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九州縦断~まとめ/INDEX


スタ-ト前日 4/30(土)  高山(岐阜県)~小牧(愛知県)~福岡~下関  26278円
1日目  5/1(日)  下関(山口県)~朝倉(福岡県)  82.8㌔ (合計82.8㌔)  9486円
2日目  5/2(月)  朝倉~玉名(熊本県)  62.5㌔ (合計145.3㌔)  6568円
3日目  5/3(火)  玉名~八代  59.2㌔ (合計204.5㌔)  7425円
4日目  5/4(水)  八代~伊佐(鹿児島県)  71.1㌔ (合計275.6㌔)  6961円
5日目  5/5(木)  伊佐~鹿児島  68.4㌔ (合計344.0㌔)  7257円
6日目  5/6(金)  鹿児島~指宿  47.7㌔ (合計391.7㌔)  7091円
7日目  5/7(土)  指宿~佐多岬  39.5㌔ (合計431.2㌔)  9791円
ゴ-ル翌日 5/8(日)  佐多岬~鹿児島  7572円
ゴ-ル翌々日 5/9(月)  鹿児島~知覧~鹿児島~高山  17466円


【名 称】 九州縦断(セルフイベント)
【期 間】 令和4年4月30日~5月9日  ※スタ-ト前、ゴ-ル後含む
【ル-ト】 下関(山口県)~朝倉(福岡県)~玉名(熊本県)~八代~伊佐(鹿児島県)~鹿児島~指宿~佐多岬  ※4県
【総距離】 431.2㌔
【総費用】 105,895円

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九州縦断(13)~知覧特攻平和会館

2022年5月9日(月)  ※ゴ-ル翌々日
鹿児島~知覧~鹿児島~高山



今日は”特攻”で有名な知覧へと遠出する。昨夕の飛行機で帰ることも出来たが、せっかく鹿児島までやって来たのだから、更にもう1泊して知覧見学を盛り入れることにした。ホテルでの朝食は、ト-スト、ヨ-グルト、コ-ヒ-と至って軽め。元々3100円の宿泊料金だったが、宿泊サイトのポイント分を差し引いて2200円での宿泊となった。この料金で軽い朝食まで付き、全体的に古びてはいるものの、中々コスパの良い宿だった。金生町のバス停でバスを待つ。この乗り場は大通り脇の路上にあり、便数や行き先は多いが、それらは分かり易く示してあり使い勝手は大変良い。
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ト-スト、ヨ-グルト、コ-ヒ-の朝食

知覧特攻平和会館。知覧が特攻隊の出撃基地であったことから、沖縄戦の特攻作戦で戦死した隊員1036名の真の姿、遺品、記録を後世に残すべく、特攻基地跡の一角にこの会館が建てられた。大空に散った隊員の写真、家族に充てた遺書、戦闘服など、生々しさはアウシュヴィッツにも匹敵する。愛する誰かの為、何かの為に自分の生涯を捧げる・・。日本男児として生まれたからには、そういう生き方、死に方をしたいと僕も常々思っている。1日数本の特別上映会では誰もが鼻をすすり、静かに涙を流していた。今僕らが生きていられるのは、決して当たり前のことではない。
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知覧特攻平和会館  ※日本人として是非とも一度は訪れたかった
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展示室入口で先ずはビデオ鑑賞  ※以降、展示室内は撮影禁止
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海軍零式艦上戦闘機  ※昭和20年5月、エンジントラブルによって不時着水し、水深35mの海底に沈んだ
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特攻映画
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見学時間が足りなかったが、来れて本当に良かった
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三角兵舎(復元)  ※空襲を避ける為、飛行場から少し離れた松林の中に造られた
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特攻隊員はここで出撃までの数日間を過ごした
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特攻平和観音堂  ※毎年5月3日に慰霊祭が行われている
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特攻勇士の像
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知覧(南九州市)は市町単位ではお茶の生産量日本一
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知覧茶ソフトクリ-ム(300円)  ※美味い!お勧め

