fc2ブログ

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

初秋に出会った沢山のキノコ達

最近の休日はキノコばかり探しているが、この日は特に多くのキノコ達に出会えた。一応定めた目的地に向かいつつ、途中良さ気なポイントを見つけては適当にダイブ。今日は開拓の甲斐あって、2箇所の新規フィ-ルドを見つけた。覚えた種類も少しずつ増えてきたので、多少風貌が様変わりしても以前のようには困らない。キノコ鑑定には相当の時間をかけているし、その後のブログ執筆でも入念に調べ込むので、自ずと見識は深まっている。現地での採取に朝から夕方までを費やし、鑑定には数時間(この日は結局5時間)かけ、その後の調理にも数時間から終日の時間を要し、最終的にブログにまとめるのも丸1日の大仕事となる。素直にス-パ-で安価で安心な有名キノコでも買っていた方が、誰が考えても明らかに効率は良い。しかしキノコには最上の浪漫がある。先日観たテレビ番組の中では、『地球はキノコに支えられている(マッシュル-ムプラネット)』という表現があった。キノコを制する者は山を制する・・。そんな例えは聞いたことはないが、満更言い過ぎではないようにも思う。
IMG_6317.jpg
不明
IMG_6318.jpg
傘裏
IMG_6319.jpg
ムササビタケ(鼯鼠茸)  ※1週間で様変わりしていた
IMG_6322.jpg
ウスヒラタケ(薄平茸)  ※これも1週間で様変わり
IMG_E6323.jpg
不明
IMG_6324.jpg
傘裏
IMG_6327.jpg
チチタケ(乳茸)  ※可食
IMG_6328.jpg
傷付けると白い乳液が出る
IMG_6330.jpg
ホコリタケ(埃茸)  ※別名、キツネノチャブクロ(狐の茶袋)。可食
IMG_6334.jpg
ヒラタケ(平茸)  ※可食
IMG_6332.jpg
ひだは白色から淡灰色で、長く垂生する
IMG_6336.jpg
ツルタケ(鶴茸)  ※可食。ツバ無し、ツボ有り
IMG_6338.jpg
ツルタケだと思い採取したが、ツバが有るようにも見えた為、最終的に廃棄
IMG_6340.jpg
上記傘裏  ※ツルタケとカバイロツルタケは、テングタケ類の中でもツバを欠くことが最大の特徴
IMG_6337.jpg
熊の糞だろうか
IMG_E6348.jpg
不明
IMG_E6349.jpg
傘裏
IMG_6350.jpg
アキヤマタケ(秋山茸)  ※食用不適
IMG_6351.jpg
傘は黄色から橙黄色、ひだは淡い黄色、柄は傘と同色で中空
IMG_6353.jpg
何かの幼菌
IMG_6354.jpg
チョウジチチタケ(丁子乳茸)  ※食用不適。乾燥すると丁字のような臭いがする
IMG_E6438.jpg
傘は赤褐色で不明瞭な濃淡の環紋を付け、中央部ほど濃色
IMG_6355.jpg
傷付くと白色の乳液を出す
IMG_6357.jpg
不明
IMG_6358.jpg
カワリハツ(変初)  ※可食。表面の色は紫色、緑色、淡紅色など変化に富む
IMG_6359.jpg
不明

本日最大の発見とも言うべきキノコ群生を斜面の倒木で見つけた。初見スギタケだろうとは思ったが、この種は同定が難しいことを後に知った。収獲当日も結局この種だけは同定出来ず、今こうして3日後の同定に至る。スギタケ(毒、以前は食)を筆頭に、スギタケモドキ(食、又は毒)、ヌメリスギタケ(食)、ヌメリスギタケモドキ(食)、ツチスギタケ(毒)、ツチスギタケモドキ(毒)と、見た目だけでは判断出来ない種が数多く存在し、食毒の見解も一律ではない。草地などに生えるツチスギタケ、ツチスギタケモドキを先ず排除。倒木から生えるスギタケ系とヌメリスギタケ系は、その粘性の特徴で判断することになる。採取時の記憶は確かではないが、水で洗うと傘にヌメリを感じ、柄にはヌメリを感じなかった。粘性が全くないスギタケはここで排除し、柄を含めた全体にヌメリがあるとされるヌメリスギタケも排除。そして残すは傘のみにヌメリを持つ2種となった。ヌメリスギタケモドキは傘径10~15cmと大型で、1本でも食べ応えがあるとされる。しかし今回見つけた種は径7cmで、1本ではとても満足感は得られそうにない。従って、スギタケモドキと同定。とは言え昨夜試食した時点ではスギタケだと思っていたし、仮に違ったとしてもせいぜい消化器系の中毒症状だろうし、多少の腹痛は覚悟していた。
IMG_6361.jpg
スギタケモドキ(杉茸擬)  ※可食(有毒)

