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清見小鳥峠周回

1ヶ月後に迫った、第27回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン。その大会前の走り込みの仕上げとして、50㌔走(実際は47.3㌔)に出かけた。昨年は同時期に飛騨市旧4町村の峠越えを行ったが、今年は雪が多く袖峠が簡単に越えられそうにないので断念。他にいいコ-スはないかと地図(ル-トラボ)を模索していて、距離的にも丁度いい周回コ-スが見つかった。随所に休憩ポイントがあり、トイレや飲み水の心配もない(トイレの手洗い水だが)。小鳥峠は別段気にかけていないが、県道として日本一の長さを誇る猪臥山トンネルの通過に多少ビビッていた。そしてコ-ス終盤、坂を下り切った先にドラッグストアがあるのも都合いい。そこで自分へのご褒美にアイスを食べる事だけが唯一の楽しみだ。

アピタを出発し、まずは『JR上枝駅』へ。走り始めてまだ間もないが、無人駅でさっとトイレを済ませ、バナナを食べた。トイレの手洗い場で空の500mlペットボトルに水を入れ、ラン再開。赤保木地区を通り、川上川に架かる橋を渡る。ここから見上げる北アルプスは綺麗だった。この辺りは飛騨高山ウルトラマラソンのコ-スにもなっていて、レ-ス終盤に走ることになる。高山西高校前を通り、新宮町にて国道158号に合流。川上川沿いにしばらく走り、やがて清見支所。ここにもトイレがあり使用出来る。その直ぐ先で、せせらぎ街道との分岐。しかしここはそのまま白川郷方面へと向かう。やがて高速道路が見えてきた頃、『道の駅ななもり清見』へと到着。ここが、先ず最初に目指していた休憩ポイント。ランバックを下ろし、ベンチでしばし休憩。飛騨牛の串焼きやソフトクリ-ムなど誘惑も多いがここはじっと我慢し、持参したおにぎりや魚肉ソ-セ-ジで糖分を蓄える。
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JR上枝駅(無人)
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笠ヶ岳(左)と穂高連峰(右)
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清見支所
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道の駅 ななもり清見
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飛騨高山100kmは今年3本目として参加予定

休憩を終え、トイレの手洗い水でペットボトルを満タンにする。これから迎える2つの難関が、この周回コ-スの正念場。道の駅を過ぎると次第に民家は途切れ、やがて登坂車線が現れた。登坂車線の終わりが峠だろうなと、大概の想像はつく。長い坂道を必死に走る。車の往来はほとんどない。峠の標高は事前に把握していたので、腕時計の示す標高を見ながら、進み具合を確認する。やがて峠の標高1000mに達したが、目の前の坂はまだ先へと続いていた。そして腕時計が標高1055mを示した時、『小鳥峠』に到着。道の駅からの標高差は、実測で375m。先程登坂車線の入口付近で気温3℃(路温-1℃)だったから、峠に来て気温は若干上がっている。予想外に長く感じた峠を無事走り終えたことで内心休みたいところだが、予定通り一気に次の休憩ポイントまで下るとする。路肩の雪は増え、白線の内側を走る場面も増えてきた。車はほとんど通らず、かなり辺鄙な所だなと心配になってきた。ウォ-クマンでお気に入りの歌を聴きながら、気を紛らわす。ここ数年、ウォ-クマンでは渡辺美里ばかり聴いている。それも20年以上も前の古い歌ばかり。もちろん今時のシンガ-も好きだが、彼女の詩には闘志が湧き、メロディ-からもテンションが上がってくる。何十年経っても一切古さを感じさせない彼女の歌は本当に素晴らしい。
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小鳥峠(標高1000m)  ※道の駅ななもり清見からの標高差375m
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夏場は水が得られそう