知覧での見学を切り上げ、予定していた時刻のバスで鹿児島へと戻る。しかしこのバスが今一で、定刻より5分以上遅れて鹿児島駅に到着。空港バスへの乗り継ぎに元々時間の余裕はなかったが、到着遅れのせいでかなり危うい状況に陥った。その上、空港バスの乗り場がどこにあるのかさっぱり分からない。おそらく初めての人では絶対に気付かないような半地下にあり、その入口には案内標識らしきがない。何度か人に尋ねつつ、信号無視して道路を横切り、何とかぎりぎり間に合った。無事鹿児島空港に到着するも、FDA(フジドリ-ムエアラインズ)のカウンタ-は閉鎖され、案内画面にも便名が載ってなく再びパニック。かなり焦り、一瞬バングラでのフライトキャンセルが頭を過る。しかしその後、全日空のカウンタ-にて無事チェックイン。結局、帰路は全日空とのコ-ドシェア便ということだった。
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空港バス  ※知覧から鹿児島駅へのバスが遅れた為、空港バスへの乗り継ぎが危うかった
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鹿児島空港
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雲の上

1時間15分のフライトで、セントレア(中部国際空港)に到着。ここは迷わず一目散にラウンジへと向かう。ここ数年はコロナ禍で海外は控えており、このラウンジを利用するのは3年ぶりとなる。今日はホテルで軽い朝食を食べたっきり、昼食は食べれていない。その為ここではビ-ルだけでなく、お菓子もたらふく食べた。ラウンジにはのんびり1時間滞在し、名鉄とJRを乗り継ぎ高山へと帰った。今回10日間の日程で九州を訪れた。期間中天候にも恵まれ、ほぼ予定通り行程をこなすことが出来た。ランナ-というよりは、ただの旅人として、九州の地を彷徨ってきた。南国特有の空気に触れ、薩摩焼酎に酔いしれ、辿り着いた佐多岬。今回の九州縦断は、大方大成功だと言ってもいいだろう。
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セントレアのラウンジ  ※三井住友VISAゴ-ルドカ-ドと帰路航空券提示でフリ-
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キリン一番搾り3杯、ハ-トランドビール1杯、リンゴスパ-クリング1杯の計5杯
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名鉄線 中部国際空港駅


バス(金生町~特攻観音960円) 知覧特攻平和会館(500円) 知覧茶ソフトクリ-ム(300円) バス(特攻観音~鹿児島中央駅950円) 空港バス(~鹿児島空港1300円) 飛行機(鹿児島~セントレア8940円) 土産(知覧茶シフォンケ-キ712円) ファミマ(手巻きシ-チキンマヨネ-ズ124円) 名鉄(セントレア~新鵜沼1370円) JR(鵜沼~高山2310円)  計17466円


終わり

| 九州縦断 | 10:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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九州縦断(12)~鹿児島観光

2022年5月8日(日)  ※ゴ-ル翌日
佐多岬~鹿児島



昨夜は無料で飲み放題の焼酎(小鹿)を、蟻学者の先生方と盛り上がって飲んでいた。マスタ-の一言で敢え無くお開きとなったが、とても楽しい夜だった。今朝は4時半に起床。朝食は昨夜と同じ広間で、一人で取ることになる。早発ちに配慮してもらい、通常の朝食時間より若干早めてもらった。テ-ブルにはノ-トが置いてあり、釣り人や縦断者(自転車、バイク、徒歩)など、旅の思い出とともに、宿に対する感謝の気持ちが記されていた。朝食はシンプルだが美味しそう。これだけおかずがあれば、ご飯は大盛り3杯は食べたいところ。しかし結局、ご飯大盛り1杯とお代わりした並1杯で限界を迎え、お代わり後の卵かけご飯が食べ切れず、不本意にも残してしまった。どうも朝の生卵だけは僕の体に合わないようだ。そして7時、内山荘を発つ。アップダウンの激しい3.1kmを走り歩きし、7時半にはバス乗り場のあるホテル佐多岬に着いた。
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ダメ-ジなしの綺麗な足裏
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爪は元々死んでいる
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朝食  ※何故か食欲がなく、少し残してしまった
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部屋からの眺め
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海にタッチ
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南国植物
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ホテル佐多岬発の路線バス  ※これを逃すと大変

8時発のバスに無事乗車。佐多岬を公共交通機関で脱出するには、この1日1本のバスに乗るしか方法がない。2時間以上バスに揺られ、垂水港へと到着。とにかくトイレが心配で、精神的にかなりきつい移動だった。当然車内にトイレは無いし、途中で降りたものなら、次の便などおそらく存在しないだろう。意識を逸らし、大半を寝て過ごした。垂水港には10:04着。そしてフェリ-は10:30の出航。片道40分(500円)の船旅は、桜島を様々な角度から眺められ、移動手段という以上に、鹿児島湾クル-ズとして有意義だった。
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垂水港フェリ-のりば
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桜島  ※雲が噴煙にも見える
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フェリ-
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航海中、終始桜島が見える