運よく倒木のスギタケモドキ群生を発見
IMG_6366.jpg
傘は円錐形~半球形~饅頭形~平らで、色は淡黄色から淡褐色  ※表面にトゲ状のささくれが多数付着
IMG_6364.jpg
ひだは黄白色からさび色、さび褐色で、柄に直生し、密
IMG_6368.jpg
その名前から杉林のキノコと誤解されやすいが、表面のささくれが杉の葉や樹皮に似ていることから名付けられた
IMG_6371.jpg
柄は傘とほぼ同色で、はっきりとしたツバを持つ  ※ツバ下は傘と同じささくれに覆われる
IMG_6375.jpg
ホコリタケ三兄弟
IMG_6380.jpg
我が家と同じ大家族
IMG_E6390.jpg
老菌

成熟した子実体に圧力を加えると、頂部の孔から勢いよく胞子の煙を噴出する
IMG_6385.jpg
アイカワタケ(間皮茸)  ※若いうちは食用になるが、生食は中毒
IMG_6387.jpg
広葉樹に発生するものを本種、針葉樹に発生するものをマスタケ(鱒茸)と区別する
IMG_6403.jpg
チチタケ
IMG_6405.jpg
ハンノキイグチ(榛木猪口)  ※可食
IMG_6406.jpg
管孔は黄色で柄に垂生、傷付くと青変する
IMG_6407.jpg
ワタカラカサタケ(綿唐傘茸)  ※食毒不明
IMG_6410.jpg
全体が綿毛状鱗片に覆われるのが特徴で、柄表面にこのような特徴を持つキノコは本種のみ
IMG_6412.jpg
今日はホコリタケが多い
IMG_6413.jpg
ドクツルタケ(毒鶴茸)  ※猛毒
IMG_6429.jpg
幼菌
IMG_6416.jpg
ベビハナイグチ(紅花猪口)  ※可食
IMG_6415.jpg
管孔は黄色で柄に垂生し、柄の色は傘と同色  ※幼菌時の管孔部は薄い乾いた綿くず状の皮膜で覆われる
IMG_6419.jpg
不明
IMG_6420.jpg
傘裏
IMG_6423.jpg
ムラサキアブラシメジモドキ(紫油占地擬)  ※可食
IMG_E6422.jpg
ひだは初め淡紫色で後に肉桂褐色  ※直生~上生、やや疎
IMG_6426.jpg
ヒメベニテングタケ(姫紅天狗茸)の幼菌  ※有毒
IMG_6427.jpg
ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)?  ※可食。和製ポルチ-ニ
IMG_6428.jpg
管孔は黄色からオリ-ブ色、離生
IMG_6430.jpg
不明
IMG_6431.jpg
傘裏
IMG_6433.jpg
アシグロタケ(脚黒茸)  ※食用不適
IMG_E6435.jpg
柔軟な革質で硬くて食べれないとされるが、良い出汁が取れる
IMG_E6437.jpg
管孔は白色で、 孔口は極めて微細  ※柄は黒く、これが名前の由来
IMG_6445.jpg
テングタケ(天狗茸)  ※有毒
IMG_6447.jpg
ひだは白色で離生し、やや密  ※ツバは顕著だが脱落しやすい
IMG_E6417.jpg
同上?
IMG_6448 (1)
ツバフウセンタケ(鍔風船茸)  ※可食
IMG_6449.jpg
不明
IMG_6450.jpg
傘裏
IMG_6453.jpg
一先ず終了
IMG_6454.jpg
ヤマイグチ(山猪口)  ※可食
IMG_6455.jpg
管孔は白色で、柄には濃色の鱗片が密に付く  ※根元近くの肉は青いこともある
IMG_6456.jpg
不明
IMG_6457.jpg
傘裏
IMG_6458.jpg
タマシロオニタケ(球白鬼茸)  ※猛毒
IMG_6464.jpg
カバイロツルタケ(樺色鶴茸)  ※可食
IMG_E6465.jpg
不明
IMG_E6466.jpg
傘裏
IMG_6468.jpg
スミゾメヤマイグチ(墨染山猪口)  ※可食
IMG_E6469.jpg
管孔と内部は傷付くと黒みを帯びる
IMG_E6470.jpg
クロチチタケ(黒乳茸)  ※食毒不明
IMG_E6471.jpg
ひだは白色で柄に垂生、やや疎。柄は傘と同色で基部が白い  ※乳液は初め白色で次第に紅変する
IMG_6473.jpg
ヤマイグチ系だが、不明
IMG_E6474.jpg
傘裏