そして、ようやく『彦谷口』。バス停の東屋でしばし休憩とする。妻に電話をかけ一応現状を報告。最近ドコモに戻したので、電波の調子はさすがに抜群だった。つい先日までソフトバンクを使っていたが、山ではほぼ繋がらないし全く使えなかった。今日担いでいる補給食は、おにぎり4個にバナナ5本、それに魚肉ソ-セ-ジ4本に柿ピ-1袋。ここでも充分に補給し、いよいよ最難関の区間へと向かう。国道158号と別れ飛騨卯の花街道に入ると、4㌔の長い上りと5㌔の長いトンネルが待っている。何の変哲もない雪の景色ばかりでは直ぐに飽きてくるが、寂れた別荘群が少なからず気を紛らわしてくれた。取りあえず30分走ればどうにかなるだろうと、黙々と時間を稼ぐ。一度橋の上で立ち止まってしまったが、トンネル入口はその直ぐ先だった。トンネル内で力尽きないようにトンネル手前でも念の為補給し、ついでに小も済ませておく。
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彦谷口
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飛騨卯の花街道

そして今回のコ-スの主役、『猪臥山トンネル』の登場だ。県道としては日本最長らしく、総延長は4475m。トンネル入口(清見側)が峠のようで、古川方面に向けては下り勾配となる。その点は好都合だが、何せその長さ故にトイレの心配が大きかった。トンネル内は予想に反し、明るかった。手に持ったペンライトで自分の足元を照らす必要はなく、代わりに後ろに向けて自分の存在を知らせるのに用いた。普段見られない緊急用の電話BOXにも興味津々だ。頻繁に現れる距離表示の存在は大変有り難い。車の往来は少なく、たまに車がトンネルに入ってくると爆音が響きよく分かる。大概は車道を走り、車が来た時だけ一段高い歩道を走った。中間付近を過ぎ少し追い込み気味に走っていると、やがて出口の明かりが見えてきた。意を決して突入した猪臥山トンネルだったが、実際走ってみて意外と楽しかった。トンネルを終え、そこから3㌔の下りで、次の休憩ポイントである『道の駅飛騨古川いぶし』に到着。この辺り古川屈指の豪雪地帯であり、『いぶし銀命水』は雪で閉鎖されていた。    
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猪臥山トンネル  ※総延長4475m、県道として日本一長い
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距離表示が不安を払拭  ※交通量は少なく、ライト無しでもランは可能
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ようやく出口だ
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道の駅 飛騨古川いぶし  ※いぶし銀命水は雪で閉鎖中

道の駅で補給をし、トイレで水の補充も済ませる。この先一度下り、その後少し上り返す。この峠はたいしたことがなく、ここから5㌔以上古川市街まで下りが続く。車の往来はごく稀で、時折望める北アルプスの白い頂が目を楽しませてくれた。そして終に国道41号に出る。ここで楽しみにしていた、アイスブレイク。普段ランニングの時、僕は滅多にお金は使わない。50㌔走でも水や食べ物は全て担いでいるのが大概だ。しかしここは佐渡に向け、是非ともお金を使うというスタイルを体験してみたかった。国道41号とは直ぐに別れ、ここからは宮川沿いの裏道に入る。『砂場の清水』で喉を潤し、ゴ-ルへと戻ってきた。今回時間がかかり過ぎてしまったが、最後まで一応脚は動いてくれた。しかしこれをもう一周して来い!と言われても、それは到底無理な話だ。だけど本番では不思議と100㌔くらい楽に走れてしまうのだから、周りの環境というものは凄いものだ。しかし今年目指すは、佐渡一周208㌔。申し込んだはいいが、自信なんてあるはずがない。先ずは来月の富士五湖100㌔、ここを何とか11時間半くらいで軽く走っておきたい。
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チビ峠
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乗鞍岳と古川の町並み  ※映画『君の名は。』のモデルになった
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国道41号稲葉交差点
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Vdrugでアイス休憩
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名水 砂場の清水