鹿児島市へと渡り、バスに乗り、鹿児島一の繁華街・天文館へと向かう。先ずは昼食にと、夢を語れ(二郎系)へ。二郎系の常連らしく、ラ-メン並300㌘の全増しを颯爽とコ-ル。出てきた量に内心驚きながらも、表情を出さず、当たり前のように淡々と食べ続ける。本当にこれで300㌘?食べながら何度もそう思っていた。汁が今にもこぼれそうなのは、麺が奥底にぎっしり詰まっている証。二郎系はとにかくボリュ-ムが凄いのだが、そのグラム数には店によってバラつきがある。640㌘のメガ盛りを食べた時はさすがに苦しかったが、500㌘までなら余裕の時もある。対して300、400㌘できつい時もあり、この店の300㌘もかなりきつかった。
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夢を語れ  ※ラ-メン並300㌘(900円)の全増し
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龍馬、お龍と薩摩でひと休み  ※至る所で歴史に触れることが出来る

鹿児島県立博物館。入館無料だったので立ち寄ってみる。エアコンの効いた涼しい館内は、暑い町歩きの休憩にはもってこいのオアシスだ。桜島のジオラマが印象的だったが、3Dの上映会も中々良かった。今日は世界遺産(異人館)を見学する予定でいたが、そこまで歩く気力がなかった。あいにくバスも運休だったので、世界遺産見学は仕方なく取りやめ。今日はとにかく体がだるく、脚が異様に重い。ゴ-ルして一気に気が抜けたのか、いつもの貪欲さが全く出てこない。市内を見下ろす展望名所である城山くらい登りたかったが、麓で地図を見てギブアップ。中央公園のベンチが今の僕にはお似合いで、死んだように1時間以上眠り続けた。起床後も動く気になれず、西郷像を前に鹿児島焼酎を1本空ける。博物館での立ちっ放しや、マスク着用による酸素不足・・、これらも確実にこの疲れの要因としてある。
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鹿児島県立博物館(入館無料)
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桜島は大噴火により
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大隅半島と陸続きになった
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キリンの骨格
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旧考古資料館  ※県内では尚古集成館に次いで古い。国登録有形文化財
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西郷隆盛像  ※昭和12年除幕完成。総工費当時で11万円
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鹿児島市中央公民館  ※国登録有形文化財
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西郷像を前に鹿児島焼酎小鹿を飲む

しかし、さすがにこれではまずいと思い一念発起。一先ず鹿児島駅方面へと歩くとする。ここ鹿児島には明治時代の歴史的偉人が多く存在し、観光案内書でもらった”史跡めぐりマップ”をもとに、そこからは精力的に見て回った。鹿児島では西郷隆盛と大久保利通が2大偉人となるようで、この2人は至る所で目にすることになる。川沿いに延びる歴史ロ-ド、維新ふるさとの道。これが特に素晴らしく、鹿児島市内での散策はまずここから始めると良い。
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大久保利通像  ※よく見ると、字がへがんでる
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大久保利通生い立ちの地
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西郷隆盛誕生の地
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歴史ロ-ド”維新ふるさとの道”
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西郷隆盛
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大久保利通  ※見る角度によって、西郷隆盛と切り替わる
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歴史が楽しく学べる
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鹿児島散策では外せない
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大久保利通誕生の地
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幕末の薩摩藩英国使節団の記念碑『若き薩摩の群像』  ※JR鹿児島中央駅前

