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常念岳(3)~お猿さんに迎えられ

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やったね、常念岳登頂だ!


・・前回の続き


ほぼ貸し切りの山頂に腰を下ろし、しばし休憩とする。昼食におにぎりを食べ、お菓子をつまむ。他に登頂者は入れ替わりに数人いる程度だった。アンテナを立て、FMラジオを流す。山の上で聴く音楽は贅沢な気分に浸れて好きだ(昔はよく山頂でハ-モニカを吹いていた)。先程まで残っていた槍穂高の眺望は、いつしか雲に隠れ既にない。今日は雨が降らないだけでも良しとしたいが、折角の常念でパノラマが望めないのは多少残念ではある。時間を管理する僕的には、山頂で1時間くらいゆっくり過ごしてもいいと思っていたが、大志の希望により、休憩も程々に早速下山へと向かった。
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山頂で昼食
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蝶ヶ岳方面  ※稜線で堰き止められる積雲

山頂直下の岩場は確かに急で、小さな子供には難しいようだった。大志は怖がり、直ぐに泣き出した。幸い泣きは直ぐに治まったが、尻を付け両手を駆使しないと安全には下りれなかった。その後は僕が先行することなく、大志の直ぐ後ろに付け、アドバイスを送りながらゆっくりと下らせた。結局山頂での早発ちも、大志が自ら便通を感じたからだったようだ。さすがにこんな植物の無い場所でキジ撃ちする訳にもいかず、漏れそうだとキバリながらも何とか堪え、無事テント場のトイレにて大志用を足す。相変らず誰一人いない寂しい乗越に別れを告げ、稜線を後に。
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下山開始
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常念山頂への稜線も境雲   ※山でよく見かける現象だが正式名は不明
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乗越を後に

もう登らなくてもいいんだ・・という安堵感からか、大志の足取りは実に軽かった。急な階段や岩場は子供の短い脚では、かなりの危険がつきまとう。転倒してハシゴの鉄柱や針金にぶつかったものなら、出血を伴う大怪我は免れない。ただ実際はそういう箇所では余程注意しているので意外と事故は起こらない。逆に一見何のことはないただの下りで転倒し、どこか痛めることが多いように思う。実際大志はこの山行中、幾度となく転び、全身痣だらけになっていた。
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ベンチでお菓子
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原生林
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イワカガミ

最終水場の先、先ず一つ目の雪渓下りが始まった。この雪渓二つが帰路の要所と身構えていたが、思った程危うくなく、大志一人でも問題なく下ることが出来た。胸突八丁を終え、再び雪渓に出る。こちらの方が急勾配な為、ここは大志の手を握り、隣で何度も転びかける大志の支えとなった。後にソリを持った下山者と擦れ違ったが、仮にソリで勢いよく滑れたとして、止まりたい場所で制止は効くのかなと疑問に思った。
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最終水場から雪渓を下る

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滑落注意の危険箇所  ※もちろん手を繋いで歩く
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胸突八丁を終え、再び雪渓

さすがは子供。登りは弱いが、下りは強い。この法則に大志もピタリ当てはまった。意外と弱音は吐かず、休憩もほとんど取らないまま、ひたすら下り続けた。その為僕のザックのお菓子はほとんど減っておらず、折角なので沢辺に荷物を下ろし、しばしお菓子タイム。こういう何気ない休憩の一コマも、後に大切なシ-ンとなって心に刻まれていくのだろう。ゴ-ルも差し迫った頃、大志が野生の猿を見つけた。猿は目がいいようで、僕がカメラを向けた瞬間、どこかへ飛び去ってしまった。プロトレックが示す標高のアップダウンは+100mを切り、ゴ-ルも間もなくと思われた。しかしここからが意外と遠く感じ、+-0に戻っても山行は尚も続いていた。DSC00873_convert_20190625170436.jpg
笠原沢
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猿の群れが現れた
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山の神様、今日一日有難うございました

