岐阜県から登山部を失くすな!~近畿総体(岳登1年)
平成27年度全国高校総体、通称インタ-ハイ。『2015君が創る近畿総体』と題された全国高校生最高峰のスポ-ツの祭典が、先日近畿地方各地で行われた。この名誉ある大会に長男の岳登(がくと)が登山競技に選手として出場。8/6~8/11の日程で、滋賀県の乗鞍岳・大谷山・比良山系蛇谷ヶ峰を舞台に連日各種審査が行われた。現地の宿に前後2泊、大会中テント3泊という登山競技ならではの長期戦。単純に登る速さや担ぐ重さを競うといった単純なものではないことは最近知った。男子団体最終45位、女子団体最終35位と結果は散々だったようであるが、彼自身いい経験になったことと思う。
通常インタ-ハイと言えば、並大抵の努力では出ることは出来ない。汗と涙を人一倍流しても、必ず上には上がいるもので、努力以前に生まれ持っての素質がなければまず無理だろう。そしてそこまで育てあげた親の努力も半端ではないことは、今だから分かる。何せ部活は驚くほど金がかかる(子供が多いからだろうが・・)。子供に期待すればするほど、子供が強くなればなるほどその金額は膨れ上がっていく。そんな全ての要素をクリアした選ばれしチャンピオンだけが出場できる、凡人には想像もつかない遠い世界である。
しかし、何故そこに家(うち)の馬鹿息子が出ているのだろうか・・。答えは明確、それは岐阜県に登山部が1校しかないからである。エッ!今なんて。驚くことに、日本の屋根と呼ばれる飛騨山脈(北アルプス)を抱える我が県に、登山部が1校しかないのである。その昔はこの辺りの数校にも登山部があったそうだが、時代の流れと共に消えていったらしい。しかし、それだけではない。
僕が一人危惧しているのは、唯一のこの高校ですら深刻な部員不足を抱えている。男子はカツカツで、女子に至っては余所の部活から助っ人を一人呼んでいる。3年生が総体後に引退し、2年生は4人となり、1年生は岳登のみ。男子3人、女子2人。男女チ-ムは別々で各々4人揃わないとチ-ムとして成り立たない。岳登は登山部に入るべく推薦でこの高校に入ったのだから山以外選択肢はないが、登山は団体競技な故、チ-ムが組めなければ単なる山好きの集まりで終わってしまう。来年も既に心配なのだが、その翌年岳登が3年生になった時がかなりヤバイ。果たして、登山部が存続しているのだろうか。
岳登がいるうちに、総体が地元北アで開催されると聞いた気もする。もしその時に『岐阜県、出場校なし』では、山脈に会わす顔がない。『飛騨』山脈の冠さえ返上しなければ示しもつかない。何故、飛騨の若者は山に登らないのか・・。それは僕がそうだったように、あまりにも存在が身近過ぎて、その偉大さに気付いていないからだ。
学校登山は大概どの小学校も行っているが、あのやり方もよくない。授業の予定もあるのだろうが、雨天決行だけはやめた方がいい。将来やり切った感は薄れ、辛かった印象しか残っていない。きっと子供は山を嫌いになり、自分から足を向けることはなくなるだろう。目的地もよく選んだ方がいい。晴天決行が大前提で、行く先は鏡平なんかにすればいい。必ず子供の胸に深く刻まれるはずだ。
岳登は岐阜県の高校山岳界を背負っている。これは満更言い過ぎではない。何せ彼が山を捨てたら、彼が部員を集めなければ、来年、再来年で岐阜県の高校から登山部は消えてしまう。これはもう間違いのない事実だ。北アルプスの住人として、これは深刻に受け止めなければならない。飛騨市、高山市、更には岐阜県、これら山岳自治体が一体となってこの緊急事態を脱してほしい。そして、まずはこの事態を知ってほしい。

事務所でLIVE動画(インハイ.TV) ※便利な世の中になったものだ

幕営地男子(8/7) ゴ-ル(8/10)

情けない顔すんな!(列一番後ろの無帽) ※まさか本人も見られているとは思わなかっただろうが・・
通常インタ-ハイと言えば、並大抵の努力では出ることは出来ない。汗と涙を人一倍流しても、必ず上には上がいるもので、努力以前に生まれ持っての素質がなければまず無理だろう。そしてそこまで育てあげた親の努力も半端ではないことは、今だから分かる。何せ部活は驚くほど金がかかる(子供が多いからだろうが・・)。子供に期待すればするほど、子供が強くなればなるほどその金額は膨れ上がっていく。そんな全ての要素をクリアした選ばれしチャンピオンだけが出場できる、凡人には想像もつかない遠い世界である。
しかし、何故そこに家(うち)の馬鹿息子が出ているのだろうか・・。答えは明確、それは岐阜県に登山部が1校しかないからである。エッ!今なんて。驚くことに、日本の屋根と呼ばれる飛騨山脈(北アルプス)を抱える我が県に、登山部が1校しかないのである。その昔はこの辺りの数校にも登山部があったそうだが、時代の流れと共に消えていったらしい。しかし、それだけではない。
僕が一人危惧しているのは、唯一のこの高校ですら深刻な部員不足を抱えている。男子はカツカツで、女子に至っては余所の部活から助っ人を一人呼んでいる。3年生が総体後に引退し、2年生は4人となり、1年生は岳登のみ。男子3人、女子2人。男女チ-ムは別々で各々4人揃わないとチ-ムとして成り立たない。岳登は登山部に入るべく推薦でこの高校に入ったのだから山以外選択肢はないが、登山は団体競技な故、チ-ムが組めなければ単なる山好きの集まりで終わってしまう。来年も既に心配なのだが、その翌年岳登が3年生になった時がかなりヤバイ。果たして、登山部が存続しているのだろうか。
岳登がいるうちに、総体が地元北アで開催されると聞いた気もする。もしその時に『岐阜県、出場校なし』では、山脈に会わす顔がない。『飛騨』山脈の冠さえ返上しなければ示しもつかない。何故、飛騨の若者は山に登らないのか・・。それは僕がそうだったように、あまりにも存在が身近過ぎて、その偉大さに気付いていないからだ。
学校登山は大概どの小学校も行っているが、あのやり方もよくない。授業の予定もあるのだろうが、雨天決行だけはやめた方がいい。将来やり切った感は薄れ、辛かった印象しか残っていない。きっと子供は山を嫌いになり、自分から足を向けることはなくなるだろう。目的地もよく選んだ方がいい。晴天決行が大前提で、行く先は鏡平なんかにすればいい。必ず子供の胸に深く刻まれるはずだ。
岳登は岐阜県の高校山岳界を背負っている。これは満更言い過ぎではない。何せ彼が山を捨てたら、彼が部員を集めなければ、来年、再来年で岐阜県の高校から登山部は消えてしまう。これはもう間違いのない事実だ。北アルプスの住人として、これは深刻に受け止めなければならない。飛騨市、高山市、更には岐阜県、これら山岳自治体が一体となってこの緊急事態を脱してほしい。そして、まずはこの事態を知ってほしい。

事務所でLIVE動画(インハイ.TV) ※便利な世の中になったものだ


幕営地男子(8/7) ゴ-ル(8/10)

情けない顔すんな!(列一番後ろの無帽) ※まさか本人も見られているとは思わなかっただろうが・・
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