九州最後の夜は、鹿児島名物の黒豚で締める。薩摩黒豚とんかつ専門店、黒かつ亭。今夜くらいは豪華に、一番高い”上ロ-スかつ定食(1890円)”を注文する。ご飯とキャベツはお代わり自由というのが、僕的にはかなり嬉しい。しかし昼の二郎系がまだ腹に残っているのか、各々1度しかお代わり出来なかった。肉は厚くて、とてもジュ-シ-。黒豚一頭から10食分しか取れないという希少部位を、味わいながら堪能した。先程鹿児島駅構内を彷徨っていた時、白熊アイスで有名な”むじゃき”の支店を見つけていた。日中、天文館にある”むじゃき本店”に寄る予定だったが、二郎系で腹が弾け断念。明日は慌ただしいので寄れそうにないし、あの時支店で食べとくべきだった。遥々鹿児島まで来たのに、元祖白熊を食べれなかったことだけに悔いが残る。
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薩摩黒豚とんかつ専門店 黒かつ亭
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豪華におすすめメニュ-を注文
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上ロ-スかつ定食(1890円)  ※ご飯とキャベツはお代わり自由
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肉厚でジュ-シ-  ※黒豚一頭から10食分しか取れない希少部位
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鹿児島駅前
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若干古びた客室
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薩摩焼酎 黒白波(25度)


オリエンタルいづろ(鹿児島市)泊


バス(ホテル佐多岬~垂水港1660円) フェリ-(垂水港~鴨池港500円) バス(鴨池港~天文館160円) 夢を語れ(ラ-メン並300㌘900円) 黒かつ亭(上ロ-スかつ定食1890円) ファミマ(黒白波25度262円) 宿(1泊軽朝食付き2200円)  計7572円

| 九州縦断 | 19:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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九州縦断(11)~本土最南端、佐多岬!


・・前回の続き


伊座敷を過ぎ、R68佐多街道へと移っている。グ-グル先生がまた、気の利いた抜け道を示してくれた。大概こういった場合は強引なショ-トカットで、高低差や道路状況なんかは全く考慮されていない。最初こそ民家もありまだ良かったが、民家を抜けると次第に状況が怪しくなってきた。道は狭く、草木が多い茂っている。おそらく地元の人でも車で通る人はいないのだろうと容易に想像が付く。山の奥へ奥へと進み、これが一体どこまで続くのかさえ予測出来ない。斜度はきつく、路面は水が溢れ、とても走れるような状態ではなかった。しばらく奮闘し、やがて街道に合流。開聞岳の見え方が、いつしか大きくなっていた。海に浮かぶその様は、”圧巻”という以外、表現が見つからない。
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ショ-トカットは良し悪し
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幻想的な光景
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開聞岳の存在感
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地球をあしらった位置表示  ※さすが佐多岬、スケ-ルがデカい

いよいよゴ-ルへのカウントダウンが始まった。今日は珍しく走れているし、何より気分がいい。今日まで数日間ひたすらこの地を目指してきただけに、随所で”佐多岬”の文字を目にして、気分が高まらない訳がない。走れない訳がない。ホテル佐多岬に立ち寄る。このホテルはこの辺りで一番大きな宿泊施設であり、室数からして満室になるとは考えられないので、最悪宿がないという事態に陥る心配はない。受付にて、明日のバス時刻や乗り場について予め尋ねておく。その先キャンプ場の方へ進んでしまい行き詰まったが、強引に藪斜面を這い上がり道路に出た。ホテル佐多岬から一山越え、正真正銘本土最南端の集落へ。ここには今夜泊まる民宿がある。しかしここも通り過ぎ、更に奥の最果てを目指す。最果て・・。改めてこうして文字に起こしてみると、心に響くものがある。
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本土最南端佐多岬 直進8km(15:20)
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ホテル佐多岬(15:28)  ※佐多岬まで7km弱。明日はここでバスに乗る
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完全にもう佐多岬一色  ※今夜泊まる民宿のある最後の集落
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佐多岬1km
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北緯31度線モニュメント(16:35)

佐多岬公園の入口には真新しい観光案内所(9:00~17:00)が建っており、ここで最南端到達証明書をもらう。僕は最北端の”宗谷岬”と最南端の”佐多岬”しか知らなかったが、最東端の”納沙布岬”、最西端の”神崎鼻”を併せ『日本本土四極』と呼ぶらしい。宗谷岬は今年秋の北海道縦断で挑戦予定だが、どうせなら九州横断、北海道横断もいずれはやっておきたいなと思った。樹齢80年のガジュマルは見損ねたが、広い公園内を散策しながら、展望所まで辿り着いた。そして階段を上り屋上に出ると、そこに九州縦断のゴ-ルがあった。
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佐多岬観光案内所(16:39)  ※画像クリックで拡大
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御崎神社  ※708年創建
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佐多岬展望台

