fc2ブログ

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

北海道縦断~INDEX/まとめ

北海道縦断(0)~台風とともに
北海道縦断(1)~概要
北海道縦断(2)~準備万端、後は逝くだけ!
北海道縦断(3)~セントレアで酔い潰れ
北海道縦断(4)~雨の洗礼
北海道縦断(5)~ダイニングから望むサンセット
北海道縦断(6)~延々と続くトンネル群
北海道縦断(7)~懐かしの小樽運河
北海道縦断(8)~最大の試練
北海道縦断(9)~オロロンライン
北海道縦断(10)~奇跡の再会
北海道縦断(11)~同じ景色を見た青年
北海道縦断(12)~サロベツ原野
北海道縦断(13)~迷言作戦
北海道縦断(14)~最果て、宗谷岬
北海道縦断(15)~五丁目の奇跡
北海道縦断(16)~札幌の夜
北海道縦断(17)~豪華朝食バイキング


【名 称】 北海道縦断(セルフイベント)
【期 間】 令和4年9月18日~9月29日  ※スタ-ト前、ゴ-ル後含む
【ル-ト】 函館駅~長万部~寿都~余市~石狩~増毛~小平~遠別~豊富~宗谷岬
【総距離】 581㌔
【総費用】 118,312円
スポンサーサイト



| 北海道縦断 | 11:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

北海道縦断(17)~豪華朝食バイキング

2022年9月29日(木)  ※ゴ-ル翌々日
札幌~名古屋~高山



北海道と言えば海鮮。小樽でウニ丼は食べてきたが、値段が高いだけで満足出来なかった。そして最後に札幌で海鮮を味わうべく、宿に程近いド-ミ-インPREMIUM札幌を訪れた。とても人気のある朝食バイキングなだけに、事前に予約しており、7時半の入店となる。普段は高くて中々食べれないイクラを始め、エンガワ、ネギトロ、ホタテ、サ-モンと海鮮丼のネタが揃う。溢れんばかりのイクラを載せた海鮮丼は、実際とても美味しかった。北海道初日に食べ損ねていた名物のス-プカレ-やザンギ(鶏の唐揚げ)の他、写真でも撮らなければ覚え切れないくらいの数多くの料理が、テ-ブルに惜しみなく並んでいた。果物やデザ-トも豊富で、もちろんドリンクもある。2300円でこれだけ北海道を味わい尽くせれば、安いとしか言いようがない。・・しかし結果、昨夜の飲み過ぎが響き、全く食が進まなかった。当然食べ切る予定で盛り付けてきた最初の1皿でさえも完食することは出来ない。いつもなら確実にこれを3ロ-テは回している。
IMG_4805_convert_20230303144025.jpg
ド-ミ-インPREMIUM札幌  ※豪華海鮮バイキングを食べに来た
IMG_4799_convert_20230303143819.jpg
イクラが食べ放題だなんて贅沢の極み
IMG_4804_convert_20230303144000.jpg
ホタテ片貝炙り焼き
IMG_4802_convert_20230303143920.jpg
海鮮丼、ス-プカレ-、ザンギなど一通り北海道名物が味わえる  ※時間無制限で2300円
IMG_4803_convert_20230303143930.jpg
二日酔いで食欲なし  ※僕としたことが、お代わりも出来なかった