≫ Read More

スポンサーサイト



| キノコ | 09:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

娘との大切な時間

ランニングがてら(娘は自転車)、第7子(五女)と近所の山にキノコ探しに出かけた。広場に自転車を停め、獣柵ゲ-トを抜けて山へと入る。谷筋の急な斜面を木をかき分けて登ったが、小1の娘は両手を上手に使い楽しそうに登っていた。狙っていたナラタケモドキは結局どこにもなかったが、コウモリタケに再びこの尾根で出会うことが出来た。娘が初めて見つけたキノコは、僕自身も初めて目にしたウラグロニガイグチ。食べれるらしいので試食を楽しみにしていたが、残念ながら中は虫に食われていた。
IMG_6168.jpg
尾根上の娘
IMG_6170.jpg
一昨年、年中で叔母さんになった
IMG_6173.jpg
コウモリタケ(蝙蝠茸)  ※食用不適
IMG_E6174.jpg
肉は白色で脆く、簡単に壊れる
IMG_E6179.jpg
前回は採らなかったが、今回は食してみる
IMG_6185.jpg
強い辛味があるとされ、食べた事例は見当たらない
IMG_6186.jpg
ウラグロニガイグチ(裏黒苦猪口)  ※可食(有毒)。娘初ゲットだが、中が虫に食われていた
IMG_6187.jpg
管孔は柄に離生し、紫褐色から黒褐色  ※柄は帯紫灰色で暗色、細鱗片を密布
IMG_6188.jpg
ニセアシベニイグチ(偽脚紅猪口)  ※有毒だが食してみる
IMG_6189.jpg
傷付くと青変する
IMG_6191.jpg
たまにはこんな長閑なキノコ狩りもいいもんだ
IMG_E6254.jpg

≫ Read More

| キノコ | 09:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

2週間ぶりに乗鞍へ

2週間ぶりの乗鞍山嶺は、先週の鬱憤を晴らすには充分であった。車での移動中、通りがかりの倒木地に立ち寄ってみる。倒木にはムササビタケが大量に群がり、ウスヒラタケ、ヒメチシオタケまで採れた。その後も車で標高を上げながら、良さ気な場所に車を停めては斜面を探索。初見のキノコも多く見かけ、まだ目的地には着いていないが既に満足感に包まれている。
IMG_5966.jpg
ヒメチシオタケ(姫血潮茸)  ※食用不適
IMG_5968.jpg
傷付くと血赤色の液体を出す  ※帰宅後は確認出来なかったが、写真で見ると確かにこの時は出ていた
IMG_5967.jpg
時に長い針のようなものが多数生えるが、これはタケハリカビという菌寄生菌
IMG_5969.jpg
一際オ-ラを放す中央の子実体
IMG_5972.jpg
倒木にキノコの大群生を発見!

ムササビタケ群生
IMG_5963.jpg
ムササビタケ(鼯鼠茸)  ※食用不適
IMG_5974.jpg
幼菌と老菌
IMG_5975.jpg
ひだは成熟すると暗褐色で、やや密
IMG_5976.jpg
どう見ても美味しそうだし、食べれそう
IMG_5979.jpg
この時点では同定しかねていたが
IMG_5980.jpg
一先ず全部採っておく
IMG_5982.jpg
切株からも発生
IMG_5983.jpg
ウスヒラタケ(薄平茸)  ※可食
IMG_5987.jpg
ひだは白色で密、長く垂生する
IMG_5994.jpg
イヌセンボンタケ(犬千本茸)  ※有用でないものを犬と表現する日本語の言い回し。食用不適
IMG_5998.jpg
ツチカブリ(土被)  ※有毒
IMG_E6022.jpg
傷付くと白色の乳液を分泌する  ※変色性はなく、味は極めて辛い
IMG_6004.jpg
ムラサキアブラシメジモドキ(擬紫油占地)  ※可食。 表面に著しいヌメリがあり、葛餅のよう
IMG_6015.jpg
幼菌
IMG_E6008.jpg
ホコリタケ(埃茸)幼菌  ※可食。刺激すると胞子の煙を噴き出す
IMG_E6011.jpg
内部は初め白色だが、胞子が成熟すると褐色~暗褐色
IMG_6016.jpg
ニセイロガワリ  ※可食。現地で同定したことを忘れ、調理前に処分してしまった
IMG_6017.jpg
傘裏
IMG_6020.jpg
同定しかねぬ
IMG_6021.jpg
傘裏