2017年3月25日 晴れ

アピタ飛騨高山店 8:51
JR上枝駅(5.3km) 9:28
道の駅ななもり清見(15.8km) 10:50、11:22
小鳥峠(22.3km) 12:17
彦谷口(25.2km) 12:36、12:55
猪臥山トンネル入口(28.8km) 13:25、13:34
猪臥山トンネル出口(33.3km) 14:05
道の駅飛騨古川いぶし(36.1km) 14:21、14:41
国道41号稲葉(41.7km) 15:19、15:36
砂場の清水(45.0km) 16:00
アピタ飛騨高山店(47.3km) 16:14



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雨の天生峠を越え白川郷へ

2週間後に迫った、第4回白山白川郷ウルトラマラソン。制限時間が15時間(通常の大会は14時間)ということからも、最難関のコ-ス設定であることが伺える。昨年初マラソン(=初ウルトラ)としてここの50kmを走ってみたが、確かにキツかった。これを往復するだなんて到底無理な話だ。その時は心底そう思っていた。あれから1年が経ち、僕も一応100kmを走れるまでにはなった(遅いけど)。富士五湖を走り通せたことで、エイドさえ上手く切り上げれば、11時間半くらいまでならタイムを縮めれそうだとも分かった(平坦なら)。しかし飛騨高山のように歩きを交えてしまえば、タイムはいとも簡単に落ちてしまう。そこで迎えるのが白山白川郷。果たして僕の脚は、この鬼の上り返しに耐えられるのだろうか・・。予行練習も兼ね、僕は天生峠へと向かった。

国道360号の河合側ゲ-ト手前、そのカ-ブの奥に適当な空地を見つけ、ここに駐車。既に尾張小牧ナンバ-が1台停まっていたが、釣り人だろうか。今日の天気予報は曇りだが、ここに来る途中、雨が降り出してきた。しかし運よく走り始める頃には雨も上がってくれ、涼しげな中、ゆっくりと走り始めた。この峠は昨年一度走ったことがある。その時は籾糠山往復が目的で、峠に辿り着く前に歩きが入ってしまった。そんな苦い経験が脳裏に蘇り、今回こそは何としても峠まで走り切ろうと心に誓う。上りの標高差は事前に把握していたので、腕時計の標高を頻繁に確認し、現在地を把握。目の前の舗装路と腕時計を交互に見やり、只々黙々と走り続けた。
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国道360号 河合側ゲ-ト
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延々と続く辛い上り

時折立ち止まっては気休めに写真を撮り、着実に高度を上げていく。そうして幾つもの急なカ-ブを乗り越え、標高も充分な程になってきた。周りの景色からしても峠っぽいし、平坦になりかけた勾配からも、いよいよ峠かと期待した。しかしいずれも期待外れで、何度か騙され続けた。それでも根負けしないよう奮闘を続け、ついに天生峠に到着。ペ-スは遅いながらも、何とか最後まで走り切った。しかし今日はまだ、序章に過ぎない。トイレ前のベンチに座り、栄養補給。今日はおにぎり(通常サイズ)2つにバナナ4本、それにコロッケパンと大福1袋、チョコレ-ト等をランバックに忍ばせている。大学生らしき自転車乗りと言葉を少し交わし、白川郷に向け長い下りへと入った。
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天生峠  ※この赤い三角屋根の建物がトイレ棟
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いざ白川郷へ

峠以降、小雨が降り出している。しかし今日の雨は想定の範囲内。本番では雨が降ろうと100km走らなければならないし、雨は中止の理由にはならない。それにこの暑い時期、雨降りの方が涼しくて快適だ。幻想的な森の中を息を切らせ、黙々と走る。雨は冷たさを帯び、夏だというのに寒さを伴ってきた。ウィンドジャケットを出そうか迷ったが、雨の中濡れながら走ることを選択。展望所の看板が出てきた。しかし残念ながら、今日の眺望はない。この下り区間、想定はしていたが相当長かった。ということは、帰りがかなり心配だ。こんな長い坂を果たして上り切れるのだろうか・・。いや、まず無理だな。1時間以上走って下り続け、白川側の林道ゲ-トが見えてきた。そのカ-ブの先左手に、河原に出られる場所を発見。帰りはここで水を汲むとする。
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雨のダウンヒル
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白山連峰の眺望はお預け  ※画像クリックで拡大
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ここは、白川村天生

やがて建物が現れ、天守閣展望台への道標も現れた。当然まだまだ余裕で、気分よく走れている。帰りの不安は大きいが、一先ず今日の折り返し地点に到着。天守閣展望台・・、ここが本番でも折り返しポイントとなる。しかし本番と今回とでは距離が倍以上に違う。展望台からは荻町の合掌集落が一面に見渡せた。観光客はいつもより気持ち少な目だ。今日は僕一人浮いた格好をしていたが、2週間後にはこの辺り一帯ランナ-で埋め尽くされるはずだ。手持ちの小銭は380円。350円のソフトクリ-ムが食べたかったけど、手持ち金が無くなることを案じ、敢え無く我慢。しかし結局は意味がなかった。今回の道中に自販機すら1台もなく、お金を持っていること自体意味がない。食べとくべきだったな・・と後悔が残った。しばしの休憩を経て、いざ復路へと向かう。
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観光客で賑わう、天守閣展望台
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世界遺産 白川郷の合掌造り集落  ※1995年世界文化遺産登録
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さるぼぼ(白川郷Ver.)と
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その仲間達

復路の滑り出しは、脚はよく動いてくれた。それにそうでないと困る。最後の建物を過ぎ、林道ゲ-ト手前で右に入り、河原へと立ち寄る。ここで水を補充し、腕や脚、首裏や顔などを何度も冷やしておいた。峠までは標高差750m弱。とても一度で走り切れるような距離(標高差)ではない。先ずは300m上ろうと目標を定め、ひたすら脚を動かし続ける。山登りでも峠走でも距離に意味はなく、求めるべきは標高差。目指すは高度の稼ぎであり、それこそが進捗に結びつく。何とか標高1000mまで上り切ったところで堪らず休憩とする。車はたまにしか見かけない。高速道路は飛騨の山奥にも網を成し、天生峠を通るドライバ-は稀である。
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再度峠へ向け、地獄の上り返し
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唯一のオアシス(水場)
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国道360号 白川側ゲ-ト

休憩を終え、再び急坂へと立ち向かう。『立ち向かう』という表現がこれ程しっくりくる場所はない。脚は次第に重くなってきて、標高1100m以降とうとう歩きが入ってしまう。しかし、たまに見かける車くらいにはいい格好を見せようと、エンジン音が聞こえたら無理してラン再開。そんなこんなで、何とか標高1200mを越えた。この辺り半分は歩いてしまったが、どうせ走っても速度はたいして変わらない。いよいよ峠が近くなってきた。この上り返し区間、1時間半くらいを見込んでいたが、時間は随分と押している。最後くらいは走り抜けたいと思う気持ちとは裏腹に、脚は重くて動かない。頂上直下、緩やかな坂道が延々と続く。平坦な道が現れ、ついに峠かと期待する。しかし、その都度希望は失望へと変わる。こんな勾配が走れない自分が情けなかったが、それでも走る姿勢だけは終始持ち続けた。そして、ついに天生峠到着。想像はしていたが、かなり辛かった。
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今日は歩かないと決めている  ※結局、終盤歩いてしまった
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涼しげな滝や
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工事規制
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今日は終日涼しかった
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ここは、河合町(旧河合村)天生  ※峠が町村境
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天生峠(標高1290m)  ※正面の道は籾糠山方面

やはり上り返しは相当なものだったが、いい練習にはなった。大会直前に経験出来た意味合いは大きい。トイレ前のベンチで靴下を脱ぎ、しばしの休憩タイム。今回のコ-ス、休憩の多さからもキツさが現れている。自転車の下りは労力皆無だろうが、ランナ-の下りは拷問に近い。脚に疲労が蓄積された後半、それでもひたすら脚を動かさなければ前には進めない。顔をしかめながらも、腕時計と睨めっこを繰り返す。白川側に比べ、こちら河合側の方は勾配がキツい。だから下りには好都合で、標高の落ち込みが早いのが嬉しくもある。
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我慢の下り

そして、高低差が±0の数値に近付いてきた。最後乏しきカ-ブを曲がると、そこに林道ゲ-トがあった。疲れたぞ、天生峠。お前中々手ごわいな。来年以降も、ここを本番前の総仕上げに走ろうと思う。そして来年こそはソフトクリ-ムを買おうと思う。そして今度こそは絶対に、最後まで走り切ってやる。自宅から駐車地までは片道30km、すなわち往復60km。今回走った約40kmと合わせると、皮肉にも100kmとなった。この距離、僕にはとても走れません。家から走って白川郷往復だなんて、とてもじゃないけど無理だ。だけどこれが大会となれば簡単に走れてしまうのだから、人間って、やっぱすごい。2週間後に迎える、第4回白山白川郷ウルトラマラソン。最低でも12時間半、出来れば12時間を切りたいと思う。いずれにしても、後半の上り返しに全てがかかっている。
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ゲ-ト手前カ-ブにある駐車地
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天生(あもう)


2016年8月27日 雨後曇り

国道360号河合側ゲ-ト 9:32
天生峠(7.7km) 10:35、10:44
白川郷天守閣展望台(19.4km) 11:54、12:19
標高1000m 13:24、13:33
天生峠(31.2km) 14:27、14:42
国道360号河合側ゲ-ト(38.8km) 15:30




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飛騨市旧4町村の峠越え(神原峠~数河峠~袖峠~湯峰峠)

いよいよ1ヶ月後に迫ってきた今シ-ズンの幕開け、チャレンジ富士五湖(100㌔)。走り始めて2年目を迎え、僕自身2回目のウルトラマラソンとなる。昨年100㌔を1本走れたことで、一応距離感は身に着いている。今年の目標としては、完走は当然として、毎回(4本出場予定)12時間台では走っておきたい。しかしこんな低い目標では、いつまで経っても次のステ-ジに進めないことも自覚している。最低10時間台、出来ればサブテンで走れるようにならないと、さくら道(密かな目標:スパルタスロン)のスタ-トラインにさえ立つことは出来ない。100㌔なんて距離は、所詮第一関門にすぎない。だから250㌔ランナ-にとって100㌔は軽い足慣らし、結局は鼻くそ程度。しかし未だ僕にとって、100㌔は果てしなく遠い距離のままだ。
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神原峠(標高872m)
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正面に笠ヶ岳
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山田の水場
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流葉山とスキ-場
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数河峠(標高896m)
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数河の水場  ※数河は名水として有名で、いつも大混雑
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下数河口  ※国道を外れ、右に上がって行く
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下数河の水場(総奥乃院)  ※ほとんど知られていない、隠れた数河の名水

前回このコ-スを走ったのは、2015年9月5日のこと。かかった時間は最終的にたいして変わらないが(6分だけ短縮)、走り終えた印象に進歩が見られた。前回は苦しみながらゴ-ルした記憶があるが、今回は余力を残してのゴ-ル。前半の難所を2つ越え、数河峠までは順調だと思っていたが、角川駅到着が前回より16分も遅れた。総奥乃院でのんびり休み過ぎたことと、袖峠からの雪で思うように走れなかった事が要因だろう。角川から稲越への長い区間には相変わらず参ったが、意識して入れた上りの歩き以外は一応走っていた。そして40㌔以降、意外にも足は軽かった。
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袖峠(標高929m)
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袖峠から10分以上、ズボズボと雪上ラン
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国道360号に合流
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弁天島と弁天橋
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JR角川駅(無人)
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下稲越
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湯峰峠(標高682m)
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正面に穂高連峰
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正面に乗鞍岳
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中野の水場(三ケ区浄化センタ-)
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真宗寺と噴煙上げる御嶽山
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瀬戸川と白壁土蔵街
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JR飛騨古川駅と安峰山


2016年3月26日 晴れ

JR飛騨古川駅 9:00
神原峠(9.6km) 10:02
数河峠(19.1km) 11:11
総奥乃院(23.5km) 11:45、11:58
袖峠(24.4km) 12:06
国道360号(28.7km) 12:41
JR角川駅(31.0km) 13:01
湯峰峠(39.0km) 14:09、14:15
森林公園(42.8km) 14:40
三ケ区浄化センタ-(44.7km) 14:59
JR飛騨古川駅(48.9km) 15:25




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飛騨市旧4町村の峠越え(神原峠~数河峠~袖峠~湯峰峠)

いよいよ来週に迫った白山白川郷(50km)のウルトラ初レ-ス。その1ヶ月後には能登珠洲(102km)が待っている。50kmの方は高低差も含め全く不安はないが、現時点で100kmを走り切る自信がない。その上、制限時間(14時間)もかなり厳しい。今日これから走るコ-ス、アップダウンはそれなりにあるが、所詮ウルトラの半分。さすがに7時間もかけたようでは遅過ぎる。出来れば6時間15分、最低でも6時間半ではゴ-ルしたい。それも余裕で。

今日は早朝祭り(例大祭)の旗立て、仕事(建物調査)も一つ済ませ、慌ただしく10時に古川を発った。まずは、神原峠へ。旧古川町と旧神岡町を結ぶ裏街道、県道472号線。一時期は国道41号線ともなっていたようだが、数河峠にポジションを奪われ現在に至る。神岡方面へ下っていくと、目の前には飛騨の名峰笠ヶ岳の雄姿が眺められる。柏原の公衆便所を右手に通過し、渇水した山田湖を抜けた先が山田集落。この裏道には水場がある。流葉のスキ-場を真正面に見据え、やがて国道41号沿いに延びる林道の上りにかかる。
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神原峠(標高872m)  ※旧古川町太江、旧神岡町柏原の境
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正面に笠ヶ岳を望む
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山田の水場

最後の急坂は歩き、国道41号線に合流。やがて左手の道路下に崩壊したホテル群を通過する。こうして何十年?もほったらかしているのは、かなり見っとも無い。ここまでは何度か走っているだけに、数河峠はもう遠くは感じない。峠は相変わらず水汲み客で溢れていた。ここは素通りし、下数河へと向かう。数河村五郎兵衛の墓を左手に眺め、奥へ奥へと進んでいく。最後の民家を過ぎたところが、名水 総奥乃院。この水場は意外と知られておらず、数河峠、下数河に比べやけにひっそりしている。ここからは林道を進み、緩やかな勾配を上り切った先が袖(そで)峠。高山(こうやま)登山はここが基点となる。
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数河峠(標高896m)  ※旧神岡町西、旧古川町数河の境
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下数河の水場(総奥乃院)
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袖峠(標高929m)   ※旧古川町数河、旧宮川村小谷の境

袖峠の先は未踏の地だ。しばらく涼しげな小谷沿いに長い下りが続く。やがて民家が点々と現れた。ほんの数軒の集落、何かと不便が多そうだ。まだかまだかとあぐんできた頃、ようやく国道471号線に合流。左手には宮川が流れ、低いガ-ドパイプの下は断崖絶壁。足がよろけたものなら命の保証はない。順調に街道を走り、弁天橋を渡ってJR角川駅に到着。2、3時間に1本しか列車のない高山本線の無人駅。ここで少し休み、栄養を摂る。
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河合町角川  ※YuMeハウスの河ふぐ料理は絶品

踏切を越え稲越川に沿って県道を走る。代々伝わるカッパの墓はこの辺りだ。ほとんど通行量のない長閑な一本道。たまに見かける人は、他県から来た釣り人ばかり。ちなみにここ河合町には信号機がない、素晴らしき田舎。角川から大谷を越えて下稲越に至るこの区間が本日最も辛かった。目測を誤ったか異様に遠く感じ、半分は歩いていただろう。それでも何とか踏ん張って、稲越まで辿り着いた。しかし天高く延びる旧道を見た瞬間、余程峠は諦めトンネルを抜けようと弱気になった。しかしここも踏ん張り稲越橋まで進み、ここで堪らず腰を下ろし大福と梅干を摂る。この後何故か復活し、峠までは全て走り、予想外に楽勝だった。
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河合町稲越
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湯峰峠(標高682m)  ※旧河合村稲越、旧古川町信包の境

ようは何かしらの養分が体に澄み渡ったのだろう。先程までの足の疲れやだるさは感じない。それなら目標の6時間15分でゴ-ルするゾと俄然元気になってきた。しかしそこまでは甘くなかった。結局最低ラインの6時間半で全行程を走り終えた。あと7時間半やるから、もう1周してこい・・と言われても、今の僕にはまず無理だ。本番(能登102km)まで後1ヶ月ちょい。来週の白山50km、その後は60km走、70km走と距離を延ばし、いざ本番を迎えたい。取りあえず、9時間から9時間半で70kmを走れれば、後10kmはエイドの力で、次の10kmは応援の力で、最後10kmは根性で行けそうな気もする。最近つくづく思うが100kmを時間内完走する人は本当に凄いと思う。250kmなんて今は到底考えられない。
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中野の水場



2015年9月5日 晴れ

古川市街 10:00
神原峠(8.8km) 10:54
山田の水場 11:27
数河峠(18.2km) 12:02
総奥乃院 12:36、12:46
袖峠(23.5km) 12:54
JR角川駅(30.3km) 13:45、13:55
稲越橋(37.7km) 15:01、15:05
湯峰峠(38.3km) 15:12
森林公園(42.0km) 15:39、15:45
古川市街(48.0km) 16:31

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天生峠、籾糠山(撤退)

飛騨市河合町元田を発着とし、まずは標高1290mの天生峠を目指した。標高差はそこそこあり、まだかまだかと、峠は中々姿を現してくれなかった。しかし辛い終盤に水場(沢)が数箇所あり、とても上り甲斐のある良いコ-スだと思う。冬季閉鎖中で車の往来はなく、気兼ねなしに走れるのもいい。山菜採りの年配夫婦、自転車の単独行登山者、掟破りのバイカ-しか今日は見かけなかった。
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冬季閉鎖中の360号線
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天生峠

ここまで道路上に雪はなかったが、峠にはまだ多くの雪が残っている。ここから今日の目的地、籾糠山(1744m)を目指す。雪の登山道は時折分かりづらく、若干歩きにくい。しかし雪のない部分は爽快そのもので、誰もいない開山前の山を独り占めするのは気分がいい。湿原の木道はほぼ雪に埋まったままだ。幾つかの道標を越え、『籾糠山2.3km』の道標に辿り着く。小川を渡りブナ探勝路方面へ進んでみたが、進退窮まり道標まで引き返す。それならとカツラ門方面へと仕切り直すが、しばらくして雪に阻まれ足が止まる。どこも似たような景色で、これ以上進むのは危険と判断。山頂を踏んだとしても、下山時遭難するのは目に見えている。
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倒木は偶然コシアブラの大木だった
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コシアブラ
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天生湿原のミズバショウ
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撤退

山頂は諦め、狙いをコシアブラに切り替えた。往路収穫していた倒木で、再度入念に収穫。コ-ス上見つけたコシアブラの木は結局、倒木の2箇所しかなかった。コシアブラの木は余程弱いのだろうか。根こそぎ折れてしまった以上、来年以降の収穫は期待出来ない。いつ出会うだろうか・・と常に頭にあった自転車利用の単独行とは、ついに山中で会うことはなかった。かなり遅いペ-スだったので峠を上り切れなかったか、峠の雪で入山を諦めたかのどちらかだろう。今日は不完全燃焼で終わり少し物足りないが、結果的に山菜採りも楽しめたことでその分は補えたと思う。
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コゴミも多い
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コシアブラ


2015年5月23日 晴れ

元田簡易郵便局(標高565m) 9:35
天生峠(1290m) 10:48、10:56
籾糠山2.3km道標の先(1400m) 12:03、12:08
天生峠 13:15、13:25
元田簡易郵便局 14:32

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