昨夜は楽しかったから悔いはないが、夜、朝との二兎を追うことは容易ではなかった。宿に戻り1時間寝直す。頭が痛く、頭痛薬を服用。起床後しばらくして宿をチェックアウト、そのまま歩いて時計台へと向かう。札幌に滞在したのはこれで人生3度目だが、こうして時計台に入ったのは初めてのこと。見学を終え、JRで新千歳空港へと向かう。電車内では爆睡し、隣の客にこくりこくり首を垂れていた。新千歳空港14:45発のピ-チに乗り、セントレアには16:35着。機内でも爆睡し、離陸から着陸まで終始寝ていた。旅の締めは、いつもセントレアのラウンジで。ここで控えめに飲酒を楽しみ、しばし旅の思い出に更ける。そして名鉄と濃飛バスを乗り継ぎ、無事地元飛騨高山へと戻ってきた。辛かったけど、とても充実した北海道遠征だった。仕方ない、明日から何気ない日常に戻るとするか。
IMG_4806_convert_20230303144049.jpg
さっぽろテレビ塔
IMG_4808_convert_20230303144102.jpg
時計台  ※国指定重要文化財
IMG_4812_convert_20230303144153.jpg
2階ホ-ル
IMG_4810_convert_20230303144127.jpg
塔時計
IMG_4814_convert_20230303144206.jpg
時計台に付いている赤い星は、開拓使のシンボルマ-ク
IMG_4817_convert_20230303144245.jpg
札幌新千歳空港
IMG_4818_convert_20230303144303.jpg
ピ-チの翼
IMG_4819_convert_20230303144327.jpg
中部国際空港セントレア
IMG_4820_convert_20230303144357.jpg
ラウンジ  ※キリン一番搾り、りんご酒、トマトジュ-ス各1杯


帰宅


ド-ミ-イン(朝食バイキング2300円) 時計台(200円) JR(札幌~新千歳空港1150円) 飛行機(新千歳~セントレア※往路に計上) 名鉄(セントレア~岐阜1370円) 高速バス(岐阜~高山2700円) すき家(3人分1650円)  計9370円

| 北海道縦断 | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

北海道縦断(16)~札幌の夜


・・前回の続き


そのまま空港へと向かった自転車マンとは札幌駅前で別れた。さてと、これからどうするか・・。宿のチェックインにはまだ早いので、観光がてら北海道大学へと向かう。この大学はの母校であり、僕が二十歳の時に北海道に来たのは、当時大学生だった弟に会う為でもあった。北海道大学と言えば、素人目にはクラ-ク博士とポプラ並木が思い浮かぶ。クラ-ク博士が札幌農学校(現・北海道大学)を去る際に学生に贈った言葉、『少年よ、大志を抱け(Boys be ambitious)!』はあまりにも有名だ。歴史的に価値のある建物が多い中、総合博物館がとても楽しめた。入館無料ながら展示内容は充実し、2010年にノ-ベル化学賞を受賞した鈴木名誉教授の功績が紹介されたコ-ナ-や、等身大のヒグマ(雌1歳、地元猟友会が捕獲)など多種多様の展示が揃う。館内のカフェで学生に交じり、ソフトクリ-ムを堪能。ポプラ並木へと向かう途中、新渡戸稲造博士の胸像に出会う。五千円札の肖像としても知られる教育者で、札幌農学校の二期生らしい。
IMG_4732_convert_20230302184320.jpg
北海道大学
IMG_4734_convert_20230302184409.jpg
古河講堂  ※国登録有形文化財
IMG_4736_convert_20230302184526.jpg
クラ-ク胸像
IMG_4757_convert_20230302185153.jpg
北海道大学総合博物館(無料)
IMG_4740_convert_20230302184626.jpg
クラ-ク博士と札幌農学校  ※画像クリックで拡大
IMG_4745_convert_20230302184656.jpg
鈴木章 北海道大学名誉教授  ※2010年ノ-ベル化学賞受賞
IMG_4743_convert_20230302184721.jpg
ノ-ベル賞メダルのレプリカ
IMG_4746_convert_20230302184849.jpg
白熊
IMG_4748_convert_20230302184913.jpg
ナマケグマ
IMG_4751_convert_20230302184956.jpg
ヒグマ
IMG_4752_convert_20230302185018.jpg
アザラシ
IMG_4754_convert_20230302185114.jpg
ミュ-ジアムカフェ ぽらす
IMG_4756_convert_20230302185132.jpg
西興部村のソフトクリ-夢(400円)
IMG_E4758_convert_20230302184441.jpg
新渡戸稲造博士顕彰碑
IMG_4761_convert_20230302185239.jpg
ポプラ並木

