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山之村牧場のソ-セ-ジバイキング

10月30日(日)。今日は古川の袈裟丸パ-キングから、山之村を目指す。”山之村”と言えば山国飛騨の中でも更に山奥に位置し、飛騨人の誰もが一目置く天空の集落。4時15分、暗闇の中をスタ-ト。この時期の日の出は6時過ぎと遅く、附随して寒い。夜明け間近の神原峠を越え、神岡町内へと入る。しばらく平坦な道で距離を延ばし、程なくして県道484号へ。ここから山之村に向け、後はひたすら上っていく。車では何度も通ったことがあるが、こうして自分の脚だけで辿るのは当然初めてのこと。目に映る景色はとても新鮮で、紅葉の盛りも重なって、心地良い爽快ウォ-キング(上りは基本走らない)となった。折角1200m近くまで上げた標高だったが、伊西トンネルを境にクライムダウン。先程までの頑張りは一体何だったのか・・。自分の行いが全て否定されているようで、この地形的意地悪を若干恨んだりもした。
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随所に現れる100円自販機が有り難い  ※ペットボトル如きに160円も出せない
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奥飛騨温泉口駅の神岡トロッ庫  ※神岡は鉱山とニュ-トリノの町
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秋の絶景  ※高所恐怖症なので心臓はバクバク
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山之村への激坂が始まる
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伊西峠  ※伊西トンネル先に水場が2箇所

山之村牧場には10時半過ぎに到着。バイキングの予約時刻が12時15分だったので、予定よりも随分早く着いたことになる。余程このまま天蓋山に登ろうかと思ったが、予約時刻までにはまず戻って来れないだろうし、夜遅くなることは必至なのでここは敢え無く断念。来年以降、もっと日が長い夏の時期にでも古川から山頂を往復したいと思う。時間合わせがてら夕顔の駅に足を延ばしたり、牧場内を散策したりして、少しでも距離を延ばした。
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天空の牧場 奥飛騨山之村牧場
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茅葺の民家
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夕顔の駅
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大規模林道沿線案内図  ※画像クリックで拡大
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りょうし食堂(右)のジビエカレ-(熊と猪肉)500円が気になった  ※店のお姉さんと立ち話
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牧場内を散策  ※正面の薬師岳は雲に隠れてしまった

そして待望のソ-セ-ジバイキング。昨年家族で来て以来、ここでのバイキングは2度目となる。6種類の自家製ソ-セ-ジや野菜、ご飯やパンにス-プ、自家製ジャ-ジ-牛乳。更には期間限定で飛騨の漬物フェアが開催されており、赤かぶ、めしどろぼう、青唐きゅうりが置かれていた。これらが70分食べ放題・飲み放題で料金は大人2000円。前日の夕方、たまたまじゃらんのポイントが1500円分あることを知り、その期限が翌々日だと知り焦った。”じゃらん”と言えば”山之村牧場”と結び付き、急遽前夜、目的地を山之村に変更した。たった500円であの高級ソ-セ-ジが腹一杯食べれると思ったら、片道40kmあろうが、天空だろうが、多少不安箇所(最近走ると左腰骨が痛い)があろうが、行くしかない。
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あらびき、黒こしょう、チ-ズ、えごまみそ、山辛の各自家製ソ-セ-ジ  ※右下から時計回りに
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ハ-ブソ-セ-ジ(左下)
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野菜  ※タマネギ、ニンジン、カボチャ、キャベツ

ご飯山盛りは漬物でぐいぐい腹に掻きこんだ。”めしどろぼう(飯泥棒)”は飛騨が誇るソウルフ-ド。ソ-セ-ジはケチャップとマスタ-ドを付けて食べ、種類の数だけ味の違いも楽しめた。豪快に噛り付くと、ポキッ!と音が鳴り最高に美味しい。しかし生憎ご飯のおかずにはならず、さすがにソ-セ-ジばかりでは飽きてきた。野菜を付けるタレも存在が薄く、焼き肉のタレのようにご飯には合わない。全6種類のソ-セ-ジを各々4本片付けたところで、終に僕の腹は限界になった。今日はライダ-連れが多く、客層の大半を占めていた。秋の紅葉を楽しみながらのバイクツ-リング、そしてその道中こんな天空の牧場で美味しいソ-セ-ジなんか食べたものなら、それは幸せだろうなと思った。
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富山産コシヒカリ、野菜ス-プ、飛騨の漬物、ジャ-ジ-牛乳など
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自家製ソ-セ-ジは全6種類
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なんと贅沢な

食べ過ぎによる苦しさに耐えながらも、何とか激坂を下り切った。一先ず神岡まで戻ってきて、ようやくゴ-ルの目途がついてきた。先程伊西峠を目指して歩いていた時、元気な老婆が車を道路のど真ん中に停めて話しかけてきた。古川から走ってきた旨を告げると、しきりに驚かれ、『あんたみたいな人初めて見たわ!本当勇気湧くわ!会えて良かったわ!』と何度も喜ばれた。その一言で今日の苦労が報われ、僕の行いにも多少意味はあるのだと嬉しく思った。日の入りは17時前。この時期、明るい時間が半日とない。日没後の寒さは一層身に染みり、長時間行動による脂肪燃焼も相まって、朝の3℃よりも夜の7℃の方が比にならないくらい寒い。古川と神岡を結ぶこの裏街道は交通量が多く、夜行タスキや反射リング、ヘッドライトで身を守った。そして20時半、無事ゴ-ル。『朝、パパ見たよ・・』。娘(第4子)からのラインが入っていたが、どうやら娘も仕事で山之村に行っていたようだ。
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レ-ルマウンテンバイク ガッタンゴ-
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完全防寒
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反射リング
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国道41号袈裟丸パ-キング(岐阜県飛騨市古川町)  ※トイレやコンビニがあるので便利
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小坂温泉郷ひめしゃがの湯&としちゃん食堂

