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日本人宿アンダンテ~東欧周遊編(18)

2018年1月5日
ブダペスト(センテンドレ)



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芸術の町センテンドレ  ※尖がり坊やが愛らしい
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丘の上のカトリック教会

伝説の日本人宿、アンダンテホステル。
『伝説』とは少し大袈裟に聞こえるが、世界にはこう言った日本人宿が少なからず存在する。
アンマンのマンス-ル、クスコのヤワタ、バラナシの久美子ハウス等、直ぐに浮かぶ宿は多い。
大概は日本人の経営で、日本人長期旅行者の溜まり場となっており、外国人の姿はない。
ロビ-には日本の漫画やガイド本が棚に並び、日本のテレビ番組だって見ることが出来る。
当然居心地は良く、何週間(何ヶ月)も滞在する長期旅行者、いわゆる沈没組が自分の家にでも居るかのように居座っている。

夜毎ロビ-に集まってくるのはそんな沈没組を中心に、大学を休学した若者、仕事を辞めて旅に出た社会人など、今も昔も大差はない。
ただ最近の学生はしっかりしており、40歳半ばの僕なんかより、余程知識も経験も豊富だった。
現在この宿で管理人をしている、金髪ロン毛のダイスケさん。
35歳の時に偶然訪れた本屋で世界を旅するバックパッカ-の存在を知り、それがきっかけで旅に出て早4、5年経つと言う。
それだけ長く旅していても、未だ帰国の予定すらないと言うのだから、実に羨ましい限りだ。
そして今夜はもう一人、とても興味深い男性が加わった。
僕の更に二回り上の方で、沢木耕太郎世代の古株旅行者であった。

スマホに全てを委ねる現代のバックパッカ-、これが100人中90人。
宿はスマホで事前に予約し、町では観光以上にブログの更新に忙しい。
次に、未だ『地球の歩き方』に頼る一昔前のバックパッカ-、これが100人中9人。
僕はここに属し、20年前と現在との違いは、カメラがデジタルになったことと、歩き方がカラ-になったことくらい。

そして最後に残るのが、100人中1人いるか否かの伝説の『深夜特急』世代のバックパッカ-。
ガイド本には頼らず、地図と現地で集めた情報だけを頼りに切り開いていく旅本来のスタイル。
この古株旅行者の方にしても、当然スマホなどは持っておらず、歩き方は一応持ってはいるがほとんど見ないらしい。
ただ何の為か(たぶん自己紹介と話題作り)、マッタ-ホルンに登った20代の頃の写真をレシ-トや航空券等とともにファイリングして持ち歩いていた。
この辺りの国のことは大抵知っており、政治のこと、外国情勢のこと、プロレスのこと音楽のこと等、何でも知っていてとても興味深い方だった。
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夜更かしは続く  ※伝説のバックパッカ-が力説中
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3月のライオン

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ドナウの真珠~東欧周遊編(17)

2018年1月4日
~ハンガリ-・ブダペスト



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世界遺産 ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラ-シ通りを含むブダペスト (1987年、2002年登録)

王宮の丘から眺めるペストの夜景は、正に、”ドナウの真珠”と呼ぶに相応しかった。
ライトアップされた『くさり橋』、国会議事堂や聖イシュトヴァ-ン大聖堂は強い光を放し、ライトを点灯した無数の車が、連なるホタルのように暗闇の中でうごめいている。
もともと独立した町であった『ブダ』と『ペスト』。
1849年ブダ側とペスト側は、10年の歳月をかけて完成したくさり橋によって初めて結ばれた。
そして1873年、オ-ブダ、ブダ、ペストの3市が合併され、現在のブダペストとなった。
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王宮の丘に建つ 国立美術館

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クリンソウ鑑賞会と洗心の森

昨年に続いて参加した、地元町協(まちづくり協議会)主催のクリンソウ鑑賞会。普段有料(300円)の山野草花園に無料で入れたり、これまた有料(300円)のクリンソウの種を貰えたり、何より地元温泉施設(600円)の入浴券が参加者分貰えるという、我が家のような貧乏大家族には願ってもない、夢のような素晴らしい企画。一見見落として捨ててしまいそうな素朴な手作り広告も、我が家では絶対に見落とさまいと、この時期は特に注意している。そして何より僕自身、飛騨高山ウルトラマラソン前のル-ティンとして、定まりつつもある。
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九輪草(クリンソウ)
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今年はたくさん咲いていた
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我が家の5人目の花、五女(第7子)一花
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大志
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優雅に浮かぶアカハライモリ(あかべろ)  ※子供の頃よく捕まえていた