北大見物を終え、宿へと向かいチェックイン。24時間無料の本格コ-ヒ-を飲みながら部屋で一休みした後、今回の旅で最も楽しみにしていたサッポロビ-ル園へと向かう。片道3.1kmあるが、ここはランナ-らしく走るとする。当初電車で行こうとも思っていたが、それでも少しは歩かなければならないし、ならば最初から走って行った方が早いとの結論に至る。道に迷いながらも何とか到着し、早速ホ-ルの玄関を抜ける。しかしここで予定外の事態が発生。平日にも関わらず、まさかの90分待ち。閉館時間も迫る中、90分も待ったものなら、2時間の食べ放題・飲み放題が、1時間しか取れなくなってしまう。さすがにそれは無理で、仕方なくビ-ル園は諦めた。ここでジンギスカンを食べることだけを楽しみにここまで頑張って来たのに、このショックは計り知れない。全くの想定外な故、他に行く充てもなく、トボトボ肩を落とし3.1kmの道のりを再び走って戻る。
IMG_4762_convert_20230302185308.jpg
さっぽろテレビ塔
IMG_4763_convert_20230302185341.jpg
GRIDS札幌
IMG_4765_convert_20230302185416.jpg
シングルル-ム(トイレ・シャワ-共同)  ※部屋は狭いが、1泊3800円と安い
IMG_4772_convert_20230302185447.jpg
サッポロビ-ル園  ※この旅で一番楽しみにしていたが、まさかの90分待ちで断念

捨てる神あれば、拾う神あり。このやるせない気持ちは、偶然見付けた1軒のホルモン屋が解消してくれた。先程は通らなかったが、帰路適当に歩いていて、たまたまこの店のある路地に入った。炭や徳寿。驚異的破格な値段で、ホルモンが食べ放題らしい。その上、飲み放題を付けても、これまた安い。迷うことなく入店。そしてこの店、期待通りの、もうこれ以上ないというくらいの名店だった。サッポロビ-ル園に入れなかったことは、今となれば大正解だったと言える。ホルモンがとにかく美味く、味付けが3種類ある為飽きることもない。生ビ-ルとの相性は抜群で、『やべぇ、美味い・・』と一人ブツブツ言いながら、興奮して食べていた。会計時のレシ-トには食べ飲みした品数が記されていた。MIXホルモンの味噌が7皿、塩が5皿、辛味噌が5皿の計17皿。そして飲み物は、サッポロクラシック樽生が6杯、夕張メロンサワ-が1杯、徳さんのレモンサワ-が1杯、男梅サワ-が1杯、サッポロ焼酎グラスが1杯の計10杯。支払額2068円に対し、飲み物だけで4323円分飲んだことになる。
IMG_4791_convert_20230302185521.jpg
炭や徳寿(南2条店)  ※19時すぎから3時間滞在
IMG_4779_convert_20230302185542.jpg
何、この安さ!  ※ホルモンは大好物だし
IMG_4782_convert_20230302185700.jpg
飲み放題メニュ-も充実  ※画像クリックで拡大
IMG_4781_convert_20230302185626.jpg
塩、味噌、辛味噌全てオ-ダ-  ※飲み物は、サッポロクラシック樽生
IMG_4784_convert_20230302185756.jpg
ヤバい、美味過ぎる!
IMG_4783_convert_20230302185716.jpg
サッポロビ-ル園より断然いい
IMG_4787_convert_20230302185810.jpg
ヤバい、止まらん!
IMG_4790_convert_20230302185829.jpg
担当の女性店員