ようやく本来の目的地に到着し、前回と同じ場所をくまなく歩く。先ずは挨拶代わりに、カバイロツルタケとツルタケが現れ、その後は直ぐにハンノキイグチ、ハナイグチのヌメヌメ系が出始めた。場所を変えると、ツバフウセンタケ、ベニハナイグチが爆発気味に現れ、テンションは自ずとMAXに。今日を境に急に寒くなり、Tシャツ、短パン姿ではとても寒かった。時間が経つのが本当に早く、夕方になるまで夢中になって楽しんだ。キノコ狩りは最高に楽しいな。いかに探さずして採るか・・。キノコ狩りもやはり場所が全てだと痛感した。
IMG_6026.jpg
ハンノキイグチ(榛木猪口)  ※可食
IMG_6029.jpg
傘表面は褐色から黄褐色で湿時はヌメリがある  ※管孔は黄色で柄に垂生
IMG_6033.jpg
傷付くと青変する  ※垂生でないのが若干気になる
IMG_6036.jpg
ツバフウセンタケ(鍔風船茸)  ※可食
IMG_6037.jpg
カバイロツルタケ(樺色鶴茸)  ※有毒(可食)
IMG_6044.jpg
ツルタケ(鶴茸)  ※有毒(可食)
IMG_6038.jpg
ツルタケとカバイロツルタケ  ※幼菌もお揃い
IMG_6040.jpg
ハナイグチ(花猪口)  ※可食。傘は褐色で縁部は黄色、粘性あり
IMG_6042.jpg
傘裏  ※柄に特徴がある
IMG_6043.jpg
ホコリタケ成菌
IMG_6052.jpg
ベニハナイグチ(紅花猪口)  ※可食
IMG_E6064.jpg
群生の一部
IMG_6048.jpg
ベニハナイグチ、シロヤマイグチ(白山猪口)
IMG_6049.jpg
傘裏
IMG_6045.jpg
これもヌメリ系イグチだが、何が何だか分からなくなってきた
IMG_6058.jpg
ドクツルタケ(毒鶴茸)  ※最も注意すべき猛毒キノコだが、出会う頻度は一番多い
IMG_6059.jpg
この付近だけで5本散乱
IMG_6061.jpg
幼菌  ※食用キノコの隣で何食わぬ顔で居座っているのが恐ろしい
IMG_6065.jpg
同定しかねぬ
IMG_6066.jpg
傘裏
IMG_6067.jpg
結構な大きさで状態も良かったが、敢え無く処分
IMG_6073.jpg
ヤマイグチ(山猪口)  ※可食
IMG_6074.jpg
管孔は柄に上生し、孔口は白色から薄い褐色  ※柄は白色の地に褐色から黒色の細かい鱗片
IMG_6050.jpg
老菌
IMG_E6075.jpg
ツバフウセンタケ大爆発
IMG_6076.jpg
シロオニタケ(白鬼茸 )幼菌  ※有毒
IMG_6082.jpg
カンバタケ(樺茸)  ※食用不適
IMG_6079.jpg
パンやホットケ-キのようで美味しそう
IMG_6078.jpg
アルプスの氷河で発見された古代人の遺体(通称『アイスマン』)が携行していたのがこのキノコ
IMG_6085.jpg
手の平より大きい特大サイズ
IMG_E6086.jpg
一先ず終了  ※帰路がてら、再びキノコ探し
IMG_6088.jpg
ハンノキイグチ
IMG_6090.jpg
管孔は黄色で垂生  ※青変性あり
IMG_6091.jpg
キクバナイグチ(菊花猪口)  ※可食。傘表面は大輪の菊の花に見える
IMG_6092.jpg
傘の縁から膜状の鱗片が垂れ下がる  ※青変性ありだが、現地で確認し忘れた
IMG_6093.jpg
上部球体は風船のように柔らかい
IMG_6094.jpg
ホコリタケ老菌だろうか
IMG_6096.jpg
内部からして、これもホコリタケ老菌か
IMG_6097.jpg
同定しかねぬ
IMG_6099.jpg
傘裏
IMG_6100.jpg
ツルタケ幼菌
IMG_6102.jpg
猛毒系の幼菌だろうが、同定も面倒になってきた
IMG_E6104.jpg
カワリハツ(変初)  ※可食
IMG_6105.jpg
傘裏
IMG_6109.jpg
本日(2023.9.23)の収獲、その1  ※画像クリックで拡大
IMG_6112.jpg
ムササビタケ
IMG_6131.jpg
本日(2023.9.23)の収獲、その2  ※画像クリックで拡大
IMG_E6107.jpg
特大カンバタケは大志の顔と同じ大きさ
IMG_E6135.jpg
無毒だが硬くて食べれないというのが一般論  ※しかし実際軟らかいし、絶対に美味いはずだ
IMG_E6122.jpg
ツバフウセンタケは茹でると黒くなる
IMG_E6133.jpg
ホコリタケの幼菌と成菌  ※全く食はそそらないが、学習の為食べてみる