九州縦断431km(5月)、本州横断ゼロフジゼロ317km(7月)、北海道縦断581km(9月)と今年の3大目標を無事クリアし、いよいよ来春に迫った本番に向け、後はひたすら走り込むだけとなった。とにかく長い距離に慣れることが重要で、これからは毎週一回は80~100kmのロング走を取り入れたいと思っている。そして時期が迫ればこれを毎週土日連荘でこなせるように仕上げていきたいし、地獄の舞台に挑むからには、練習段階から地獄慣れしておかないととても太刀打ち出来ない。
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飛騨の大動脈 ル-ト41  ※ノ-ベル賞受賞者が多く、『ノ-ベル街道』とも呼ばれている

10月22日(土)。4時10分に自宅を出て5時間が経過した頃、道の駅なぎさ手前で一人の男性ウォ-カ-を捉えた。僕は擦れ違う人には大概声を掛けており、ここでの問い掛けが驚きの展開へと繫がっていく。それは先週の双六岳と全く同じ内容で、作り話のような、実際本当の話である。

僕)どこまで行くんですか?
ウ)下呂まで!
僕)エッ!一体どこから来たんですか?
ウ)古川を0時に出ました!
僕)古川のどこですか?
ウ)駅の近くです!
僕)それって、具体的にどの辺りですか?
ウ)・・・
僕)ぼ、僕、駅前で事務所やってます!
ウ)あ、そこ知ってます!

今時警察の職務質問でもここまで執拗に訊き込まないだろう。我ながら攻め過ぎだとは思うが、こうして質問を繰り返したことで、一期一会のランナ-とウォ-カ-に過ぎない関係が、この先互いの心に残る存在となった。しばらくして下呂市へと入る。有馬温泉(兵庫)、草津温泉(群馬)と並び、天下の三名泉として名高い岐阜県下呂温泉。ちなみに来週僕は母親と子供2人を連れ、平日泊まりに行く。全国旅行支援キャンペ-ンは、平日に行ってこそ価値がある。
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深夜0時古川発で推定63km先の下呂を目指すウォ-カ-(右)
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下呂市  ※南は下呂市までを飛騨地方と呼ぶ
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以前から気になっていた、としちゃん食堂  ※調べたら、かなりの人気店
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飛騨小坂温泉郷
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小坂はここで右へ入るが、下呂は更に直進

飛騨小坂温泉郷、ひめしゃがの湯。御嶽の麓にある濁河温泉もそうだが、このひめしゃがの湯も黄色く濁った泉色が特徴である。源泉温度は低く、温泉と言うより色の付いた水風呂。ただ僕はこの冷たい源泉が大好きだからこそ、今回遥々訪れた訳だ。しかし久々に訪れたひめしゃがには少々ガックリだった。数ある内湯や露天風呂は全てが一様にぬるく、体が芯から温まらない。温泉としてはこれは致命的で、そんな冷めた体では折角の源泉に浸かるのに勇気がいる。サウナに入っている時間はなく、シャワ-の高温で体を温めてから源泉に浸かった。予定通りの1時間滞在を終え、13時ひめしゃがを後にする。ここの飲泉はお勧めで、試す価値あり。
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巌立峡  ※日本一の溶岩流断面で、岐阜県の古田知事により『緑のグランドキャニオン』と命名された
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ひめしゃがの湯  ※自宅から片道47km。以前はよく来たが、久々の訪問
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温泉分析表  ※画像クリックで拡大
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飲用の方法及び注意  ※画像クリックで拡大
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飲泉(ひめしゃがの湯の源泉)
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源泉風呂(泉温23.7℃)  ※この源泉風呂は大好きだが、せめて芯から温まる内湯が欲しい
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熊に注意!  ※夜明け前、至近距離でカモシカに遭遇した

昔から気になっていたのが、この”としちゃん”という食堂。WEBで調べてみるとかなりの人気店のようで、口コミの評判も中々良い。ここは定番のトンチャン定食を開口一番オ-ダ-。うどんや野菜が混ざった鉄板上のトンチャンを、特盛のライスとともに美味しく頂いた。特盛飯1杯だけでかなり腹は膨れたが、ライスのお代わりは無料なので、ここは貪欲に並のライスを追加。2杯目は卵かけご飯でささっと腹にかき込んだ。来年50歳になるというのに、この食欲は一体どこから来るのだろう。
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お食事 としちゃん
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メニュ-表はテ-ブルには置いてない  ※画像クリックで拡大
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トンチャン定食(1000円)  ※ライスお代わり無料なのが嬉しい
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豚バラのような部位  ※あまりトンチャンぽくなかった

食べ過ぎて腹が苦しかったが、自宅までまだ36km残っている。R41は富山と名古屋を結ぶ大動脈なだけに、大型トラックや乗用車が絶え間なく走っている。歩道のない区間も多く、暗くなる前に安全圏の久々野ロ-ソンまでは辿り着いておきたい。ペ-スは遅いながらも今日はほぼ走れていたので、無事明るいうちに久々野を越えることが出来た。以降は終始歩道があるからもう安心だ。高山のすき家で夕食を取り、ほぼ予定通り自宅に帰還。往路では『何故またこんな辛いことをしているのだろう・・』と終始葛藤していたが、復路では常に次週の目的地を探っていた。これが家族から”クレイジ-”と呼ばれる所以だろう
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渚の団子屋  ※今時50円はかなり有り難い
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のり巻が絶品!  ※今日一番のヒットはこの店だった
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すき家(41号高山店)で牛丼並  ※牛肉の味がいつもと違い変な味がした
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