大、大満足で店を後にし、夜の繁華街を彷徨う。またまた良さ気な店を見つけてしまった。ヤバいぞ、札幌!一体この夜、何度ヤバいと言ったことか。看板につられ飲み直そうと入店するも、満席とのことで軽く門前払いを喰らう。おとなしく宿に帰れということだな・・。そんな神のお告げなのだと前向きに解釈し、ラ-メン屋のカウンタ-でラ-メンを1杯食べた後、おとなしく深夜24時に宿へと戻った。札幌の夜は凄く楽しい。炭や徳寿、とても良かったな。今度札幌に来ることがあったなら、間違いなく僕はサッポロビ-ル園には見向きもせず、真っ先にこのホルモン屋に行くだろう。炭や徳寿、札幌の素晴らしい夜を有難う!
IMG_4793_convert_20230302185855.jpg
沖縄の青年  ※ストリ-トをしながら、車で旅をしているらしい
IMG_4795_convert_20230302185941.jpg
これまた安い
IMG_4794_convert_20230302185929.jpg
飲み直そうと入店したが、満員御礼
IMG_4797_convert_20230302190020.jpg
煮干し豚骨ラ-メン(820円)  ※極煮干し本舗


GRIDS札幌(札幌市)泊


バス(宗谷岬~潮見五丁目1300円) 長距離バス(潮見五丁目~札幌駅前6200円) 砂川SA(ホットコ-ヒ-150円) ミュ-ジアムカフェぽらす(ソフトクリ-夢400円) 炭や徳寿(MIXホルモン120分食べ放題・ドリンク全部飲み放題2068円) 極煮干し本舗(煮干し豚骨ラ-メン820円) 宿(素泊まり3800円)  計14738円

| 北海道縦断 | 19:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

北海道縦断(15)~五丁目の奇跡

2022年9月28日(水)  ※ゴ-ル翌日
宗谷岬~札幌



IMG_4663_convert_20230302152123.jpg
綺麗な足裏  ※皮膚トラブルはほとんど無かった
IMG_4664_convert_20230302152156.jpg
民宿宗谷岬  ※先端マニアに悲しいお知らせ。実はこの宿、最北端ではない


日本最北端、宗谷岬。昨日はここに到着後直ぐに宿に向かった為、今朝宗谷岬を発つ前に岬周辺を観光した。対岸のサハリン島クリリオン岬までは43kmの距離で、天気の良い日には宗谷海峡の彼方に、かつて日本領だったその島影を望むことが出来る。そしてここは北緯45度に位置し、同じ緯度としてはミラノ(イタリア)、モントリオ-ル(カナダ)等がある。最北端アピ-ルは凄まじく、”最北端の〇〇”と聞くと、『お~、すげぇ!』とならないこともない。宗谷岬を7:21発のバスに乗る。僻地であるここから札幌へは直接行けないので、通常稚内まで行き、そこで札幌行きの長距離バスに乗り換える。しかし宗谷岬7:21発のこの便で稚内まで行くと、札幌行きへの乗り継ぎがかなり危うくなる。その為、途中の潮見五丁目で降り、そこで稚内発・札幌行きのバスに途中乗車するということになった。
IMG_4665_convert_20230302152213.jpg
宗谷丘陵に建つゲストハウス・アルメリア
IMG_4666_convert_20230302152232.jpg
宮澤賢治文学碑
IMG_4667_convert_20230302152250.jpg
あけぼの像
IMG_4671_convert_20230302152335.jpg
最北端の碑を見下ろす
IMG_4672_convert_20230302152357.jpg
人慣れしたエゾ鹿
IMG_4673_convert_20230302152434.jpg
ここはライダ-にとっても聖地
IMG_4675_convert_20230302152452.jpg
宗谷岬公園  ※画像クリックで拡大
IMG_4679_convert_20230302152530.jpg
樺太を見つめる間宮林蔵
IMG_4683_convert_20230302152557.jpg
間宮林蔵の立像  ※画像クリックで拡大
IMG_4684_convert_20230302152620.jpg
日本最北端の地の碑  ※画像クリックで拡大
IMG_4685_convert_20230302152641.jpg
宗谷岬
IMG_4696_convert_20230302152724.jpg
海峡の先はロシア
IMG_4699_convert_20230302152759.jpg
海水に触れる
IMG_4700_convert_20230302152822.jpg
宗谷岬周辺ガイドマップ  ※画像クリックで拡大
IMG_4701_convert_20230302152844.jpg
日本最北端の時計と温度計
IMG_4702_convert_20230302152858.jpg
日本最北端自販機
IMG_4703_convert_20230302152923.jpg
食堂最北端
IMG_4725_convert_20230302153015.jpg
おいカラス、林蔵に乗るな!