≫ Read More

| キノコ | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

狙い定めた山は大外れ

飛騨市某所。今日は絶対に沢山採れると半ば確信し、狙いを定めてこのフィ-ルドにやって来た。しかし全てにおいて今一で、行動開始の10時から、最初のキノコで出会うまでに要した時間は2時間!今時ヒッチハイクでもそんなにはかからない。藪、急傾斜、スマホ圏外など、キノコの楽園だと思い疑わなかったその場所は、それとは真逆のパッとしない広大な場所に過ぎなかった。ようやくキノコが少しずつ出始めたのに、終始電波は入らない。ポケット図鑑は2冊持ち歩いているが、やはりスマホが使えないと同定は難しい。そんな非情な空気に包まれる中、刺々しい黄色の鬼キノコの発見には鳥肌が立った。
IMG_5822.jpg
ツルタケ(鶴茸)  ※有毒
IMG_5821.jpg
カバイロツルタケ(樺色鶴茸)  ※有毒。図鑑によっては可食
IMG_5841.jpg
明瞭な傘の溝線
IMG_5845.jpg
可愛らしい幼菌
IMG_E5823.jpg
シロハツモドキ(疑白初)  ※有毒
IMG_5825.jpg
ツノシメジ(角占地)  ※食毒不明
IMG_5826.jpg
ひだは白色でやや密。つばの上部は白色、つばより下は傘同様の鱗片
IMG_5829.jpg

IMG_5835.jpg
柄は細いが、カバイロツルタケよりは余程しっかりしている
IMG_5837.jpg
しかし結局同定出来ず
IMG_5839.jpg
傘表面
IMG_5838.jpg
ひだは白色で疎
IMG_E5832.jpg

IMG_E5842.jpg
ヒメムラサキシメジ(姫紫占地)  ※食毒不明
IMG_5844.jpg
期待倒れのブナ林
IMG_5850.jpg
アイバシロハツ(藍襞白初)  ※可食
IMG_5851.jpg
大概が落ち葉や土を被っている
IMG_5854.jpg
カレバキツネタケ(枯葉狐茸)  ※食毒不明
IMG_E5855.jpg
傘は紫色で中央部がくぼむ。ひだは傘とほぼ同色で疎、柄も傘と同色

15時半には車に戻り、昨夜作ったキノコボックスに収穫したキノコを移す。僕の心を現した涙雨なのか、不運にも空から冷たいものがパラついてきた。それでも諦め切れない自分。その後は車で走りながら、飛び込めそうなポイントを見つけては、意を決してその都度ダイブ。尾根を登ったり、道沿いの斜面を下ったりしながら、少しだけ収獲を増した。トホホの一日となってしまい、来週以降の計画にも影響が出てきた。一体どこを探せばいいのだろうか・・。一体僕はどこへ向かうべきなのか・・。里山登山やランニングついでにポイントを見つけれれば都合は良いが、遥々車で向かってこの成果だと正直心が折れる。飛騨の里山、藪山は大概登ったが、登山がらみにした方が、採れなかった時の落ち込みは少なくて済みそうに思う。
IMG_5863.jpg