後何分だ!と大志を励まし続け、終にヒエ平に到着。予想通り15時半には山行を終えることが出来た。よく頑張ったな大志、これはとても凄いことだぞ!姉のナナ(年長児)の時と比べ、1年大きいこともあり、時間にして3時間は早かった。車中泊宴会、山行、移動・・。その全てが大志にとってはとても新鮮で、終わってみれば全てが楽しかったようだ。次回はおそらく八ヶ岳にしようと思う。その際には是非、僕お勧めのシャトレ-ゼにも寄るつもりだ。
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日帰り完結

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常念岳(2)~遠かった山頂


・・前回の続き


ようやく登り上げた常念乗越の稜線だったが、写真を数枚撮っただけで、休むことなくそのまま山頂へと向かう。目の前に大きく立ちはだかる常念の山容に大志の闘志は失せかけているが、必死に最後の力を振り絞る。僕らの前後に登山者の姿はなく、朝からほぼ貸し切りの状態が続いている。右手に従えた槍穂高の稜線に励まされながら、しばらく頑張って登る。小屋から山頂までの標準コ-スタイムは1時間だが、実際そこまではかからないだろう。振り返ると小屋はもうあんなにも小さく見えている。途中、山頂からの下山者が点々と数人下りてきた。
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いざ山頂へ
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右手に槍穂高を従え
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振り返れば、常念小屋と横通岳
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尚も奮闘は続く
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大喰岳(左)、槍ヶ岳(右)
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鷲羽岳(左)、水晶岳(右)

先程まで調子よく登っていた大志だったが、僕が先行するといつしか後ろですすり泣いていた。後何mだ!と励ますが、一向に辿り着かない山頂に嫌気が差しているようだ。そして、終に山頂らしきシルエットを確認。人が立っているようにも見えるから、おそらく山頂で間違いないだろう。さぁラストだ!と最後の頑張りを促すが、子供の目にはこの距離さえも遠く感じていたようだ。後何分で山頂だ!と言葉を送り続け、ようやく最後の岩場へと張り付く。小さな両手を駆使しその岩場をよじ登り、その先で終に山頂を捉えた。大志、よく頑張ったな!ここが常念岳の山頂だ。もう登らなくていいんだ・・。大志にとっての登頂の感想はきっとそんなとこだろう。
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頑張れ、大志!
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頂上が見えたぞ
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岩場の先が
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常念岳(標高2857m)


つづく・・


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第8回飛騨高山ウルトラマラソン(3)~奇跡の完走


・・前回の続き


国府のBG関門さえクリアしてしまえば、完走は現実味を帯びてくる。ここからしばらくは家族にも会えるので、その点精神的に助かっている。上広瀬の裏街道を、西田さんに時折町の解説を入れながら走る。先週の南砺では帽子の中に氷を沢山入れて走っていたので凄く気持ち良かったが、この大会の公式エイドではその期待は持てない。そう言った意味でも、繋ぎとなる私設の被り水は本当に有り難かった。踏切を渡り、国道41号線を横切る。信号待ちでようやく休めると期待していたが、運悪くこういう時に限って信号は青になる。宮川に架かる橋を渡ると、ふとそこに見たことのある顔が。アレ、何してんの?走っているはずの仲間が、何故か応援に回っているではないか。訊けば風邪を引いて棄権したのだと言う。そら駄目だわ、出なきゃ・・と内心思いながら、差し入れにゼリ-飲料を頂く。村山公民館エイドを越え、その先の待避所で子供らと再会。だぶだぶの高山Tシャツを着た大志の姿は、毎度実に絵になっている。
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被り水が最高に気持ちいい
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大志が駆け寄ってきて
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子供らと合流

80㌔通過。次に目指すはグリ-ン薬局前(82.8㌔)エイド、そこに家族が待機しているはずだ。僕は走っている最中に後ろを振り返ることはないが、エイドや信号に着く度に直ぐ西田さんの姿を確認出来た。どのくらい僕の後ろに付けていたのかは分からないが、付かず離れずの位置で僕の様子をずっと伺ってくれていたのだと思う。家族らにはニアミスで会い、これが最後の応援となる。以前清見の最終関門にも応援に来てもらっていたが、その後駐車場やらシャトルバスやらの関係で、結局僕の方が早く会場に着いてしまった。その反省から早めに応援は切り上げてもらっているが、やはり八日町やラスボス辺りにも居てくれると嬉しいので、来年からはそうお願いしようと思う。
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80㌔通過
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信号待ち
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西田さんとはこの位置関係が多かった  ※完全に僕のサポ-ト役に回ってくれている