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遠い剣ヶ峰~トラバ-スで進退窮まる

1週間後に控えた、第7回飛騨高山ウルトラマラソン。最後の追い込みにと、近場で無難な3000mを目指した。自宅から平湯峠までは車で30分強、その気になれば毎朝でも通える雲上の楽園。片道14.4㌔延々と続く辛い上り坂、標高差は実に1018m。ここは日本を代表する山岳道路、乗鞍スカイライン。今日来た目的としては、上りで坂に慣れ(野辺山で散々慣れたけど)、下りでもう一度筋肉を潰す。その為だけにやって来た。
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平湯峠(標高1684m)  ※ゲ-トで恒例の呼び止め

スカイラインのゲ-トがある平湯峠を8時半にスタ-ト。地元のウルトラ仲間を誘ったが、一人はTJARの選考会に向け山に籠ると断られ、もう一人は翌日50㌔の大会があるらしく又も断られる。皆100㌔の1週間前だというのによくやるなと、その変人ぶりが嬉しくもあった。今日は俺も頑張るぞ!と気合いを入れ直し、躍起になって急坂に向かう。ここ数年毎年必ず来ているが、だいたい畳平までは1時間56分~2時間。TJARを目指すその友人は畳平まで休まず一気に上ると言うから俄に信じられない。僕もその言葉を意識して、行けるとこまで行こうと心に決めた。
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夫婦松展望駐車場
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望岳台にて  ※奥穂高岳(左)、前穂高岳(右)、焼岳(中左)、アカンダナ山(手前)

ランナ-にとってはかなりマイナ-な(知る人ぞ知る)この山岳道路だが、自転車乗りにとっては有名な聖地。ランナ-の姿はこれまで1、2人しか見たことはないが、自転車の姿はいつだって多い。大きな息を立てながら、時折自転車を追い越し、快調に上り上げていく。毎朝峠ばかり走っているので、上り坂は嫌いではない。一度追い越されたスピ-ド系の自転車乗りに等間隔で必死に食らいつき、やがて捉えて、一気に抜き返す。脱帽です・・。追い越し際に言われたその言葉と驚きの表情が、その先の僕の励みになった。さすがに一気に畳平までは無理だったが、例年よりは頑張った感はある。
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65分で高度655mアップ  ※ここで最初の休憩
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畳平も近い

時間がまだ早い為か、出会う自転車の数は少ない。辛いだけのこの鬼坂の中、少しでも励みが欲しい心境だった。時折後ろから追い越していくバスの存在も、僕らランナ-にとっては充分な励みになる。これは僕に走力が無いだけだからかもしれないが、僕にとっては『自転車乗りの驚きのリアクション(えっ!マジ。走っとる人がおるゾ)=尊敬の眼差し(あの人、かなりスゲ~)=奮闘材料=走る励み』となっている。標高2702mの畳平。一切水の得られない雲上で、僕はいつもトイレの手洗い水で空になった水筒を満たしている。しかし不運にもこの時期蛇口は閉ざされ、手洗い用の水は外のタンクにあった。今一微妙な水だったが、一応この水で水筒を満タンにしておく。しかし飲まない方が賢明な感が漂っていたので、結局最後まで飲まなかった。
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観光客で賑わう畳平(標高2702m)
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乗鞍コロナ観測所

初夏とは思えない程肌寒い中、ノ-スリ-ブと短パンという場違いな格好で、一人砂利道を走る。異質な眼差しを目一杯浴びながら、コロナとの分岐で左へと入る。しかしそこで待っていたのは、いきなりのトラバ-ス(雪斜面の横断)。今年は雪が少ないと目論んでいただけに、これは全くの想定外。以前この時期に来て雪で撤退した時の反省を踏まえ、今日は軽アイゼンを持参している。ガスで霞む最奥の剣ヶ峰までは、途切れなく雪が続いているようだ。このくらいの斜面ならまだ楽勝だろうと舐めてかかり、底がすり減った古びた運動シュ-ズのまま、トラバ-スを突き進む。しかし見た目以上に難易度は高く、一度でも滑ったものなら左斜面への滑落は必至で、ケガは免れない。絶対に避けたいのは、軽装での事故。