IMG_5865.jpg
チチタケ(乳茸)  ※可食
IMG_E5866.jpg
傷付くと白い乳液が出る
IMG_5867.jpg
ドクツルタケ(毒鶴茸)  ※最恐猛毒。どこへ行っても必ず見かける
IMG_5871.jpg
ツチカブリ(土被)  ※有毒
IMG_E5873.jpg
チチタケ属菌であり、白色の乳液を出す  ※強烈な辛味あり
IMG_5874.jpg
ギンリョウソウ(銀竜草)  ※別名ユウレイタケ。この後成長すると頭が垂れる
IMG_5875.jpg
ハナガサイグチ(花笠猪口)  ※食毒不明
IMG_5876.jpg
食べてみたかったが、今日の試食は毒系が多いので一先ず遠慮

IMG_5889.jpg
本日(2023.9.16)の収獲  ※画像クリックで拡大
IMG_E5881.jpg
柄の頂部に僅かな青緑色を感じたので、アイバシロハツ(可食)と判断
IMG_E5882.jpg
どう見ても柄頂部に色がないのでシロハツモドキ(有毒)と判断  ※シロハツ系は難しい 
IMG_5890.jpg
アイバシロハツ下処理  ※今日も鑑定に2時間かかった

≫ Read More

| キノコ | 15:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

仕事ついでにキノコ狩り

平湯での仕事帰り、折角なので少し寄り道をしてキノコを探した。全くひと気のない道路の駐車スペ-スに車を停め、歩けそうな斜面に目星を付け適当にダイブ。しかしキノコはない。簡単に見つかる訳ないかと車に戻り、ふと駐車地側の林に目を向けた。樹木はそれ程密でないし、比較的容易に歩けそうだ。どうせないだろう・・と軽い気持ちで、一段低い林に足を踏み入れる。すると、そこはヌメリ系の宝庫だった。同一環境で生育するシロヌメリイグチとハナイグチ。これらがこの一画だけに密集し、終いには”幻のキノコ”と呼ばれて人気の高いハナビラタケまで現れた。電波も入るし、ここは最高の場所だ。ポケット図鑑を持ってきてはいるが、まだキノコ2年目の初心者が故、中々それだけでは同定には至らない。
IMG_5744.jpg
ヌメリ系の宝庫
IMG_5731.jpg
シロヌメリイグチ(白滑猪口)  ※可食。傘に強い粘性
IMG_5732.jpg
傘裏の管孔は白色。柄はつばより上は網目、下は繊維
IMG_E5733.jpg
和名に『シロ』とあるが初めは褐色で、老成につれ色褪せて白色になる
IMG_E5734.jpg
従って、これは老菌
IMG_5736.jpg

IMG_5737.jpg
ハナイグチ(花猪口)  ※可食。傘は褐色で縁部は黄色、粘性あり。似た毒キノコもない
IMG_5749.jpg
鮮やかさが際立ち、直ぐ目に付く  ※スポットライト(陽射し)を一身に受け、凄まじいオ-ラを放っていた
IMG_5740.jpg
ツバフウセンタケ幼菌?
IMG_5742.jpg
シロヌメリイグチは汚れたような外見の為、同一環境のハナイグチほど人気がない
IMG_5748.jpg
しかし発生量がとにかく多い  ※ハナイグチと味は変わらず、地味だがかなり優秀な食菌
IMG_5741.jpg
現地では同定に至らず、多く残してきたことを今では後悔
IMG_5743.jpg
傘裏の管孔を見ればイグチ科だと分かる
IMG_5745.jpg
ハナビラタケ(花弁茸)  ※可食。”幻のキノコ”とも称される
IMG_5747.jpg


IMG_E5756.jpg
本日(2023.9.15)の収獲  ※画像クリックで拡大
IMG_5760.jpg
シロヌメリイグチは強い粘性でゴミを貼り付けている
IMG_E5758.jpg
シロヌメリイグチの孔口は大型
IMG_5765.jpg
シロヌメリイグチの管孔や柄の基部は、傷付くと青緑色に変色する
IMG_5770.jpg
ハナイグチ下処理  ※虫食いもなく、状態は良い
IMG_E5768.jpg
シロヌメリイグチ下処理  ※結構虫に食われている
IMG_E5772.jpg
ツバフウセンタケ?下処理  ※中は綺麗だが、まだ同定出来ていない
IMG_E5773.jpg
茹でて黒くならなかったので、ツバフウセンでないと判断し処分
IMG_5776.jpg
キノコボックス

≫ Read More

| キノコ | 20:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT