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日本最後の秘境、雲ノ平

雲ノ平(くものたいら)。別名、『奥ノ平』。黒部川とその支流である岩苔小谷に挟まれた標高2500~2700mの日本で最も高い位置にある溶岩台地で、祖父岳火山により形成された。面積は25万㎡。池塘と岩が点在する高山植物の宝庫であり、それぞれ〇○庭園と名付けられた区域がある。北アルプスの最深部に位置する為、どの登山口からでも当日中に辿り着くことが困難であり、『日本最後の秘境』と呼ばれる。 ※以上、ウィキペディアより

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新穂高登山指導センタ-(1:36)  ※無料駐車場は珍しくガラガラだった
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小池新道登山口(2:32)  ※18時以降、天気は崩れる予報
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朝焼け
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謎の上昇雲  ※煙な訳ないし、飛行機雲だろうか
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弓折乗越(4:42)  ※左から槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳の天空尾根、そして大キレット、北穂高岳
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稜線にてサンライズ  ※稜線に出ると肌寒く、Tシャツの下にロングタイツを着込む
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焼岳と乗鞍岳(右)  ※焼岳(中尾峠)は現在火山規制で通れず、思うような山行が組めない
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所々残雪あり  ※若干注意が必要なトラバ-スもある
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三俣峠(6:34)  ※登り切った先が三俣蓮華岳。帰路に寄る予定
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槍ヶ岳(奥右)から左に延びるのが北鎌尾根  ※その手前左は赤茶けた硫黄尾根
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三俣山荘と背後に聳える鷲羽岳  ※縦走路はワリモ岳、水晶岳と続く
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鷲羽池  ※鷲羽には何度も来ているが、初めて池への下山路を目にした
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黒部五郎岳(左)と黒部源流(手前の谷)  ※今年こそは笠五郎を片付けたい
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笠ヶ岳(右)も見える  ※今年、次男(小4)を登らせる予定。思い出深い四女ナナとの笠ヶ岳
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槍穂高連峰  ※さすがは人気の北ア。先週と違い大概携帯が繋がる
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鷲羽岳(標高2924m)  ※どこから見ても槍ヶ岳だけは容易に判別出来る
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薬師岳(左)  ※その手前は祖父岳
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ワリモ北分岐(8:25)  ※縦走路最奥に水晶岳、更にその先赤牛岳へと続く
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祖父岳(標高2825m)  ※爺さん(僕)、祖父岳(じいだけ)に登る
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鷲羽岳  ※出会った登山者は未だ1人。テント場2千円と聞き(僕は500円の時代しか知らない)
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薬師岳をバックに  ※祖父岳に登ったのは12年ぶり、当時小5の岳登(長男)と以来
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眼下に雲ノ平山荘(左上)が見える  ※右下の建物はテント場のトイレ棟
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祖父岳分岐  ※この先でも少量の水が得られたが、雪解け水だろうか
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雲ノ平山荘(9:51)  ※北ア最深部に位置し、どの登山口からでも当日中に辿り着くことは困難とされる
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祖母岳(標高2560m)  ※いつか妻(ばあさん)と来れたらいいのだが
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ハクサンイチゲ  ※可憐な高山植物の宝庫
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赤牛岳(左)と水晶岳(右)  ※気力があれば水晶も行程に含めたかった
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アルプス庭園  ※雲ノ平と言えば木道だが、山荘から薬師沢方面は随所で朽ち果てていた
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薬師岳が近い
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ル-トを外しながらも苦労して再び祖父岳  ※ワリモ、鷲羽、槍の頭が見える
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黒部源流へと下る  ※残雪が多そうで心配したが、登山道は全て出ていた
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転倒し宙を舞う  ※危うく大怪我するとこだったが、落下する瞬間脇を抱え左腕を犠牲に
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黒部川水源地標(黒部源流)  ※岩苔からの下りでいつも転んでいる気がする
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三俣山荘(12:52)  ※左俣林道、秩父沢、双六小屋、三俣山荘、黒部源流と、この界隈水は豊富に得られる
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三俣峠(13:25)  ※余力もあるし三俣蓮華、双六と登ろうと思ったが、結果寄らなくて大正解
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アオノツガザクラ
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鏡平山荘(15:51)  ※この辺りの山荘はどこも明日オ-プンらしい。自販機のビ-ル600円
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鏡池と槍穂高連峰  ※この樹さえ無ければ、もっと鮮明に映し出されるのに
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新穂高登山指導センタ-(18:11)  ※ラスト30分の土砂降りには参った。嗚呼、左肋骨が痛い・・