八日町新鮮野菜販売所(87.4㌔)エイドでは、仲間の波ちゃんに会った(昨年はここで瀧さんに会った)。スタ-ト前会場で会った時は普通だったのに、いつの間にか猿の姿になっていてかなり衝撃を受けた。ラスボス峠はほぼ歩いて上り切り、その後国道に向けて一気に降下。先程八日町エイドで休まず先に発った波ちゃんだったが、国道に出る直前で追いついた。最終関門の公文書館も無事クリアし、特産食を色々と頂く。この辺りから何度か波ちゃんと前後したが、僕がエイドでグルメを堪能している間に先に発たれ、後で追い抜くというパタ-ン。さすがは彼女のテリトリ-だけはあり、お猿に対する大声援を幾つも受け、波ちゃんは嬉しそうに頑張っていた。
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90㌔通過  ※僕の映っている写真は、ほぼ西田さん撮影
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第5関門 公文書館(93.3㌔)  ※関門閉鎖まで残り53分だったが、この後ペ-スを上げた
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清見サイダ-
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猪汁

そしてついに残り5㌔を切った。先週に続き12時間台は微妙なライン。先週の南砺の時は残り5㌔の時点で45分余っていたが、今回は残り39分しかない。厳しいような気もするが、頑張れば何とか滑りこめるかもしれない。いつしかペ-スも上がり、後に西田さんにもそう言われた。左手の農道には未だゴ-ルに背を向け走っているランナ-が多くいる。誰しも迫り来る時間に追われ、最終関門やゴ-ル制限と必死に闘っているのだろう。そんな経験は久しくしていないが、出来れば二度としたくない。残り2㌔を切り、ついに旅も終焉へと向う。そして残り1㌔。最後の信号待ちを経て、ビックアリ-ナへと続く最後の直線に入る。時間は気にしていないが、走り続けているのでおそらく12時間台は達成出来るだろう。会場入口で娘の声に気付き、先回りしておくよう指示。そしてゴ-ル手前でチビ2人を拾い、西田さんを交え4人でゴ-ルを切った。結果は何とか12時間台をキ-プ。この価値ある完走で、辛うじて連続完走だけは維持出来た。
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残り5㌔
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西田さん、今日は沢山いい写真を撮ってくれて有難う!  ※これだけ自分が映った記事は初めてです
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ラストの直線  ※陽子さんもナイスアングル
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奇跡のゴ~ル!  ※これまで走った19本の中でベストのシ-ンかな

走り始めて5年目でここまで19本(今年は後2本出場予定)の100㌔超を走ってきた。野辺山から始まる3連戦を前にして、その1週間前に肉離れを発症。野辺山の欠場も直前まで悩んだが、思いきって強行出場を選択。肉離れは9㌔地点で再発したが、残り91㌔を肉離れした状態で何とか走り切った。2戦目はその2週間後の南砺。ここで2週間空いていたことが、結果としてタ-ニングポイントとなった。エイドのご馳走に終始満足しつつも、又も肉離れした脚をひきずってのゴ-ル。そしてその1週間後の飛騨高山。1週間では全く完治はせず、覚悟はしていたが野辺山以上に壮絶な闘いとなった。開始3㌔で右ふくらはぎの肉離れ、その上左膝まで痛み出し、さすがに今回は無理だろうと走りながら思っていた。しかしそこに救世主(トイレの神様)が現れ、その後思いもよらないエンディングへと結びついていく。
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完走証を受け取って  ※ゴメン西田さん、ネットタイムの関係で僕の方が順位が上になってしまった
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ありがとう西田さん!  ※80㌔本当にお世話になりました