地果て、海始まる・・。そうここが、本土最南端、佐多岬。少し先に灯台が建っているが、危ないのでこの先は立ち入り禁止。貸し切りの展望台で最果ての景色を独り占め。やはり最果ては凄くいい。本州縦断のゴ-ルだった下関とは、まるで感じるものが違う。風がやたら強く、帽子やサングラスが吹き飛ばされないよう注意しながら、早速祝勝会を始めた。薩摩焼酎とさつま揚げ。この地で口にするものは、これ以外考えられない。芋焼酎をチビチビやりながら、家族や友人にゴール報告。あ~、なんと気分のいいことか。焼酎が最高に美味い。アルコール度数が25度と高いので、若干酔いが回ってきた。見渡す限りの大海原に間もなく陽が沈もうとしている。大抵こういう場合、日没を見送るまでは居留まるのだが、この後民宿まで4km弱走って戻らなければならないので、あまり長居は出来ない。明るいうちには宿り着いておきたいので、滞在1時間で佐多岬を後にする。
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本土最南端佐多岬(16:55)
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九州縦断完遂
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対岸は薩摩半島最南端(開門岳)
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薩摩焼酎(25度)とさつま揚げでゴールを祝う
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まじウメェ!  ※さすがに2本目はやめといた
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屋久島、種子島も行ってみたい
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日没までいたかった(17:49)

宿までの道のりはほとんどが下りだったからか、若干酔いが回っていたものの、意外と早く走り終えることが出来た。今宵の宿は、民宿内山荘。漁師が営む、釣り人に人気の宿だ。料理が一番楽しみなので、当然1泊2食付きで申し込む。先ず風呂に入らせてもらい、今日の汗を流す。入浴を終え広間に行くと、美味しそうな夕食が用意されていた。九州縦断の締めには申し分ない豪華海鮮フルコ-ス。客は僕の他に、年配男性の3人組。お互いどこかで見たことがあると思っていたが、先程佐多岬へと向かう途中、路肩で何やら採取していた方々だった。訊くところ、この方達は蟻の研究をしているらしく、後で弟にこのことを話したら、その内の1番年配の方は鹿児島大学の名誉教授で著名な昆虫学者だと教えてくれた。互いに興味津々で会話も弾み、無料の薩摩焼酎を飲みながら、最南端の夜は刻々と更けていった。
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さようなら佐多岬
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民宿内山荘(18:29)  ※ほろ酔いの中、3.6km走ってきた
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客室は昭和スタイル  ※網戸がないのが難点
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浴室  ※狭いがいい風呂だった
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豪華夕食(ご飯は好きなだけ)  ※画像クリックで拡大
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海老やアワビ
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刺身
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味噌汁
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煮物
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酢の物
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鹿児島焼酎 小鹿  ※たまたまなのか、無料で好きなだけ頂けた
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日本本土四極 最南端到達証明書  ※佐多岬ステッカ-は有料(330円)


民宿内山荘(佐多岬)泊


なんきゅうフェリ-(山川港~根占港800円) なんたん市場(あわ飯100円×2、さつま揚げ300円) Aコ-プ佐多店(おにぎりツナ108円、豆乳98円) かみぞの酒店(小鹿25度255円) ホテル佐多岬(お守り700円、マンホ-ルステッカ-330円) 宿(1泊2食付き6500円、ビ-ル大瓶500円)  計9791円

| 九州縦断 | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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九州縦断(10)~大隅半島上陸

2022年5月7日(土)   ※7日目
指宿~佐多岬

本日距離:39.5km 《総距離:431.2km》
   ※ゴ-ル後:佐多岬~民宿内山荘、+3.6km
   ※ゴ-ル翌朝:民宿~バス停、+3.1km



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いよいよ迎える最終日


九州縦断最終日。いよいよ本日夕刻、本土最南端の地へと到達する。その佐多岬があるのは大隅半島、対してここは薩摩半島。九州の形を頭に思い浮かべた場合、”り”の文字がイメ-ジ出来る。2つの線の間が鹿児島湾であり、右線の方が長く、内寄りに湾曲している。この右線の方が大隅半島であり、その下の先っぽが佐多岬ということになる。今回僕は指宿に立ち寄った為、ここから海を渡り、対岸の大隅半島へと移る必要があった。フェリ-は5km南にある山川港から毎日数便運航。始発の8時発に間に合うよう、6:16に宿を発つ。グ-グル先生の導きに惑わされ、出だしから400m無駄足を踏んだ。急いでいる中での道間違いは精神的にも堪えたが、その分挽回しようと、街道に出てからは真剣に走った。そして7:19、山川港に到着。早速窓口でフェリ-のチケットを買った。
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砂むし会館 砂楽
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昨夜は貴重な体験となった
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対岸が山川港か
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カツオの港町 山川港(7:15)