進む方向のトラバ-ス末端は下りになっており、その数mが怖くて進めない。後ろから登山者夫婦が迫っていたが、堪らず狭い足場に腰を下ろし、慌てて軽アイゼンを装着。片足だけで済まそうとしたが、やはり厳しかった。再度腰を下ろし、もう片方も装着。何とか一つ目のトラバ-スを終え、一先ず難所は越えた(装備さえあれば難所ではない)。この先こんな箇所が剣ヶ峰まで終始続くと思うと、既に進む気は失せていた。登頂が目的ではないので、そのへんの諦めは早い。しかしトラバ-スの戻りでも結構びびり(元々が高所恐怖症な為)、軽アイゼンをしているとはいえ、杖無しではバランスが取れず危うかった。
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2つ目のトラバ-スに向かう登山者夫婦  ※冬山装備
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堪らず最初のトラバ-スで引き返す別の夫婦  ※軽装備では妥当な判断
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軽アイゼンを持参したが役に立たず  ※ストックがないとバランスが取れない
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遠い剣ヶ峰  ※以前の撤退ではノ-アイゼンで直下の大雪渓まで行けたのに

何とか無事トラバ-スを戻り切り、安堵して剣ヶ峰を見返す。以前のこの時期は肩の小屋までは楽に行けたし、そこで木の杖を手にしたこともあり、ノ-アイゼンで剣ヶ峰手前の蚕玉岳直下の大雪渓まで行けていた。意気消沈しての帰り道、せめて富士見岳にでも登ろうかと目を向けるが、大行列が行く手を拒み、あっさり断念。ならばと空いていそうな大黒岳を目指すことにした。今日は天気はいいが、雲が多く、残念ながら期待していた北アルプスの眺望はない。高所の夏はもうしばらく先のようで、群生地にコマクサの姿もなかった。大黒岳の先にある心地良いなだらかな平地、運が良ければここには最高の展望が待っていることを僕は知っている。やがてスカイラインに降り立ち、残念な楽園を後にした。
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富士見岳に登りたかったが、大行列を見て断念
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ならば大黒岳へ
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鶴ヶ池と恵比須岳(左)、魔王岳
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大黒岳(標高2772m)
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雪渓スキ-
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大黒岳から望む剣ヶ峰(左奥)
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大黒岳取り付きにてスカイラインに合流

今日の目的は辛い上り以上に、下りに重きを置いていた。自分なりに目一杯飛ばし、来週の100㌔に備え、今一度下りの筋肉を壊しておきたかった。来週は40㌔の高山スキ-場から、長い長い下りが待っている。その下りで脚が逝ってしまわないよう、下りに耐え得る筋肉をこの直前期に鍛えておく必要があった。自転車にとってはスカイラインの下りは流しでも、ランナ-にとっては上り以上の試練となってくる。しかしこの道路の下りは、辛いなりにもいいこともある。それは続々と上って来る自転車乗りの存在だ。擦れ違いざまの驚きの表情や言葉(時に拍手)は、疲れた脚、折れそうな心をもう一度奮い立たせてくれる。バスの存在もしかり。途中谷水で全身を冷やし、喉を潤す。脚休めがてら望岳台にも立ち寄るが、相変わらず眺望は乏しい。腕時計が示す標高を励みに、一気にゴ-ルを目指す。・・そして、ようやくゴ-ル。ゲ-トのおじさんに迎えられ、『是非また来て下さい』と言葉を頂く。きっと近いうちに又来ると思う。剣ヶ峰とコマクサ、北アの眺望、それに休まず畳平まで・・。今日得られなかった課題は多い。
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試練は尚も続く
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スカイラインの貴重な谷水


平成30年6月2日(土) 天候晴れ、僕


平湯峠(1684m) 8:30
夫婦松展望駐車場 8:51
望岳台 8:59
標高2325m 9:35、9:42
畳平(2702m) 10:25、10:36
コロナ分岐付近(※撤退) 10:47、11:01
大黒岳(2772m) 11:15、11:31
スカイライン取り付き 11:38
谷水 12:20
望岳台 12:34
平湯峠 12:56

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第24回八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン


・・前回の続き


2018年5月20日、第24回星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソンが開催された。前月の富士五湖の鬱憤を晴らすべく、自身に対してのリベンジの覚悟で挑む。野辺山を制する者はウルトラを制す・・。国内最難関とも言われるこの大会は確かに辛く、通常の100㌔よりも1時間余計にかかることは実際に走って立証された。そしてその要因に挙がるのが、延々と続く未舗装林道の長い上り、無駄に辛いだけの折り返し、終盤に立ちはだかる馬越峠など。昨年初めてこの大会を走った直後は、もう二度と出ないと決めていた。しかしその思いは直ぐに薄れ、結局は今日に至る。そして今ではユプシロン(その前にデカフォレスト)を目指そうかとさえ思っている。

大会当日の未明、外はまるで冬のように寒い。会場ではトイレの長い順番待ちに捕まり、スタ-ト5分前にようやく列に加わった。そして黄色ゼッケンをつけた第2組は5時15分にスタ-ト、ここに野辺山の長い旅が始まった。陽は上ってはいるが気温は3度程度。下はスパッツを履き、上はジャケットを羽織り、その上フ-ドで頭を覆う。指なし手袋もはめ、完全に冬ランの井出達だ。並んだ位置が後方寄りだった為、出走時のペ-スが合わず、横に出ては前のランナ-を追い越していく。やがて未舗装の林道へと入り、足場の悪い中、ひたすら一辺倒の上りが続く。気温は低く、自ずとシッコも近くなる。どこのトイレにも長い列が出来、並べば確実に10分近いロスは避けられない。しかし頃合いを見て、どこかのエイドで空いているトイレに並んだ。それでも5分のロスを受け、気持ち的に後まで引きずることになった。林道を奥へ進むにつれ、小キジするランナ-が目立ち始め、僕も混じっては脇道に逸れ仁王立ち。最初からこうすべきだったと反省し、以降仮設トイレには入らなかった。
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5:15スタ-トの第2組(黄色ゼッケン)  ※ゲ-ト通過まで1分5秒のロス
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八ヶ岳連峰
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コ-ス最高地点
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必殺!ブドウの鷲掴み

最高地点から下りにかかり、稲子湯までやって来た。今日は涼しいので本当はここで温泉にでもゆっくりと浸かりたいところだ(ランナ-は無料で入浴可能)。しかしさすがにそんな時間の労費はとても出来ない。ボランティアのオジサンに訊いたところ、ここまで数人温泉に入ったとのこと。エイドの草むらに腰を下ろし、野沢菜とおにぎりを一緒に食す。野沢菜の塩気が抜群に美味く、おにぎりは何個でも食べられる。このエイドにはおしるこもあり、ここで後半に向けてのエネルギ-を十二分に蓄えておきたい。一度上り返した後一気に下り、八峰の湯で42㌔の部はゴ-ル。ここでも入浴可能だが、入るランナ-は稀だろう。先月富士五湖のエイドで取り損ねていたエナジ-ジェルがこのエイドには大量に置いてあり、遠慮なしに貰っておいた。尚も下りは続き、下り切った辺りが半分の50㌔。富士五湖では5時間を切っていたが、とても野辺山ではそのタイムは期待出来ない。
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稲子湯(35㌔)エイド  ※ここの野沢菜が絶品、おにぎりと一緒に
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おしるこも美味い

ここに来て、早くも疲労がピ-クに達し始めた。次のエイドまでが異様に遠く感じ、54㌔エイドでついに僕の脚は限界に達した。この調子で残り46㌔も進めるのか・・。完走さえも危うくなり、歩きの入った僕は、周りで走っているランナ-を見ては深い喪失感に見舞われた。そんな時現れたのが、交差点に立つ一人の女性。無言で応援するその女性は、優しく微笑んだまま応援メッセ-ジを胸の前に掲げていた。この出会いが僕をどん底から蘇らせてくれた。『要はハ-ト』。彼女が持つ紙の切れ端には、一言だけそう記されていた。実に的を得たその短い言葉に瞬時に反応し、僕の心に火が灯った。要は皆きついんだ。ここにいるランナ-は誰しも僕と同じ距離を同じペ-スで走っている。なのに僕は歩き、皆は走っている。その違いは何なのか・・。要は気持ちの問題、ただそれだけだと。大会中は滅多に使わないウォ-クマン(最後の手段)を耳に装着し、以降ゴ-ルまで渡辺美里を大ボリュ-ムで流し続けた。いつしか復活を遂げ、第4関門の滝見の湯へ到達。ここで71㌔の部のランナ-はゴ-ルとなる。ちなみにここでも入浴可能だが、とても温泉どころではない。
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この大会で一番嫌な折り返し区間  ※気持ちが一番滅入る
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南相木村役場(68㌔)エイド  ※あんころ
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今日は比較的涼しいので、被り水は控えめに
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第4関門 滝見の湯(71㌔)

そして最後かつ最大の難所、馬越峠を迎えた。昨年は頑張り走って上った分、下りで疲れ果て自滅した。今年はその教訓を意識しながらも、時折歩きを交え、半分は走った。峠での小休憩を経て、いざ問題の下り。しかし今年は最後まで脚は持ち堪えてくれ、周りと同じペ-スで走り続けることが出来た。下り切った後の平坦な道。昨年は随分と長く感じ苦戦した記憶があるが、今年はここも走り続けた分、87㌔関門までは近く感じることが出来た。馬越峠までは昨年とほぼ同じタイムだったが、峠以降の快調により昨年との差は少しずつ広がってきた。昨日調子に乗ってアイスを9個も食べてしまったが、反して今日は胃の調子が良い。食べれるうちに食べておく作戦が功を奏し、この復活劇につながっている。
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100㌔ランナ-の前に立ちはだかる馬越峠
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第6関門 川上村原公民館(87㌔)  ※うどん

次のエイドだけを目指しながらここまで辿り着き、最後の第6関門(87㌔)をも越えた。次に目指すは90㌔の計測地点。そしてその次はラスト5㌔。順に目標を直ぐ目の前のタ-ゲットに定め、少しずつゴ-ルへと近づく亀戦法。最終エイド(96.7㌔)まで来れば会場のアナウンスが大きく響いてくるが、ここから直に会場へは向えず、少し遠回りしなければならない。・・『あと3km』を通過。『あと2km』は見落としていたようだが、次に現れたのが『あと1km』で助かった。最後の看板を目にし、全力疾走に切り替える。無い力を必死に振り絞り、前の走者を抜きにかかる。せいぜい出ても㌔5分30秒程のスピ-ドではあるが、追い越したランナ-の数をカウントしながら、10人追い越したところで最後の角を左折。そしてゴ-ル手前、『〇〇さん!』と叫び声が僕の耳に届いた。
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最後まで坂
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あと3km

そこには見たことのある顔が。ジョグノ-トのラン友である高橋さん(10時間少しで先にゴ-ル)が昨年に続き声を掛けてくれ、歩道側に寄りハイタッチを交わす。走りながら目標に決めていた18時に何とか間に合った。結果、昨年よりタイムは30分短縮。今年は気温が低かったこともあり、走るには絶好のコンディションで、完走率も高かった。野辺山には不思議な魅力がある。辛ければ辛い程・・という要素こそがウルトラマラソンの本質であり、長距離を走る者にとって野辺山はその最たる舞台とも言える。このコ-スを20回も走っている先輩方は本当に凄い。20年間強い意志を持ち続けることがどれだけ大変なことか、一度でも野辺山を走った者にはそれが痛いほど分かる。
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ゴ~ル!  ※富士五湖の鬱憤は晴らせた
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野辺山は完走することに意義がある
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完走証と完走メダル

第24回星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン

距離:100km
時間:12時間43分15秒
順位:558位/1986人(男子) 
完走率:71.2%(1414人)

経過:0km(00:01:05)、10km(01:00:06)、20km(02:19:28)、30km(03:23:20)、40km(04:32:05)、50km(05:38:07)、60km(07:10:39)、70km(08:38:54)、80km(10:13:25)、90km(11:22:55)

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