3連戦直前に受けた故障はとてつもなく大きな壁となり、突如僕の前に立ちはだかってきた。しかし越えられない壁は与えられないだろうし、今思えば中々いい壁だった。この3連戦を通し僕は一切諦めることはなかった。全ての大会を人生最後の大会のつもりで挑み、もう走れなくなっても構わないという覚悟だけは終始貫けた。ただ今回だけは自分の力だけではどうにもならなかった。西田さんがあの時間に外のトイレに並んでいなかったら、僕が一つ前のエイドでトイレを済ませていたら、運命の再会は出来ず、完走も危うかったかもしれない。西田さん、本当に有難うございました!これで僕の中にあったあの情けない表現は完全に消えた。中何週間・・。そう考えている時点で次のステップは遥か彼方。僕の目指す”さくら道”は、まだまだこんなもんじゃない。今の僕の心境が”ランナ-ズハイ”なのだろうか。故障さえなければ来週もその翌週も、その翌週だって100㌔くらいなら充分走れそうな気がする
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ラウンジのホットドリンク
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無料の鍼治療  ※待ち時間なしでやってもらえた
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痛くてこれ以上右脚が伸ばせない
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全然良くなってないような  ※ただ実際触られている分、整形外科よりは余程いい

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第8回飛騨高山ウルトラマラソン(2)~瀕死の状態で家族の元へ


・・前回の続き


高山スキ-場から続いた問題のダウンヒルは根性で一気に下り切ったものの、その後のダラダラとした平坦で何度も心がやられ、精神的にかなり苦しめられた。もし僕一人だったら、長い下り坂もこの平坦も絶対に数知れず歩いていたに違いない。西田さんが後ろにいると思うと、迷惑をかけてられないと、僕も必死に脚を動かすしかなかった。西田さんはそんな僕に気を利かしてか、僕が辛くなりかけて以降、横には並ばず、間隔を開け見守るようにそっと後ろを付いてきてくれた。そして何とか、岩滝公民館エイドに到着。楽しみにしていたPinoを8個食べ、精神的にも多少は楽になってきた。ここで西田さんのスマホに大問題が起きたが、あえて内容は省略
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岩滝公民館(49.5㌔)エイド  ※『水は後で浴びますわ!』と指さし言っている僕
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待望の森永pino  ※優しいお姉さんが袋から出して渡してくれる

試走のイメ-ジも新しい丹生川トンネルを抜けたら、そこが国道158号線。先ずは無難に、第3関門の丹生川支所(57.2㌔)に到着。ここは唯一荷物を預けれるエイドだが、こんなこともあろうかと膝のサポ-タ-を左右分入れていた。膝が痛くでずっと我慢していたので、ここに来てようやく左膝にサポ-タ-を装着。しかし久々の使用ということもあり、どちらが上なのか下なのかを含め、正しい装着方法を完全に忘れてしまっていた。仕方なく上下分からないまま、適当に装着。この関門エイドの目玉は何と言っても飛騨牛だが、今年から食べ放題でなくなっており、かなり残念だった。これまで飛騨高山以上豪華なエイドはないと宣伝していたが、飲み物、食べ物全てにおいて南砺には到底敵わなかった(頑張れ飛騨高山!市民より)。
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坂道の途中の私設エイド  ※毎年本当に有り難い
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毎年違うコスチュ-ムで迎えてくれる
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第3関門 丹生川支所(57.2㌔)  ※関門閉鎖まで残り1時間14分
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飛騨牛は食べ放題でなくなっていた  ※どうしたJA!

運命の分かれ道で100㌔の部はこのまま千光寺への上りに差し掛かる。しかし別段落胆的な感情はなく、堂々と歩きに切り替えれるので、上り坂は今では大歓迎である。千光寺まで上り詰めても更に上りは続き、その後は一気に麓まで下る。いよいよ僕のテリトリ-の国府町に入ってきた。この辺り普段から走っているコ-スなだけに距離感はあるのだが、そうであるが故、やけに長く感じる辛さもある。宮地公民館エイドを過ぎたら、その先の待避所で例年のように家族が待っているはずだった。しかし生憎姿はなく、どうやらあまりにも遅いので、B&Gへと先回りしたとのことだった。
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いつでも明るい西田さん(右)と
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運命の分かれ道  ※今年だけでも左折したかった
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やっと歩ける
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下柏林道終点(65.8㌔)  ※この先僕のテリトリ-
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春先は山菜を探しながら走っている
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子供の声援は力になる  ※宮地のチビッ子、ありがとう!

この先の区間が今回の大会で一番きつかった。あまりにもの辛さに何度か西田さんに別れを告げるが、僕の家族に会うまではと、B&Gまでは一緒に行くと言ってくれた。僕に走る気力はほとんど残っておらず、ただただ歩きたい一心だった。左隣にいる西田さんの存在がいい意味で僕にプレッシャ-を与えてくれ、僕を容易に歩かさせてはくれなかった。今年はこのランナ-泣かせの区間に私設エイドが多く、補給出来ることも当然有り難いが、それ以上にようやくこれで立ち止まれるという感情の方が遥かに上回っていた。
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B&Gは直ぐそこなのに、異様に遠く感じた  ※この頃、死にそうな顔で走っていた
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友人宅   ※友人は当然先に通過したらしい

その後も自分との闘いは続き、何とかB&G関門(74.1㌔)まで辿り着く。正直今日は、ここまで来れるかどうかが最大のヤマ場だと思っていた。すかさず我が家の子供達が寄ってきた。国府中学校の校長も嬉しそうに近付いてきて、いつものように写真を何枚も撮られた。このエイドには穂乃花の高校の先生も居て、力強い声援を受けた。今年は忘れずとらふぐの唐揚げをしっかり頂き、その他の地元名物も一通り食す。先程まではここで西田さんと別れるつもりだったが、僕らはさぞ当たり前のように二人で仲良くエイドを発った。迷惑を掛けっぱなしなのは分かっているが、ようやく僕もふん切れた。この先も迷惑をかけ続けようと、西田さんと一緒にゴ-ルしたい!そんな感情が、次第に僕の中で芽生え始めていた。
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第4関門 国府B&G海洋センタ-(74.1㌔)  ※関門閉鎖まで1時間7分と昨年、一昨年より1時間遅い
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小1・大志(第6子)
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高3・穂乃花(第3子)と一花(第7子)
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猪炊き込みご飯  ※お茶漬けで
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飛騨とらふぐ唐揚げ(八光苑)  ※飛騨の新名物
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姫竹(笹の子)他  ※その気になればどれだけでも山で採って来れる


つづく・・


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第8回飛騨高山ウルトラマラソン(1)~救世主との再会

令和元年6月9日(日)、第8回飛騨高山ウルトラマラソンが開催された。先週の南砺100㌔で悪化させてしまった脚の故障(肉離れ)は全く完治しておらず、未だ右ふくらはぎには強い張りがあり、違和感しかない。脚の状態は3週間前の野辺山100㌔の時より圧倒的に悪く、野辺山の死闘以上の試練が待っていることは、走ると決めた時点で既に覚悟している。前日受付では国府ウルトラの仲間に多数会い、自ずと気分も高まってきた。

そして当日朝、スタ-ト3時間前の1時45分に起床。3時10分に家を出て、会場駐車場(旧農林高校)へと向かう。会場に着くなり、『預け荷物は体育館に荷物を置いてからここにお出し下さい!』としきりにマイクで叫んでいた。しかしひねくれた僕は、納得のいかないことには絶対に従わない。後で出すことに何の意味があるんだ・・と係員の抑制を無視し、直ぐにカゴに預け荷物を入れた。出走前の流れから言って、あの意味不明な手順は完全にランナ-の行動にマイナスになっている。2階に上りラウンジのトイレに並ぶが、4月の富士五湖でもそうだったが、ラウンジ専用のトイレも結局は混んでいる。
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スタ-ト会場での給食

白ゼッケンの第1組は4時45分のスタ-ト。その中程に並び号砲を迎え、いざ長い旅が始まった。飛騨高山に至っても今年から公式タイムはネットタイム(スタ-トマットを踏んでから計測)になった為、慌てて前に並ぶ必要もない。南砺以来丸1週間走っておらず、今回もぶっつけ本番で大会に挑む。上三之町の古い町並みは”飛騨の小京都”として江戸時代に栄えた城下町高山を象徴する場所だ。古い町並みを抜け、地元民の声援を受けながら細い坂道を上る。しかし異変は再々度、容赦なく僕の右脚に襲いかかった。野辺山の時は9㌔地点で激痛を浴びたが、今回はまだ開始3㌔である。ただこれは充分覚悟していたこと。一先ず10㌔を目指し、そこからは野辺山の時と同じ発想で、僕一人だけ別異の大会にエントリ-したものと気持ちを切り替えた。
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4時45分スタ-トの第1組

今年は台風の影響で美女峠を通るコ-スが変更となっている。富士五湖の1週間後に仲間らと53㌔の試走をしているので、その記憶はしっかりと残っていた。通常コ-スから逸れ、上り坂に入った頃だったろうか、左膝に突如激痛が走った。確かに先週の南砺でも終盤に少しだけ違和感を感じていたが、その後特に痛みもなく、全くのノ-マ-クだった。肉離れには慣れてきたが、膝痛は昨年の佐渡一周以来発症しておらず(その時は右膝)、時折訪れる激痛は何ものにも代えがたかった。既に完走する自信はなくなり、とうとう僕の走歴にも土が付くのかと悲観しつつも、何とか第1関門の道の駅ひだ朝日村(21.8㌔)に到着。
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ももゼリ-  ※りんりんファ-ム&カフェ前(15.9㌔)エイド
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トマトジュ-ス

ペ-スが遅いのでトイレロスだけは避けようと、ここまでずっと我慢してきた。トイレにはどのエイドも長い列が出来、並べば確実に5分以上のロスは免れない。しかしこの関門のトイレは数が多そうだったので、思い切って仮設トイレの列に並んでみる。その時ふと、僕の3人前に見たことのある顔があった。もしやと思い、後ろからゼッケンを覘き込み名前を確認。すると驚くことに、昨年能登で15㌔程一緒に走った西田さんだった。西田さんとはその後僕のブログを通じて交流は続いていたので、今回高山に参加することは知っていた。しかし3500人参加者がいる中でこうして偶然再会出来たのは、正に運命としか思えなかった。この先続く一辺倒の上りに落胆していたが、またも西田さんに助けられる格好となった。互いに積もる話をしながら、難なくカクレハ高原へ到着。
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第1関門 道の駅ひだ朝日村(21.8㌔)  ※関門閉鎖まで残り56分
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よもぎうどん
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運命のトイレ待ち  ※この撮影時、3人前に並ぶ西田さんの存在に僕はまだ気付いていない
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火畑そば  ※カクレハキャンプ場(29.5㌔)エイド
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高根こん太君を入れて西田さんと

いよいよここから高山スキ-場へと続く長い急登が始まる。疲れさえなければ全て走り切れるが、ここまでの距離、今の脚の状態を考えると無理は出来ない。体力を温存すべく時折走りを交えながらも、歩き主体で山頂へと向かう。いつしか小雨が舞い出しているが、霧雨程度で逆に気持ち良い。そして遅いながらも何とか第2関門もクリア。西田さんと一緒に居たことで、第1関門(道の駅ひだ朝日村)以降、不思議と辛さは感じなかった。高山スキ-場でさっと補給を済ませ、いよいよ長いダウンヒルに向う。通常であればスピ-ドを殺すことなく一気に加速して下り切るところだが、今の右脚には急な勾配がかなりこたえ、スピ-ドには耐えられなかった。肉離れした肉が脚の中で宙に舞い、右に左に揺れているのが感覚的に分かる。果たして僕の右脚は無事に下り切れるのだろうか。こんなことをしてて僕の右脚は再起不能にならないのだろうか。不安を幾つも抱えながら、必死の思いで脚を突き動かしていた。
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高山スキ-場へのきつい上り  ※以下、西田さんが知らない間に沢山写真を撮ってくれていた
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駄吉林道峠(33.0㌔)エイド
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上り切ったところで一旦下る
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興味津々だったので、ビ-サンランナ-(僕の右)に話しかけている
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第2関門 飛騨高山スキ-場(39.2㌔)  ※関門閉鎖まで残り1時間17分
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フル通過は4時間58分


つづく・・


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