根占(ねじめ)港までは50分の船旅。一通りフェリ-内を探索した後、デッキに出て心地良い風を受けながら、薩摩半島に別れを告げた。がらがらの船室へと戻り、先程チケット売り場で貰っていた南大隅町のパンフレットを見て下調べ。これまでの数日間とは違い、佐多岬を目指す今日の行程には、明らかに旅的要素が含まれている。この船の乗客は少ないが、大半は同じ目的地を目指しているのだろうと思う。ふと、中年男性に声を掛けられた。男性はロングタイツを履いており、第一印象は僕と同類。似た者同士が打ち解けるのは早く、その後は下船して買い出しを終えるまで一緒にいた。山登りが好きなこの男性は一度熊に襲われたことがあり、それ以降、熊のいない九州に通うようになったらしい。
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なんきゅうフェリ-
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薩摩半島から大隅半島へ
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根占港(8:53)
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船内で仲良くなった旅人と

8:50、根占港到着。男性はここでレンタサイクルを借り、有名な滝を見に行くのだと言う。2018年放送の大河ドラマ『西郷どん』のオープニング映像に出ていたのが、雄川の滝。この滝は素晴らしいので是非見ておいた方がいいと勧められたが、大河ドラマ(そもそもテレビ)は見ないので、当然映像で見たこともなければ、滝の名称を聞いたことすらない。僕には最果てしか興味はない。海沿いに延びるR269をひたすら南下。右手海向こうには、薩摩半島最南端に位置する開聞岳(標高924m)が聳えている。日本百名山にも選定されているこの山は別名・薩摩富士とも呼ばれており、その勇姿がとにかくカッコいい。この山に登らなかったことだけに後悔が残る。
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なんたん市場  ※激安おにぎりと好物のさつま揚げ
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特攻基地記念碑
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道の駅 根占(9:52)  ※本土最南端の道の駅
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愛の巡礼地  ※開聞岳を見立てた三角形が2つ
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椰子の木とビーチ
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開聞岳と西郷どん
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根占原の台場跡
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本土最南端 立神食堂
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どこも本土最南端アピ-ルが凄い

佐多岬まで31km。まだまだ先は長いが、ゴ-ルが目前に迫っているだけに、悲壮感は感じていない。昨年の本州縦断の際は、あれだけ縦横無人にル-トがある中で、逆ル-トで辿る多くの旅人に出会ってきた。そして日本列島の縦断に挑む者は、そのスタ-トかゴ-ルの時、ほぼ確実にこの道路を通ることになる。その為今日の行程の中で、何人かの縦断者に出会えるだろうと少しは期待していた。しかし実際は徒歩縦断者も、当然縦断ランナ-もいない。両サイドに荷物を付けた自転車乗りが辛うじて1人いたが、声を掛ける間もなく、颯爽と過ぎ去っていった。
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佐多岬まで31km(10:35)
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佐多岬を示す看板は多種
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開聞岳を眺めながらの爽快ラン
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身がぎっしり詰まり、かなりボリュ-ミ-
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佐多岬まで24km(12:19)

道の駅辺りから、やたら本土最南端アピ-ルが激しくなっている。”伊座敷”という町には本土最南端の信号機があり、支所(役場)、駐在所、造り酒屋、診療所、書店、更には寺院に至るまで、これらに『本土最南端』の冠を付けてもおそらく間違いではないだろうと思う。海外の大陸や島なんかを旅していると、”サウス・モ-ストポイント”と呼ばれる場所を訪れることがある(スリランカ最南端)。そして日本列島のサウス・モ-ストポイントが”佐多岬”にあたる訳で、本州縦断では味わうことの出来ない、ある意味本当のゴ-ルを今回の縦断で踏み締めたいと思っている。
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南大隅町役場佐多支所(13:06)
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大隅半島広域観光案内図  ※画像クリックで拡大


つづく・・

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