”運命”というものは偶然なのか、はたまた必然なのか。”奇跡”が偶然だとしたら、”運命”はきっと必然的なものなのだろう。5年前のスリランカ旅行が正にそうだった。この国を訪れる旅行者はほとんどおらず、そんな中、1人の日本人男性と出会った。1ヶ月の旅行中、彼とは行く先々で奇跡的な再会を繰り返し、いつしか旅のテ-マさえも『〇〇さんを探せ!』に変わってしまう。年越しも一緒に過ごした。そして結局、最後の飛行機までもが申し合わせたように一緒で、奇跡的だった偶然は、いつしか必然的な運命へと変わった。スリランカの旅を思い出す度に、未だに彼の顔が思い浮かぶ。

そして今回の北海道縦断。初日見かけた自転車マンとは2日目に初対面。その後7日目に奇跡の再会を果たし、様々な感情が混じり合い、僕は彼の前で涙した。そんな素敵な思い出を胸に、潮見五丁目のバス停で札幌行きのバスに乗る。車内は自由席で、ほぼ満員状態。空いている席を目で探しながら、最後列の席へと辿り着く。これで無事札幌に行けると安堵した矢先、隣に座る乗客に声を掛けられた。『がぁ~』とも『ぐぁ~』とも聞き取れる、明らかに驚いた声だった。顔を横に向けると、そこには見たことのある顔が。その後は積もる話で盛り上がり、札幌までの5時間半、会話は一切途切れることがなかった。今回の北海道縦断最大の思い出は、この自転車マンに会えたこと。外山さん、いつか又どこかで・・。
IMG_4727_convert_20230302153046.jpg
宗谷バス潮見待合所(潮見五丁目)  ※ここで長距離バスに乗り換える
IMG_4899_convert_20230302153203.jpg
五丁目の奇跡  ※自転車マンと3日振りの再会
IMG_4731_convert_20230302153142.jpg
札幌駅でお別れ


つづく・・

| 北海道縦断 | 18:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

北海道縦断(14)~最果て、宗谷岬


・・前回の続き


睡魔地獄から何とか抜け出し、ついに最終区間まで辿り着いた。海に出ると、利尻山との2日振りの再会。前回は雲に隠れていたが、今日は惜しみなくその全貌を披露してくれた。ゴ-ルはほぼ手中に収めてはいるが、問題は果たしてゴ-ル(宗谷岬)でのサンセットに間に合うかどうか。順調に走り通せれば間に合いそうだが、状況的にかなり頑張らないと見込みはない。僕が今一番はまっている曲、心の底から闘志が湧き上がるRenのその曲をひたすらリピ-トし、遅いながらも必死に走る。いよいよクライマックスの時が来た。・・宗谷の皆さん、是非とも僕のゼッケンを見て下さいな!この高ぶる感情は、本州縦断フィナ-レの壇ノ浦からの場面に非常によく似ている。
1513_convert_20230301170130.jpeg
国道238号線(15:11)  ※稚内市と網走市を結ぶ
1512_convert_20230301170114.jpeg
振り返ると利尻山
1518_convert_20230301170141.jpeg
ついにここまで来た
1538_convert_20230301170216.jpeg
宗谷湾
1553_convert_20230301170232.jpeg
あの先端が宗谷岬か  ※全然違った
1613_convert_20230301170341.jpeg
太陽よ、まだ下りないで(16:13)