新穂高登山指導センタ- 1:36
笠新道登山口 2:13
小池新道登山口 2:32
鏡平山荘 4:08
弓折乗越 4:42 
双六小屋 5:30
三俣峠 6:34 
三俣山荘 6:53
鷲羽岳(2924m) 7:50、7:54
ワリモ北分岐 8:25
祖父岳(2825m) 9:01
祖父岳分岐 9:15
雲ノ平山荘 9:51
祖母岳(2560m) 10:06、10:13
祖父岳 11:21
岩苔乗越 11:49
黒部川水源地標 12:28
三俣山荘 12:52
三俣峠 13:25
双六小屋 14:36
鏡平山荘 15:51
秩父沢出合 16:49 
小池新道登山口 17:19
新穂高登山指導センタ- 18:11


令和4年7月9日 天候晴れ、雨


標準コ-スタイム:26時間05分(昭文社・山と高原地図)
所要時間:16時間35分
距離:47.9km (△4083)

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金剛堂山、白木峰(2)~水切れに泣く


・・前回の続き


先ずは金剛堂山を無難にクリアし、続けて白木峰へと向かう。発電所からR471に出て、次の登山口となる取水口までは下りかと思っていた。しかしここが想定外の上りで、時間配分も狂ってくる。金剛堂山で使っていた木の杖をそのまま突きながら、R471を黙々と南下。やがて路肩駐車が目に付き始めた。きっとこの辺りが登山口なのだろうと思いきや、登山口が中々出てこない。この山はかなり人気のようで、登山口付近を中心に、その前後数100mの路肩は白木峰登山者の路上駐車で溢れていた。先程登った金剛堂山では2組(3人)としか出会わなかっただけに、白木峰はまるで比にならないと舌を巻く。
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R471  ※登山口の付近一帯には登山者の車がずらり並び、この状態が延々と続く
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登山口(11:10)  ※入口が分かりにくいが、橋手前で左へと入る

入山して直ぐに涼しげな沢水に出合う。持参の水容器(500ml×2)は先程下山終盤の休憩で満タンにしていたので、ここでは軽く喉を潤し、顔や腕を冷やすだけとした。辛い登りが延々と続く。登山口から山頂までの標高差は把握していないが、プロトレックが示す標高で、山頂までの標高差は常に把握出来ている。黙々と早足で歩を進め、大量の汗をかく。同時刻に登山口を発った単独行の健脚男性を多少意識していたが、完全に振り切れたようだ。ふいに空が開け、見晴らしの良い場所に出た。池塘が青空や雲を映し出し、ニッコウキスゲが鮮やかに咲き乱れている。そして間もなく、小白木峰に到着。ペットボトルの水はザックにしまい込み、胸元に差したソフトフラスクの水だけでチビチビ凌いでいる。この夏の暑さにも参り、やはりこれくらいの標高では涼しげな別世界は期待出来ない。
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出だしにある沢水  ※以降、一切水場はない
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池塘
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ニッコウキスゲ
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小白木峰(標高1436m)

とは言えこの暑さは想定内だが、とにかく水の持ち込み換算を誤った。まだまだ続く山行に対し、持参する水の量が明らかに少ない。いっそのこと白木峰は諦め、万波経由で下山しようかとも思った。しかし万波、打保経由だと下山後のロ-ドが長くなり、あまり現実的ではない。折角ここまで来たのだから・・という良くない感情も加わり、そのまま先へと進む。小白木峰以降は爽快な天空の縦走路が続くものと期待したが、現実は甘くなく、アップダウンが多く見晴らしもない。僕の一番苦手な縦走路だった。暑さにやられ、休憩がてら草むらの日影に倒れ込む。擦れ違う登山者からは『大丈夫ですか?』と心配して声を掛けられた。正直、この時あまり大丈夫ではなかったし、山頂を目前にしてここでも余程引き返そうかと思っていた。
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山頂が遠い  ※手持ちの水と残行程を考え、余程引き返そうかと思った
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ついに終点

しかし何とか気を取り直し、ようやく本日の最終目的地・白木峰に到着した。実際この山は誰でも気軽に登れる里山ではあるのだが、この暑さと発汗量に比例した水分を持ち込まなかったことで、僕の体は悲鳴を上げた。万が一に備え、ザックにしまい込んだペットボトルには、ゴ-ル(下山終了)直前まで手を付けなかった。その結果、ソフトフラスクの僅か500mlの水だけで、全行程のほとんどをやり過ごしたことになる。人より喉は乾かない方なので、普段のランニングの際も水分はほとんど摂らない。しかしそれは、結局ただの驕りであり、実際僕の体はそれを歓迎してはいなかった。 
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白木峰(標高1596m)  ※来たはいいが、無事帰れるか
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高山植物を楽しむ余裕すらない  ※原因は脱水症状
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白木峰の高山植物たち  ※画像クリックで拡大

下りも終盤へと差し掛かり、これでもう大丈夫だとザックのペットボトルを取り出し、存分に水を飲む。やがて沢の音が遠くに響いてきた。無事沢まで下り切り、荷物を下ろし、ここで沢水を1㍑以上がぶ飲み。何とか生きて帰って来れた。これは決して大袈裟な表現などではなく、偽りのないその時の心境だ。僕の体はどれだけでも水を求め、どれだけでも水が喉を通った。夏バテからくるエネルギ-切れも若干感じていたので、おにぎりを水とともに流し込む。ちょうど小雨がポツポツと落ちてきた。直ぐに雨は本降りになり、先程までの快晴は瞬時にして影をひそめた。
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YMAPのダウンロ-ド地図(無料)は利用価値大  ※圏外でも現在地は動くので居場所が掴める
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無事生還(15:03)  ※水をたらふく飲み生き返った

山岳区間での雨だけは泥々になるので避けたかった。しかし一度ロ-ドに出てしまえば雨は大歓迎。暑苦しいだけのレインウェアを敢えて着る必要もなく、心地良いシャワ-ランで火照った体の冷却に努めた。岐阜県(飛騨市河合町)へと入り、長い上り坂を詰め、待望の楢峠。白木峰への登りではかなりくたばっていたが、この峠への長い上りでは普通に脚は動いてくれた。やはり先程の苦行の要因は明らかに水切れによる脱水症状だったのだ。ここまで来ればもう上りはないので、精神的にも楽になった。
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富山県から岐阜県へ  ※下山直後から本降り
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R471、R472重複区間
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ウマぶどう  ※生食より、焼酎漬けがお勧め
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ほぼ種だが、多少甘さは味わえる
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楢峠の祠  ※金剛堂山下山以降、ここまでR471は全て上りだった

長い下り坂を何とか走り切り、無事角川まで戻ってきた。ここまで来れば残り10kmのカウントダウンが始まる。日暮れ前のゴ-ルは厳しくなってきたが、薄明りの残っているうちに、限りなくゴ-ルには近付けるだろう。R360の途中でヘッドライト装着。角川以降大半を歩くことになったが、何とか無事全ての行程を終えることが出来た。距離76.5km、獲得標高3515m。距離は思ったより延びなかったが、獲得標高は思った以上に蓄積された。3週間後に迎える、本州横断ゼロフジゼロ。その4日目最終日を意識したのが、今回のトレ-ニングだった。富士登山では金さえ払えば水の心配はないが、余計な出費は極力抑えたい。今回の反省を充分活かし、持ち込む水の量は念入りに決めていきたいと思う。
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ようやくR360(18:13)
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政井みね生誕の地  ※『あゝ野麦峠』のモデルになった女工
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袈裟丸パ-キング(20:13)
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本日のデ-タ  ※隔週で週末150km走っても筋肉痛にならないが、今回は3日間筋肉痛だった

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金剛堂山、白木峰(1)~隣県の麓から

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今日の雨は想定内  ※だけど午前中くらいは降らないでほしい


3週間後に迫った、本州横断ゼロフジゼロ。その最終日(甲府~河口湖~富士山頂~太平洋)を意識しての今回の山行トレ-ニングとなった。朝3時に飛騨市古川町の袈裟丸パ-キングをスタ-ト。日の出までの1時間半はヘッドライトを付けてのランニングとなるが、夜明け前の静けさの中、程良い爽快感を終始感じていた。本格的なロング山行ともなれば、1時、2時の未明スタ-トは当たり前だが、やはりロング系ランニングにおいても、日の出前に如何に距離を延ばしておくかが重要だと改めて気付かされた。交通量はほとんどなく、当然人目もない。何より涼しく快適で、余計な景色も見えないので走りに集中出来る。この時間帯のランにはいいことしか思い付かなかった。
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R41袈裟丸パ-キング(3:00)  ※岐阜県飛騨市古川町
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角川駅(4:00)  ※やはりランは夜明け前がベスト
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R360からR471へ(4:23)
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富山へは遠回りだが、高岡は距離的にこちらの方が近い  ※しかし高低差はえげつない

100kmのウルトラマラソンに年4、5本出ていたコロナ禍前までは、レース中歩くことに対しての劣等感が、僕の中でもの凄くあった。しかし目指す距離が長くなるにつれ、今では歩きこそが最大の武器だと思っているし、歩くことに対しての後ろめたさは一切感じなくなった。そもそも上り坂は走っても歩いてもスピ-ドに大差はないだろうし、余程強いランナ-でない限り、肉体的にも精神的にも走ることにはデメリットしかないだろうと思う。だから無理して走らない、だけど休まず早足で歩く。長かった上り坂区間をようやく終え、楢峠に到着。こんな辺鄙な場所、絶対に誰も来ないだろうと思っていたが、登山者らしき他県ナンバ-が2台、地元の軽トラが1台、驚いた表情で僕の脇を颯爽と過ぎ去った。
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上りは迷わず歩く
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楢峠(5:58)
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R471から外れ、直進(6:03)

国道471号を離れ、県道へ。3桁それも400番台の国道は、正に『酷道(こくどう)』と呼ぶに相応しい。しかしこの県道34号が更に輪をかけて酷かった。ゲートがあることは事前に調べて知っていたが、確かにこの道路状況では100%車での通り抜けは出来ない。一箇所道が途切れる箇所があり、人がやっと通れる幅しかない上に、立木や木の根に覆われ、見るからに山中の登山道と遜色なかった。やがて道路はまともになったが、結局はあの箇所を改修しない限り、永遠にこの区間の通り抜けは出来ないということだ。しばらく下り、県道から山道へと逸れる。ここもしばらく進むと、その先に東俣登山口のある広場に出た。片隅には無機質な小屋が建っており、表示はないがドアを開けてみると小綺麗なトイレだった。
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県道34号(6:25)  ※この手前にゲートがあり、車は進入出来ない
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一箇所登山道のような箇所がある  ※確かに車では絶対に無理だ
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県道34号を外れ、右へ(7:05)
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広場(7:32)  ※綺麗なトイレ(紙付き)が有り難い
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登山地図  ※画像クリックで拡大
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東俣登山口  ※メジャ-な栃谷登山口から登り、ここに下山し林道で周回する人も多い
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林道口(8:14)  ※未舗装だが、ここまで車で来れる

今日の行程は、およそ距離80km、獲得標高3000mの予定。一先ず、一つ目の金剛堂山(こんごうどうさん)へ登頂。この山は南砺市(旧利賀村)と富山市(旧八尾町)の市境に位置し、前金剛には一等三角点が設置されている。江戸時代には加賀藩と富山藩の境となっており、加賀藩では『金剛堂山』、富山藩では『西白木峰』と呼ばれていた。この金剛堂山には12年前、当時小5の長男と来たことがあり、その時も白木峰とのセットで訪れている。残雪抱く白山の眺望と、咲き乱れるニッコウキスゲのお花畑が今回の山行で特に印象に残った。登山者はほとんどおらず、静かで爽快な尾根歩きを存分に楽しむことが出来た。
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乗鞍(左)と御嶽(右)
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奥金剛(標高1616m)  ※残雪を抱いた白山とニッコウキスゲ
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中金剛(手前)と前金剛
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中金剛(標高1650m)  ※最高点
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遠くに飛騨山脈(北ア)を望む
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前金剛(標高1637m)  ※日本二百名山、金剛堂山

しかし前金剛からR471側への下りが中々大変だった。このル-トを使うのは初めてだが、とにかく勾配がきつく、巷でよく聞く”北アルプス3大急登”などの類より、余程急だろうと思えた。その上斜面には落ち葉が積り、滑って転げそうになり、危うさすら感じている。そのせいで余計な力が入り過ぎたからか、右膝が痛み出した。膝痛はここ最近記憶にないが、一先ず陣痛剤を飲み対処。膝の状態を案じ、次に向かう白木峰は余程やめようかとも思った。そして下りも終盤に差し掛かり、涼しげな谷筋に出た。ここで初めて荷を下ろし、地べたに座り少し休憩。たらふく水を飲み、脱水気味の体内の水分を補充した。この暑さのせいで食欲も湧かないが、おにぎりを水と一緒に流し込む。その後無事、発電所まで下山。陣痛剤が効いているのか、膝の痛みは感じていない。これなら予定通り次の山へと向かえそうだ。
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貴重な水場で初めての休憩(10:01)
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大長谷第四発電所(10:36)  ※富山市八尾町


つづく・・

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乗鞍と山菜キャンプ

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北アルプス(左の尖がりは笠ヶ岳、右に槍穂高連峰、その手前は焼岳)  ※画像クリックで拡大 


6月4日(土)、快晴のこの日を狙って乗鞍岳へと出かけた。ここは山岳道路、乗鞍スカイライン。自転車で行ける国内最高所ということで、全国から毎年多くのサイクリストが訪れている。しかし僕は一応ランナ-、それも地元高山市民ということで、天気を見計らって毎年気軽にやって来る。自宅からゲ-ト入口(平湯峠)までは車で約40分。その気になれば平日の仕事前にさくっと山頂を往復することだって充分可能だ。僕の暮らす岐阜県高山市は合併により日本で一番大きな市となった。その広さは大阪府や香川県よりも大きく、東京都全体に匹敵する。今日は遠方から友人が遥々来てくれたので、存分に飛騨を楽しんでもらおうと色々と企画した。このスカイラインは平湯峠(標高1684m)を起点とし、総延長14.4kmの上り坂を経て、終点畳平(標高2702m)へと至る。頑張って走れば、大概2時間前後で辿り着く。
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スカイラインゲ-トで恒例の職務質問
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雪の小谷
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坂道を上り切ると、最奥に剣ヶ峰が見えてくる
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雪渓スキ-
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畳平

畳平へはひっきりなしに濃飛バスが走り、乗鞍はトレッカ-のかっこうの楽園となっている。しかし今はまだ6月の残雪期。乗鞍の最高峰・剣ヶ峰(標高3026m)へと向かうには、それ相応の装備、服装をしていないと必ず痛い目に遭う。何せTシャツに短パン、つるつるのランニングシュ-ズでは、足を滑らせ雪渓に落ちるのが関の山。剣ヶ峰は最初から期待していなかっただけに、ここは潔く諦め、手頃なピ-クを帰り際に幾つか踏んだ。乗鞍と言えば、やはり第3子・穂乃花(当時小3)との山行が真っ先に思い浮かぶ。誰一人いない静かな山域でひたすら藪を漕ぎ、苦労の末に辿り着いた避難小屋。そこで見た夕焼けのことは僕は一生忘れない。
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剣ヶ峰を前に潔く退散  ※最初から期待はしていなかった
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富士見岳(標高2817m)  ※雲で富士山は見えず
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富士見岳から望む絶景  ※画像クリックで拡大
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槍穂高連峰(奥右)、焼岳(中左)、大黒岳(手前)  ※画像クリックで拡大
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畳平の背後に恵比須岳(左)と魔王岳、手前に鶴ヶ池
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ここは岐阜県高山市  ※反対は長野県松本市
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大黒岳(標高2772m)

北アルプス(飛騨山脈)南部には、スカイランニングを楽しめる稜線が幾つか存在する。南岳から槍ヶ岳を目指す天空尾根は、日本を代表する比のない景観だろうと思う。また、双六岳を下りて目の前に聳える槍の鋭鋒は、見たら一生記憶から離れることはないだろう。そんな素晴らしい二大景観とともに、僕はこのトレイルも結構気に入っている。槍穂高の迫り来る感じが凄くいい。双六直下にも似たこの見事なアングルの中を、是非友人にも駈け抜けてもらいたかった。
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絶景スカイランニング
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烏帽子岳
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槍穂高に向かって
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烏帽子のSカ-ブ
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活火山焼岳  ※最近規制がかかり、入山出来なくなった
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平湯峠
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温泉卵  ※1個50円から70円に値上がりしていた、ショック

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焼槍大周回(5)~新穂高


・・前回の続き


槍山頂での僅かな一時を満喫し、グル-プの後出に回らぬよう、急いで下山へとかかる。上高地で追い越してきた尋常でない数の登山者は、その大半が涸沢紅葉の穂高方面へと流れていった。そのおかげで人気の槍が珍しくひっそりとしている。この穂先への往復で一番警戒しなければならないのが、”滑落(踏み外し)”以上に”落石(貰い事故)”。この取り付きには大概長い行列が出来ているし、一度(ひとたび)行列の一員に加われば、上の登山者に命を預けることになる。上の登山者の落とした小石は、下の登山者に脅威となって襲い掛かる。それは逆に自分が加害者になる可能性をも秘めている。今日は時間帯が良かったからか、この行程でほぼ人とは重ならなかった。無事、槍の肩まで下山。岩陰に隠しておいた木の杖2本を手に取り、いよいよ新穂高に向けて帰路に発つ。東鎌尾根の稜線上に建つのは、ヒュッテ大槍。そのダイナミックかつ非現実的な光景を目の当たりにし、ふとメテオラが頭に浮かんだ。
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山頂からの下り
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槍の肩
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常念と赤沢山(中央)  ※稜線上に建つのは、ヒュッテ大槍
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槍ヶ岳
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飛騨乗越

先ずは飛騨沢の下り。先程登ってきた槍沢と違い、ここの登りは何の楽しみもないが、下りは正面に笠ヶ岳が望めるだけまだマシだ。しかし標高2439mの奥丸山がまだまだ下に見えているのが若干気にかかる。仮にこの先、奥丸山と同じ目の高さまで下ったとしても、ゴ-ルはそこよりも遥か下。そんな事実に戸惑い、少し憂鬱になった。そして、千丈分岐点。西鎌尾根からダイレクトに下りると、ここに出る。その先のコ-ス上では水を得ることが出来る。
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笠を見ながら下る
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千丈分岐点

綺麗な紅葉に癒されながら、黙々と下る。14:42、槍平小屋。ここも水は豊富。新穂高から飛騨乗越まで4時間・・と僕の頭にインプットされているので、下りはせいぜい3時間程だろうと見積もっていた。しかしここまでの疲れがあるからか、白出が異様に長く感じた。登山道を終え、右俣林道。最後の林道くらい走り切りたかったが、時折歩きを交えないと厳しかった。ここまで何人かの下山者を点々と追い越してきたが、上高地の混みようを見てきただけに、本当に同じ山域かと疑う程だった。後に(2年ぶりに帰省した)長男から聞いて知ったが、現在新穂高から穂高岳山荘へと向かう白出沢ル-トは通行止らしい。今回の山行が焼・穂高の周回だったらと思うとゾッとする。岳登が小学生の頃、僕らはほぼ毎週山に登っていた。その反動でてっきり山が嫌いになったのではないかと心配していたが、岳登が未だに山を好きでいてくれたことが何より嬉しかった。
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紅葉
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槍平小屋(14:42)
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登山道情報
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滝谷出合
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白出沢出合(15:55)
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右俣林道
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穂高平小屋と蒲田富士(左)
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新穂高(16:49)

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