵衛の墓
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岐阜県飛騨市古川町数河地内に存在する、市指定史跡”数河村五郎兵衛の墓”。
いつの時代にも醜い境界争いがあった事を、この墓は後世に語り継いでいる。
境界の重大さを語る上で、欠かす事の出来ない史跡である。

現代社会においても土地の境を巡る争いは、周りに多かれ少なかれ存在している。
土地の境界(筆界)を調査測量し、定める事を生業としているのが”土地家屋調査士”。
筆界が形成された歴史的背景を遡って調べ、対象地を中心とした広範囲の測量をする。
それら資料調査や現地調査の結果をあらゆる角度から考査し、一本の筆界線を入れる。

日本に法務大臣認可である土地家屋調査士制度が出来て、今年で60周年。
境界争いに巻き込まれた、時の住人数河村の五郎兵衛は助ける事が出来なかったが、
僕等土地家屋調査士がいる限り、次の犠牲者は絶対に出してはならない。
1本の大木の下、土地家屋調査士として強く思った。



| 土地家屋調査士 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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