宗谷岬まで残り10km、時刻は16:17。正確な日没時刻は把握していないが、1時間で10km走れればおそらくサンセットに間に合うだろう。しかし現実的に考えて、それは到底無理な話。仮に頑張って1時間半で走れたとして、果たしてそれまで日は沈まずにいてくれるだろうか。どうなるか分からないが、取り敢えずやれるだけやってみる。そして17:20、ついに縦断最後のサンセットショ-が始まった。宗谷岬はまだ先で、結局目標には及ばなかった。利尻山を左に従え、宗谷の太陽が静かに日本海へと沈んでいく。縦断中、雨で苦しんだ時もあったが、今日が晴れで本当に良かった。2日前オロロンラインで見た利尻山には雲がかかっていたが、今日は鮮明に見えている。ゴ-ルで日没を見届けられなかったことはとても残念だが、宗谷岬では利尻との共演は見れなかっただろう。そう思うと、極上のサンセットをこうしてベストポイントで拝めたことは、幸運だったと言わざるを得ない。
1617_convert_20230301170354.jpeg
宗谷岬10km(16:17)  ※このまま網走まで行ってしまおうか
1646_convert_20230301170414.jpeg
間に合うか
1654_convert_20230301170531.jpeg
これだけ利尻が見れて幸せ
1726_convert_20230301170711.jpeg
もう限界か
1725_convert_20230301170658.jpeg
落陽(17:20)


サンセットを海岸線沿いで見送り、宗谷岬まで残り5kmの所まで来た。先程までの張りつめた空気は封印し、残りの道のりは、ここまで積み上げてきた思いを嚙み締めるように大切に進んでいく。エゾ鹿が近くで戯れている。地元で山道を走っているとカモシカ(天然記念物)を見かけることが多々あるが、北海道だと鹿がそれなのだろう。そして今思えば、先日豊富手前の暗闇で物音を立てていた獣は、熊やカモシカではなく、きっとエゾ鹿だったのだろうと気付く。宗谷岬の看板が暗闇に浮かぶ。この場所では少し気が早いように思うが、目の前に見えているあの先端が間違いなく宗谷岬だろう。ギアを更に一段上げ、Renの歌に鳥肌を立てる。
1729_convert_20230301170740.jpeg
宗谷岬5km(17:26)  ※宗谷岬でのサンセットには5km及ばなかった
1734_convert_20230301170754.jpeg
エゾ鹿
1737_convert_20230301170859.jpeg
有難う、利尻山!
1808_convert_20230301170913.jpeg
シカ注意
1809_convert_20230301170925.jpeg
今度こそあの先端で間違いない(18:09)

昨年参加した本州縦断フットレ-ス(青森~下関、1550km)をきっかけに、今年5月の九州縦断(下関~佐多岬、431km)、そしてこの北海道縦断(函館~宗谷岬、581km)へと繋げてきた。そしてついに、その時は来た。目の前には青く輝く最北端の碑。そしてその手前には海を見つめる一人の男性の姿が。会いたかったぞ!俺はとても会いたかったぞ、なぁ間宮林蔵!念願の対面を果たし、僕の日本列島縦断の旅は静かに幕を閉じた。全くひと気のない最果ての地、宗谷岬。穏やかな波の音だけが僕の到着を祝ってくれた。最果てで感じる、飛びっきりのロマン。地果て、海始まる。大地の果てには、壮大な海が広がっていた。


1831_convert_20230301171125.jpeg
間宮林蔵  ※江戸時代後期の探検家。樺太が島である事を確認した
1829_convert_20230301171108.jpeg
日本最北端の地・宗谷岬(18:29)  ※ここに来たのは二十歳の時以来
IMG_4649_convert_20230301171612.jpg
北海道縦断ゴ~ル!  ※日本列島縦断(Run Across Japan)、これにて完結

≫ Read More

| 北海道縦断 | 17:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT